2010年PGAツアー、新ルールの影響は?
"新グルーブはゴルフを難しくしているのか?"・・・未だそうとも言えないようだ。
今年の初戦、ジェフ・オギルビーはカパルアで22アンダー、280の好スコアで二連勝。このスコアは昨年の優勝スコアより2ストローク多かった。これは強いコナウインドがコースをやや難しくした可能性もある。
続くソニー・オープンでは、ライアン・パーマーが15アンダー、265で優勝した。これは昨年のザック・ジョンソンの優勝スコアと同じだ。
スコアが影響を受けるかどうかは、まだ多くのトーナメントが異なる芝や様々な条件下で行われてみなければわからないが、新グルーブは少なくともゴルフを変化させてはいるようだ。
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一番良い例は、ソニーオープン(ワイアラエ)の最終日、18番、ライアン・パーマーとロバート・アレンビーがタイで並んだ時に現れている。パー5のセカンドショット、二人は共にフェアウェイ右の浅いラフにいた。
パーマーはセカンドショットに226ヤードを残しており、最初6-アイアンを持ったが、ボールが芝の上にあり、フライヤーの可能性が無いと考え5-アイアンにチェンジした。彼の判断が間違っていたのか、パーマーはグリーンに50ヤードショートした。パーマーは「思っていたようにフライヤーしなかった」と話している。
次に打ったアレンビーは、前日同様な場所からのショットに4-アイアンを使っていた。そして今度は残り218ヤードのショットに5-アイアンを使った結果、飛びだしたボールは(フライヤーで)グリーンを走り抜け、グリーン後ろのテレビ中継塔の側のラフまで転がった。この悪いライから、アレンビーはロブショットを試み、グリーン上、ピンまで10フィート登りのまずまずの位置につけたが、このパットをミスし1ストロークを失い優勝を逃した。
アレンビーは「昨日と同じ残り距離だったので、番手を一つ下げたが飛んでしまった。これはグルーブのせいだと思う。以前は柔らかく飛び出すのが予測できたが、今はどこへ飛んでいくのか判らない」と話している。この問題は数人のプレーヤーを悩ませていた。
パット・ペレスは、ラフからの7-アイアンによるショットがフライヤーが210ヤード飛んだと言い「これは全てグルーブのせいだ」と驚いている。それに対して、彼はグリーン周りではチップショットを使うことで対応していたが、土曜日の13番ホールでチップショットを6ヤードショートしボギーにしており「自分はチップショットが出来ない。これまで全て球を上げるショットで対応してきたので、未だどうしたらいいかわからない」とこぼしている。
スティーブ・ストリッカーも、このグルーブによりボールが止まらなくなったことで、スコアが悪くなっているのをカパルアのゲームで実感しており、「他のテクニックも試しているが、予想のつかない弾道になって結果がわからない」と嘆いている。
新グルーブは悪いことばかりではないようだ。ビジェイ・シンは16番ホール左のラフで、普通は樹木がスタイミーになるところで、新しいグルーブのウェッジでより高く上げることが出来てうまくいったそうだ。
カパルアで優勝したオギルビーも同様の考えで「何か少し失ったが、どこかにプラスもある(We lost a bit, but we gained somewhere else.)」と表現している。
アレンビーは「技量は必要なときに発揮するためにある。しかし今はそれがより必要になっている」と話している。(ゴルフウィーク記事 1/18日より抜粋要約したもの)
新グルーブが採用されて始まった今年のPGAツアー、その成果となるプレーやスコアへの影響を、プレーヤーのみならず、協会やゴルフコース、クラブメーカーなどを含めたゴルフ業界全体が見守っているようだ。
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福岡県出身慶應義塾大学商学部卒後、大手タイヤメーカーに就職、系列ゴルフ用品メーカーに転籍後、海外事業、広報部門を担当。退職後、ゴルフ関連フリーライターに転身。 日本ゴルフジャーナリスト協会会員。

