「今年のBSGはボールで攻めます! 忙しくなりそうですよ」――。

ボール用品企画部の田山俊介課長が、満面の笑みに気合を込めた。それもそのはず。今年1月からタイガー・ウッズとボールの使用契約(ツアーB330S)を交わし、1月5日に日経新聞の全面カラー広告を打った。これにより、契約前には2・4%だった同製品のシェアが、1月9~15日の週報で4・1%(各矢野経済研究所調べ)に跳ね上がる。

昨年3月の発売から12月までの累計出荷数は40万㌤で、当初の目標を10万㌤下回ったが、2年目の今年は前年比5万㌤の上乗せを狙うため、タイガー効果への期待は大きい。既にメーカー在庫は欠品状態なのだという。

ウッズとの契約内容は非公開だが、ナイキがゴルフギアに参入した当初、そのボールをブリヂストンスポーツがOEMで供給していた経緯がある。その意味で今回の契約は「先祖帰り」といえるかもしれない。それはともかく、タイガー効果の余勢を駆って、今年の同社はボールを攻める。第一弾が3月発売の四代目『PHYZ』(700円)で、2年振りのフルモデルチェンジ。

販売目標は前作比4割増、初年度25万㌤と大きく出た。4年前に断行したリストラのムードを断ち切るべく、販促支援にも注力していく。

具体的には、

「数量ベースで従来の7~8倍のサンプリングを行ないます。3月末開催のJGFを皮切りに全国のゴルフ場、練習場、メディアイベント等で体感を促がす。通常は2個入りなんですが、今回は3個入りの1スリーブ。1個は身近なゴルフ仲間にあげてほしいという目論見で、パッケージデザインにもその旨を反映させました」(田山課長)

販促企画への注力は、取引店に設置される『ボールナビ』のデータ分析も背景にあったという。これによると『PHYZ』の推奨ゴルファーが3割に達したそうで、

「特に"ティーショットの曲がりを抑えたい"というボタンを押す人が意外と多かったのです。プレミアムボール市場は縮小傾向ですが、需要を掘り起こせばまだまだ伸ばせます」――。

競合商品は『ゼクシオ』(700円)になる。ダンロップスポーツは同じく3月、このブランドの新作『スーパーソフトⅩ』を投入し、2年間で国内32万4000㌤を目標に掲げるが、通常は発売年度の構成比が高まるため、25万㌤を狙う『PHYZ』とはガチンコ勝負になりそうだ。

なお、動画ニュースでは、先頃都内で開催された新製品受注会のもようを収録。ボール企画ユニット岡田拓也氏が『PHYZ』、『SUPER STRAIGHT』、『EXTRA SOFT』ボールについて熱く語る。

登壇者:ブリヂストンスポーツ ボール企画ユニット 岡田拓也氏

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