依然続く厳しさ・・・
米国大手ゴルフ用品小売チェーン、ゴルフスミス社は、引き続き厳しさが続くゴルフ用品市場を反映した2009年第3四半期業績を発表した。
同社CEO会長のマーティ・ハナカ氏は「夜明け前の空が最も暗いの例えがあるが、少なくとも売上面で見ると厳しさが続いている」と同社業績経緯について説明している。
同氏は「今が午前2時なのか5時なのかはわからないが、夜明けが近づいているとは言える。そして当社はそれに備えて体制を整えている」と説明している。
同社第3四半期純売上高は9,060万ドルで、前年同期実績(1億1,700万ドル)から1,100万ドルダウンの前年同期対比89.1%。同社によれば、この売上ダウンは、1店当たり売上の前年比8.5%ダウンと、直接販売チャネル(通販、ネット販売)の前年比27%ダウンからもたらされたとのことだ。第3四半期収益は合計で110万ドル。一時的な訴訟費用を除けば、同社収益は150万ドルとのことだ。ちなみに昨年同期の同社収益は280万ドルで、それから縮小はしているが依然利益計上は維持している。
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ハナカ氏(前出)は「当社は売上ダウンに対しての、防御姿勢は依然保っている」と話しており、「当社は思った以上に体質改善が進んだと思っている。7月に遡ると当社は前年比二桁ダウンとなっていた。ビジネスが軟調だった父の日以降に始まった回復傾向で、8月には前年比一桁後半に改善された。そして9月には一桁前半のダウンとなっている。9月はこの不況が始まって以来最高の前年対比率となった」と説明している。そして「消費財(例えばゴルフボール)は若干ダウンしたが、それらは基本的にはプレーラウンド数に比例する。アパレルは横這いへと一桁ダウンした。
そして市場全体では一定しない傾向となっている」と話しており、同会長は「これまでのゴルフデータテックの統計を見てみると、ゴルフ用品業界全体は数量ベースで約12%ダウンしているのに対して、ゴルフスミスのダウンは5%だった」と説明している。今年これまでの3四半期累計の業績を見ると、純売上高は2億7,420万ドルで、前年同期売上実績(3億1,90万ドル)の86%。店舗1店当たり売上は前年比9.7%ダウン、直接販売チャンネルは26.8%のダウンとなっている。ゴルフスミス社の累計収益は280万ドルで、前年同期実績(600万ドル)の47%に落ち込んでいる。ハナカ会長によれば、総括的に言えば、何がビジネスの足を引っ張っているかということで「現実問題は経済的な刺激が無いということで、経済不況による消費減退はゴルフ需要を直撃している」と話す。
しかしながらハナカ会長は、ゴルフ自体は独自に需要刺激策を展開していると言い、「クラブメーカー達はじっとしてはいない。ピン社の勢いは8月の新製品発売で築かれており、今後も続くと思われる。又、当社はテーラーメイドの新製品R9シリーズアイアンにも大いに期待している。クリーブランドのCGウェッジも刺激剤として素晴らしく、キャロウェイの新製品群やオデッセイパターも強力のようだ。ナイキも来年度の新製品を発表しているし、(ゴルフスミス傘下となった)マグレガーは言うまでもなく初年度としての全面的な新製品を揃えている」と、来年度の業績回復に期待を込めている。(GolfBiz.net WSGR Vol.12 #42 11/2)
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福岡県出身慶應義塾大学商学部卒後、大手タイヤメーカーに就職、系列ゴルフ用品メーカーに転籍後、海外事業、広報部門を担当。退職後、ゴルフ関連フリーライターに転身。 日本ゴルフジャーナリスト協会会員。

