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マッスルバックは未来永劫続くのか?

(2008年05月26日10時11分)

マッスルバックのアイアンは美しいクラブだが、そのメリットはあるのだろうか?(世界のトッププレーヤー20人の内10人さえも今は本当のマッスルバックブレードは使っていないほどだ)。現在、ほとんどのクラブメーカーは、ペリメーターウェイティング(周辺重量配分)方式によりスイートスポットを10-15%増やしたやや易しめの鍛造ブレードを造っているが、これらマッスルバックもどきの、細めのトップラインになっている。

 
これらの性能を比較するため、我々(米ゴルフダイジェスト)はサンディエゴにあるゴルフラボラトリー社に依頼し、米国ブリヂストンゴルフ社のJ36ブレード6アイアンと同じj36のキャビティーバック6アイアンをロボットを使ってテストした。ショットは、スイングスピード毎時90マイル(毎秒40m)で、それぞれのクラブフェースの10ヶ所で打たれた。
 
フェースのセンターで打たれたとき、ブレード(マッスルバック)は2ヤード遠くへ飛び、その3.4グラム重めのヘッドは、打ち出し角0.5度低めで、スピンは毎分300回転多く、ボールを打ちだした。
しかし、次ぎにセンターを外して9回打ったとき、ボールの飛距離(キャリー)は平均して7ヤード落ち、同じ条件でのキャビティーバックでは3ヤードしか落ちなかった。
 
そこから、一般的な打ちだし条件でのプレーヤーで、ブレードは正確に打たれたときにだけ良いことがわかり、データによれば、どちらのヘッドもヒールでのミスが最高と出た。ほとんどのアイアンで、ホーゼルの重量が重心位置をヒール側に寄せている傾向があり、この部分が最高のスイートスポットになっているからだ。
 
理想主義者はロボットでは本当の価値はわからないと言うだろう。タイトリストのゴルフクラブ開発担当副社長、ダン・ストーン氏は「人はクラブによって異なるスイングをする。確かなゴルファーは、フィーリングやミスショットによるボールから高いレベルのフィードバックを感じて自己調整するので、ブレードの方がより正確なスイングをする」と話している。
そこで問題は:「ゴルファーはブレードでゴルフを始めた方がいいのか、それとも上手になってからブレードを使った方がいいのか?」ということだ。
 
現在のブレードモデルは過去のモデルと見かけが似ているため、技術的に開発されていないと誤解されている。米国ミズノの開発マネージャー、デイビッド・リューリン氏は「当社は現在コンピューターで設計しており、それぞれのヘッドは均一になっている。(従って)重量の調整や重心位置の設計にヘッドを削ったりする必要はない。20年前、ツアープロは自分のセットを作るためにヘッドを選ぶ必要があったが、今では全てのセットが完全に出来ているので簡単だ」と話している。
 
ゴルフに完全を求める人に取ってはブレードが適しており、タイガーもそれを使っている。そうするかどうかは貴方のボールコンタクトの正確性次第だ。(米ゴルフダイジェスト6月号記事より)


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TOM河北プロフィール

福岡県出身慶應義塾大学商学部卒後、大手タイヤメーカーに就職、系列ゴルフ用品メーカーに転籍後、海外事業、広報部門を担当。退職後、ゴルフ関連フリーライターに転身。 日本ゴルフジャーナリスト協会会員。

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