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オリンピックによるゴルフの国際化がニュースターの誕生を生む

(2010年01月05日11時22分)

・・・タイガー・ウッズをポルトガル語や北京語(中国)、ヒンディ語(インド)で言えるか・・・というのは、次ぎに偉大なゴルファーが出てくるのは米国や英国よりも、ブラジルや中国からかも知れない。これがオリンピック競技種目へのゴルフ参入が意味することだ。


オリンピック追加競技種目投票の終了後、ブラジルゴルフ協会の会長は「ゴルフは(ブラジルで)宗教となっているサッカーと比べることは出来ない。我々にはやるべきことが多いが、大衆にゴルフが飛躍して定着する良い機会だ」と話している。そして「ブラジルのタイガー・ウッズが誕生するだろうか」の疑問に「その答には少なくとも7年の余裕がある」と話している。

そのブラジルゴルフ協会長の話を信じる者達は、オリンピックが英語圏外で普及していないゴルフに正当性を与え、その発展過程の民主的な方向性を構築している。

世界中20ヶ国でプロジェクトを有し、更に10ヶ国を計画しているゴルフコース設計会社、ヒルズ/フォレスト社の社長、ジョン・ストローン氏は「例えば中国では、ゴルフは接待行為として認可され、カラオケバーと同じように課税されている。それが一度スポーツとして扱われるようになると、スポーツ振興の一部となり、国は施設(ゴルフコース)を作り、有望な若いプレーヤーを指定しトレーニングをするための活動をするだろう。今、中国を旅行すると、至る所にバスケットボールのコートやサッカー場を見るだろう。
 
>>【関連記事】ゴルフ新興国がオリンピック基金を模索

ゴルフがオリンピック種目になれば、中国やインドのような国は、タイガー・ウッズを目標に、ゴルフ振興に力を入れ、そしてこれまでの"金持ちの趣味でスポーツでは無い"というゴルフのイメージは変わるだろう。そしてそれがゴルフ振興には最も良い事だ」と話している。つまり「ゴルフがスコットランドで発祥したときは、大衆のためのゲームだったということだ」。

そこには皮肉な議論も存在し、西欧の市場は十分に成熟しており、ゴルフのオリンピック種目追加を巧妙に商売の道具(用具の販売からテレビ放映権販売)に利用するだろうとも言われている。
もしそうなら、これらのゴルフ発展途上国のゴルフ協会は、共にそれを利用することは幸運を意味する。ラテンアメリカで最も人口が多い国ブラジルは約2億人の人口があり、ゴルフ連盟によれば、たった25,000人のゴルファーが110コースでプレーしているのだそうだ。これに比較し、米国は3億人の人口で2,700万人のゴルファーが8,000コースでプレーしている。

ヒルズ/フォレスト社社長のストローン氏(前出)は「米国でのゴルフ人口増は期待できないが、発展途上の地域では伸び率がどうなるかは想像も付かない」と話している。同氏は「もし中国の参加率が米国と同じ10%程に達したことを想像してみるといい。その半分であってもいい。その底は非常に深い」と結論付けている。
実際に、ゴルフはかなりの早さで発展しており、世界ランキングに占める国際プレーヤーも増加してきている。

PGAツアーコミッショナーのティム・フィンチェム氏は「我々はこの進展に興奮している。それは長くて困難な道だった。もしこれがバスケットボールだったら、タイガー・ウッズやロレーナ・オチョアなどの人材を使って目的を楽に達することが出来たかも知れないが、ゴルフは違う。(ゴルフには)不動産、大きな面積、大きな金額、そして資源が必要だ」と話している。
ゴルフは確かにオリンピックによるゴルフ振興の糸口を見つけ始めることを決めたようだ。(AP - PGA.com 12/28日記事より)


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TOM河北プロフィール

福岡県出身慶應義塾大学商学部卒後、大手タイヤメーカーに就職、系列ゴルフ用品メーカーに転籍後、海外事業、広報部門を担当。退職後、ゴルフ関連フリーライターに転身。 日本ゴルフジャーナリスト協会会員。

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