ツアーでエスカレートするグルーブ論争
ミケルソンが現在使用しているピンEye 2ウェッジが、同僚プレーヤーからの非難を浴びている。
PGAツアーの選手アドバイザー会議メンバー16名の一人、スコット・マキャロンは、サンフランシスコクロニクル紙に対し1/28日に、数人のプレーヤーがピンEye 2を使っていることに対して「これはごまかしだ。ミケルソンが試合で使用しているのにはびっくりした」と語っている。
PGAツアー、ファーマーズ・インシュランス・オープンの二日目終了後、マキャロンは、プレーヤー達が旧式のピンEye 2(過去の裁判で勝訴し新ルール発効前に適合の既得権を得ている)を使うことに対して、強い反対の意を示しており、「自分はミケルソンがごまかしだと言っているのではなく、ピンEye 2を使う誰もがごまかしだと言っているのだ」と発言している。
これに対しミケルソンは「これは馬鹿げたルールだと思う。でもそれが公認されていれば誰もが使いたがるだろう」と反論している。
>>【関連記事】PGAツアーはピンEye 2ウェッジの使用を禁止するか?
ミケルソンは、二日目65(二日目まで137)で上がってきた後、この(マキャロンの)ごまかしとの非難についてどう感じるかと尋ねられて「彼が言っていることはルールがひどいということで、それには賛成だ。私は怒っている。その違いは、自分はUSGAのディック・ラギー氏(技術ディレクター)やコミッショナー(フィンチェム氏)ともこのことについて、如何に馬鹿げているかについて話してきた。自分はマキャロンがこのことを今持ち出してきたことに反対だが、それは彼の考えだ」と話している。
ダレルサーベイの調査によると、8人の選手がこのトーナメントでピンEye 2を使っており、それはハンター・マハン、マーク・カルカベッキア、クリス・ライリー、テッド・パーディー、クリス・コーチ、ブラッド・アダモニス、ギャレット・ウィリス、それにミケルソンだ。ジョン・デーリーはソニーオープンでぴんEye 2を使ったプレーヤーの一人だが、このリストには入っていない。ちなみに前週のボブホープ・クラシックでは7人のプレーヤーが使っていた。
マキャロンは「(その数値は)すぐに144になるだろう」と話している。
そこでの疑問:PGAツアーとUSGAは、ピン社と協力してこの逃げ道を塞ぐことはできないのだろうか?
ピン社CEOのジョン・ソルハイム氏は、ゴルフウィーク誌の記者、ジェイムズ・アッケンバック氏に「PGAツアーがその問題から逃れるにはいくつかの手続きとその(ルールの)必要性を証明しなければならない。それは簡単なことではない。自分はツアーがそれをみたす方法は無いと思っている」と話している。
PGAツアーは1/29日(金)の夜声明を出し、その中で「我々(ツアー)は試合に使えないクラブのローカルルールを作る事が出来る。今回はその結論は出していない」と記している。
マキャロンは、今後更に次週、ノーザントラスト・オープン(リビエラ)の選手アドバイザー会議で議題にすると話しており、彼としてはピンEye 2が今後承認されるとは思わないと話している。マキャロンは既にピンの担当者と彼の考えを話し、ソルハイムと話せるかどうかを打診しているとのことだ。
一方、マキャロンとミケルソンは、選手達がグルーブルールの精神に従うべきかについて意見が分かれている。
マキャロン:殆どの選手は自分と同じ考えだ。これは殆どの選手がびっくりしていることだ。誰かがルールをねじ曲げて使っている。自分はルールの精神を守らないのは良くないと思う。
ミケルソン:ルールの解釈又はルールの精神の解釈は自分がすることではない。誰もが承認されたクラブは使えるということだ。
ミケルソンは今回、初日二日、64度のピンEye 2を使い、残りの決勝ラウンドも使用する予定だと言っていた。ミケルソンはUSGAがいくつかのキャロウェイ製品を公認されないことを怒っていたが、角溝のピンEye 2は承認された。「これでグルーブ問題全体が総崩れになった」とミケルソンは言い「みんながこのルールに怒っていることが理解できるし、自分も怒っている。ルールを管理する一つだけの組織が必要だ」と話しており「ルールに従っているのだからプレーヤーを問題にするのは正しくないと思う。自分は彼等(USGA)が作ったルールで承認されたクラブに関する誠実性の問題で、私や他のプレーヤーがこのような立場に置く協会サイドを評価しない」と不満を漏らしている。(ゴルフウィーク 1/29記事より)
前の記事
« PGAツアーはピンEye 2ウェッジの使用を禁止するか?
次の記事
ブリヂストン、米国売れ筋ボールを改良 »
福岡県出身慶應義塾大学商学部卒後、大手タイヤメーカーに就職、系列ゴルフ用品メーカーに転籍後、海外事業、広報部門を担当。退職後、ゴルフ関連フリーライターに転身。 日本ゴルフジャーナリスト協会会員。

