2019年1月1日にゴルフ規則が改定、新ルールが施行される。日本ゴルフ協会(JGA)は、機関紙の7月号で改定のポイントを27項目に分けて説明しているが、その4項目目に「距離計測器」の変更点を簡単に示している。
要約すると、これまでローカル規則で使用が認められていた距離計は、ゼネラル規則で解禁となり、逆にその大会の委員会(主催者等)はローカル規則で使用を禁止できるというもの。
ゼネラル規則で規定される「使用範囲」は、2点間の距離を測ることに限定され、高低差やその他プレーに影響を与える状況は計測できない。また、そのような機能をもつ計測器は、2点間の距離を測ることだけに限定すれば使用できる。
「2点間以外の機能」を使っていないことを誰がどのようにジャッジするかなど、積み残された課題はあるが、いずれにせよ、ゴルフ規則の改定を受けて距離計市場はにわかに活況を呈しはじめた。
距離計市場にはGPSとレーザーの2タイプあるが、矢野経済研究所の調査(ゴルフ産業白書)によれば、全体の9割弱をGPS距離計が占めるという。価格の安さと多様な機能をもつことが理由だが、この市場でシェア3割と見られるのが『イーグルビジョン』を展開する朝日ゴルフ。
その同社は今秋、残りの距離を音声で案内する『イーグルビジョン ボイス3』を発売する。実はこの商品、音声案内のみで液晶表示はない。同社の橋本貴紀次長によると、
「音声ナビは過去にも販売していたことがあますが、液晶タイプを拡充しながらウォッチタイプへ移行する過程で、ラインアップから自然消滅してしまった。ところが、改めて調査したところ、音声案内だけのニーズは依然高いことが分かったのです」
ちなみに音声ナビは現在のところ、強力な競合商品が見当たらない。どのようなメリットがあるのだろうか。橋本次長が動画で熱く語る。