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プロが使用するアイアンの傾向

(2009年05月23日10時24分)

最近ツアープレーヤーでさえキャビティバックのアイアンを使い始めているのに、何故アベレージプレーヤーがそうしないのだろう?
マッスルバックを使い続けている一般プレーヤーに聞くと、「フィーリングが良いから・・・それにトッププロが使っているものを使いたいから」との答が返ってくるが、それは疑問だ。

 
第一にマッスルバックが、トウ部分で打たれたときに、そんなにフィーリングが良いだろうか?そしてナックルボールのようにふらふらした球が出ないだろうか? 事実、現在PGAツアープレーヤーの70%が何らかの形をしたキャビティバックアイアンを使用している。
 
>>【関連記事】マッスルバックは未来永劫続くのか?
 
タイガー・ウッズ(ナイキVictory Red TW ブレード)や、フィル・ミケルソン(キャロウェイ・プロトタイプブレード)、又はジェフ・オギルビー(コブラ・マッスルバック)がマッスルバックを選んでいるのは問題外として、ケニー・ペリーやショーン・オヘア、ニック・ワトニー達はキャビティバックを使っている。
 
今年のプレーヤーズ選手権が良い証拠だ。優勝したヘンリック・ステンソンは、それまでずっとスリクソンのI-701ブレードを使ってきたが、今年同社のI-506モデル(彼が2007年アクセンチュア・マッチプレーで使ったアイアンと同じ物)に戻し、タイトルを掴んでいる。彼の優勝で今のところ今年20試合のPGAツアーで実に12勝がキャビティバックで上げられたことになる。マッスルバックは7勝、残りの1勝、ポール・ケーシーがヒューストンで優勝した時のセットはスプリットセットだった。
 
キャビティバックがそれほどPGAツアーで使われるようになった理由の一つは、メーカーがキャビティバックの外観、フィーリングを伝統的な鍛造ブレードアイアンに近づけ、更に重心位置(CG)をやや低くすることで、打ちやすくなったことが上げられる。
 
キャロウェイゴルフの、フィル・ミケルソンやマイケル・キャンベルが使ってメジャー優勝をしたX-Tour鍛造アイアンを最初に設計したロジャー・クリーブランドは、「現在我々は5年ほど前は不可能だったやり方で鍛造アイアンを作っている」と話す。「我々はプレーヤー達に彼らが慣れている形、フィーリングで、しかも性能の高いアイアンを与えることが出来る」というのだ。
 
このロジャー・クリーブランドの鍛造に関する話が鍵だ。製造方法の進化は、異なる形のキャビティやアンダーカット溝のような、かつては鋳造でしか使われなかった複雑な形式を現在は鍛造で可能にしたのだ。
 
ナイキの鍛造キャビティバックアイアン、Victory Red スプリットキャビティアイアンを使用しているトレバー・イメルマンは「フィーリングで遜色がないばかりか、ミスショットした時のメリットは特筆出来る。しかもそれを見下ろした時、あたかもブレードアイアンを使っているように見え、まさに一挙両得の世界だ」と絶賛している。元マスターズチャンピオンのこの言葉にもかかわらず、マッスルバック購入にこだわるプレーヤーはいる。自問自答してみよう。もし世界のトッププレーヤーがマッスルバックを避けだした時、何故自分はそれを考えないのだろう?
 
最高のプレーヤー数人にとってはマッスルバックが効果的なのかも知れないが、貴方がツアープレーヤーで無い限りその範疇ではないだろう。結局、アイアンを購入する時には、純粋のスイングは含まれていないということだ。(米ゴルフダイジェスト記事 5/16より 意訳あり)
 


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TOM河北プロフィール

福岡県出身慶應義塾大学商学部卒後、大手タイヤメーカーに就職、系列ゴルフ用品メーカーに転籍後、海外事業、広報部門を担当。退職後、ゴルフ関連フリーライターに転身。 日本ゴルフジャーナリスト協会会員。

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