メジャー優勝用具とブランド売上

今年のマスターズはテーラーメイド契約プレーヤーが大活躍し、メーカーにとっては製品の優秀性を証明して宣伝するには絶好のチャンスとなっただろう。

メジャー優勝者の使用用具ブランドは当然の事ながら注目を浴び、市場の噂にのぼる機会も多いため、一般的にはそのブランドの売上に大いにプラスに影響すると思われがちだが、過去のデータを調べてみるとあながちそうとも言えないような結果が出ている。

2016年、キャロウェイのスタッフプレーヤー、ダニー・ウィレット(マスターズ優勝)とヘンリック・ステンソン(全英オープン優勝)は、それぞれ初のメジャー制覇をしているが、その快挙は同社の年間売上には影響を与えていないようだ。ちなみにキャロウェイの2016年度メタルウッド売上は前年比9.1%ダウンの2,040万ドル。アイアンは前年を2.7%(640万ドル)上回っている。つまり、四大メジャーの内、二勝もしながら。売上にはそれほど劇的な影響はなかったようだ。

2015年、タイトリストはメジャー三大会(ジョーダン・スピース二勝、ザック・ジョンソン一勝)で勝利したが、同年の売上にはさほど影響は現れていない。(ジョンソンは後にPXGに移っている。)

2014年、ナイキゴルフの契約だったローリー・マキロイは全英オープンと全米プロで優勝したが、その後のナイキゴルフ用具ビジネス撤退ストーリーは知られている通りだ。

7年連続マスターズでのナンバーワンドライバーであることを宣伝しているテーラーメイドは、2012年以来、毎年メジャー勝者を出しており、ジャスティン・ローズ(2012全米オープン)、マーチン・カイマー(2013全米オープン)、ジェイソン・デイ(2015全米プロ)、ダスティン・ジョンソン(2016全米オープン)そして今度のセルヒオ・ガルシア(2017マスターズ)、彼等全てが同社の製品を使って勝ってきている。しかしながらテーラーメイドの全体売上は、この間、むしろこれと逆行して落ちてきている。

明らかにビッグイベントにおける勝利が消費者心理に影響することは確かだが、それだけではないことがここに証明されている。(GolfBiz.net WSG Daily Pulse 4/13より)

関連記事

ワールドトピックス 最新記事

ワールドトピックスの記事一覧へ