ワールドトピックス

マーケット関連

米国プライベートクラブが厳しい現実に直面

(2009年06月30日08時41分)

米国男性達の"家で余暇を過ごす傾向(cocooning)"は、プライベートゴルフクラブ(日本で言うメンバーコース)を危機に陥れる可能性がある。
この傾向は9/11(同時多発テロ)悲劇の以後、人々がより多くの時間を愛する家族と過ごしたいとの願いを反映して生まれたもので、


それまでの男性達が妻や子供から逃れて、(男性社会の)ゴルフクラブに逃げ込んでいた時代と180度の変化となっている。

その団塊世代以降の世代の行動を定義する多くのカルチャーシフトの一つは、一般的にプライベート施設(メンバー施設)が遭遇する第一の脅威として強調されている。つまり消費者達が、かつて羨望したクラブライフに対して、あまり気にしなくなったということだ。
かつてはステータスシンボルとして扱われた高価な入会金は、今やあまり価値のないものとなっており、クラブライフの快適さの売りは、様々な経験の裏付けに道を譲っている。クラブのフォーマルなあり方は、今やリラックスしたカジュアルライフにマッチしないものになっているのだ。
 
それに加えて、現在の不況からくる経済的圧迫により、人々の行動パターンも変化してきた。
あるニューヨークのスポーツ&レジャークラブ経営者は、「この世代は、子供達を大学に行かせるため、上がり続ける授業料に備えている一方、長生きし介護に費用がかかる親の世話もしている」と話している。
 
更に雇用不安定の増大、職業の変転、家計の縮小などの現実が、消費者を躊躇させているのは疑いない。クラブ経営者は「経済不況がクラブへの入会を慎重にさせており、そのような人達はより多様な経験を求めており、同時に価格に対しても非常に敏感だ」と、これらの変化がプライベートクラブに対する新たな現実を意味すると話している。その変化には下記のようなことが含まれている:
 
・女性や子供を受け入れないような伝統を維持している古いクラブは、メンバーを維持するのに苦労するだろう。
・若くて有望なメンバーは、伝統的なクラブの親近感を育てる傾向が少なくなり、より割の良いメンバー制クラブに変わることに慣れるだろう。
・非公式文化は、より少ないクラブ行事や公式食事会を求め、代わりにより楽しい、家族参加のイベントを求めるようになるだろう。
・家族達はより時間的な制約を嫌うので、より短時間の良い企画が求められることになる。つまり経験の即時価値が最重要となる。(ゴルフウィークビジネス 6/22)


前の記事 « クリーブランド/スリクソン、米国市場でユニークな販売促進策

次の記事 全米シニアオープンを目指すボブ・トスキ(82) »



ワールドトピックスランキング

ニュース更新情報

回覧板更新情報

TOM河北サイト

TOM河北プロフィール

福岡県出身慶應義塾大学商学部卒後、大手タイヤメーカーに就職、系列ゴルフ用品メーカーに転籍後、海外事業、広報部門を担当。退職後、ゴルフ関連フリーライターに転身。 日本ゴルフジャーナリスト協会会員。

ワールドトピックス月別アーカイブ

ワールドトピックス年別アーカイブ

ゴルフ業界の求人情報
ゴルフ関連 企業モール