PGAツアーはピンEye 2ウェッジの使用を禁止するか?
ジョン・デイリーがソニーオープンの二日目に20年前のピンEye 2ウェッジを使っていたことは知られている。
果たしてPGAツアーは、フィル・ミケルソン、ジョン・デイリー他のプレーヤーが、1984年から1990年4月1日まで作られていた角溝(スクエアグルーブ)のピンEye 2使用を、USGAの特別許可措置にもかかわらず禁止する可能性があるだろうか? 多分これは簡単な話ではないだろう。
その理由は:1993年、PGAツアーは、ピンにより起こされた角溝に関する訴訟の調停に合意した(USGAは既に1990年に調停を行っていた)。その調停の一部として、PGAツアーは、1984-2000年の間に作られたピンEYE 2の使用許可を含んだUSGAのルールに従うことを合意している。
>>【関連記事】USGAがグルーブ規制に関するQ&Aを発信
ミケルソン、デイリー他のプレーヤー達は、2010年からの競技規則としての低スピンウェッジ使用義務に直面し、旧式のピンEYE 2ウェッジを試験的に使用することを決めた。
何故なら、それらのウェッジは角溝であるばかりではなく、特に鋭いエッジを有していたのだ。それはこれらのウェッジが高いスピンを生み出すことを意味する。
ピン社CEOのジョン・ソルハイム氏は「これにはU溝(角溝)に対して複数の異なる形がある。当初のもの(1984年からのもの)には非常に鋭い角があった。そしてそれは当時ゴルフボールを傷つけていた。そこで、その後のグルーブは改良されてきている」と話している。
現在、柔らかいバラタカバーが使われていないボールは(当時より)ずっと硬くなっている。
ソルハイム氏は「現在のボールはそれ(鋭い溝)に耐えることが出来る。それが違いだ。プレーヤー達が古いピンEYE 2を使っても、ボールが削られることはない」と話している。
どのようにしてPGAツアーはこのウェッジを禁止できるだろうか?
ソルハイム氏は「PGAツアーと当社の合意は、ツアーがUSGAルールに従うということだ。それ以外のことをしようとするのならそれを証明する必要がある。いずれにしろそれは簡単なことではない。自分は彼等がそれを行う方法はないと思う」と話している。
ピンの弁護士は「これは段階の問題だ。全ては科学の問題で、判断が正しいと確認するためには専門家のパネルが必要になるだろう。それにはメリットがないしお金もかかる」とその考え方を説明している。
それであればミケルソンやその仲間達が、継続してその古いウェッジを使い続けたとしても問題ないだろう。(ゴルフウィーク 1/28記事より)
前の記事
« オデッセイ、デイブ・ペルツと契約
次の記事
ツアーでエスカレートするグルーブ論争 »
福岡県出身慶應義塾大学商学部卒後、大手タイヤメーカーに就職、系列ゴルフ用品メーカーに転籍後、海外事業、広報部門を担当。退職後、ゴルフ関連フリーライターに転身。 日本ゴルフジャーナリスト協会会員。

