運命の人

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久しぶりにハードカバーの本を買いました。

三巻まとめて4500円なり。

新書は高い!

近年、古本屋専門の小生だけに、

そんなことを改めて感じました。

 

とはいえ、それだけの価値は十分にあるはずだと飛びついたのは、

あの、山崎豊子さんの著作だからです。

大学病院の暗部を描いた 「白い巨塔」、武器貿易の背後に迫った

「不毛地帯」、中国残留孤児を主役にした 「大地の子」、

日航機墜落事故の 「沈まぬ太陽」・・・・・・。

 

これ以外にも 「二つの祖国」や 「華麗なる一族」など、

いずれも壮大なテーマに取り組んでこられました。

旺盛な取材と膨大な資料、取材をこばむ巨大な壁を乗り越えて

多くの欺瞞を白日にさらした力作の数々。

いずれも、事実に基いた社会派小説の最高峰で、

学生時代から愛読していました。

 

前回は 「沈まぬ太陽」。刊行は6~7年前になるでしょうか。

以来、久々の山崎ワールドが今回の 「運命の人」 だけに、

ページをめくるのがもったいなく、なめるように文字を追いつづけます。

情景描写のひとつひとつが、登場人物の一言一言が、

かなり高齢になっている著者の足跡だと考えれば、

あだやおろそかにできません。

また、事件そのものが風化したとはいえ、関係者の口を開かせる

ことは容易ではなかったと思えます。

 

ちなみに、今回の題材は 「西山事件」 と称されるもの。

毎日新聞の西山記者が、沖縄返還にかかわるスクープネタを

入手して、これを巡り 「国家対新聞社」、もしくは 「国家対報道の自由」

の壮絶な戦いを描いたものです。

 

職種柄、以前から興味のあった事件だけに、感情移入もひとしおです。

 

最終の四巻は、今月27日発売。

 

 

 

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