ワールドトピックス

プロ・トーナメント関連

アジアンツアーとワンアジアツアー問題

(2009年04月16日12時16分)

アジアンツアーとワンアジア・スーパーシリーズの関係者は4/8日、オーガスタナショナルで行われた国際ゴルフ連盟(IGF)の会議に、両者の現状について報告した。この関心事は、いずれの公認組織がアジアのゴルフをコントロールするかにある。

 
この両団体の論議は継続しているが、一つの事だけは明らかにされている。それは当初ヨーロッパツアーとアジアンツアー共催で予定されていた「ボルボ中国オープン」は、ワンアジアのデビューイベントとして4/16日-19日に行われることが予定されていることだ。
 
アジアンツアーの会長、Kyi Hla Han氏は、3月末タイのブラックマウンテンマスターズにおいて、同組織の会議を行った。その会議で、「ボルボ中国オープン」に公式許可無しにアジアンツアーのメンバーが出場した場合は、5,000ドルの罰金と2009年シーズン中のメンバー資格を一時停止するという方針を伝えた。。(なおアジアツアーとヨーロッパツアーの二つのライセンスを持つ者、そして中国の選手については、許可されるだろうとのこと)
 
もう一つのイベント、「パインバレー北京オープン」は更に困難な運命に直面した。5/7日-10日に予定されていたこのトーナメントは、運営組織が結論に達するのを待つ間にキャンセルされたのだ。昨年、アジアンツアーと日本ツアーの共催で行われた「パインバレー北京オープン」は、今年はワンアジア・スーパーシリーズの第二戦に選ばれていた。
 
ワンアジアは、今年始め、アジアパシフィック地域の6イベントスケジュールで発足しており、オーストラレイジアPGAツアー、韓国ゴルフアー、中国ゴルフ協会に支持され、その地域における最大のトーナメントを目指してトッププレーヤーのために設計されているもの。
 
概念上、この地域におけるベストプレーヤーを一堂に集めるというアイデアは、広範囲な支持を獲得しているが、その実現化には困難も伴っている。それは誰が運営するのか? それぞれのツアーにどれだけの出場枠(スポット)が割り当てられるのか? 開催場所はどのように割り振られるのか?など多くの疑問が合意されていないのだ。
 
これまでのところHan氏(アジアンツアー会長)は、ワンアジアと共に行動することを余り認めておらず、「もし彼ら(ワンアジア)が(独自に)新しいスポンサーを見つけ来るのであれば、トーナメントは成立するかも知れないが、彼らは単に我々から取り上げようとしている」と話している。
 
同時に、アジアンツアーは他の苦悩も抱えている。バンコックポスト紙が4/8日伝えたことによると、Raimon Land社により提供されているJaidee Invitationalが無期限に延期されたというのだ。賞金総額50万ドルのこの大会は、4/30日から5/3日に、タイ、パタヤのサイアム・カントリークラブで開催されることになっていた。このトーナメントの最大スポンサー、タイ不動産会社は、経済不況による打撃で撤退しており、増加しつつあるアジアンツアーの損害リストに加わっている。
 
また「ボルボ中国オープン」、「MIdea中国クラシック」、「韓国オープン」はワンアジアに参加しており、更に2008年度スケジュールに名前を連ねていた「Emaar-MGF インドマスターズ」、「BMWアジアオープン」、「フィリピンオープン」、「バンコック航空オープン」、「タイPGA選手権」の全ては、中止または延期となっている(インドマスターズとBMWアジアオープンはヨーロッパツアーとの共催)。(ゴルフウィーク 4/10)
 
もともと合意がされないままに見切り発車していたワンアジアツアーの発足、経済不況によるアジアンツアーのスポンサー離れにより、更に溝が深まっているようだ。今後のアジアンツアーやJGTOの判断が注目される。


前の記事 « キャロウェイゴルフ、ミケルソンとの契約を延長

次の記事 マスターズ最終日視聴率は若干ダウン »



ワールドトピックスランキング

ニュース更新情報

回覧板更新情報

TOM河北サイト

TOM河北プロフィール

福岡県出身慶應義塾大学商学部卒後、大手タイヤメーカーに就職、系列ゴルフ用品メーカーに転籍後、海外事業、広報部門を担当。退職後、ゴルフ関連フリーライターに転身。 日本ゴルフジャーナリスト協会会員。

ワールドトピックス月別アーカイブ

ワールドトピックス年別アーカイブ

ゴルフ業界の求人情報
ゴルフ関連 企業モール