グラファイトデザイン『秩父UT・秩父IRON』ゴルファーの技術を反映する最高峰シャフト

グラファイトデザインから出ている『秩父』シリーズのアイアン用とユーティリティ用のシャフトを豊富な試打経験を持つギアの賢者・ソクラテス永井延宏プロにテストしてもらった。

グラファイトデザイン『秩父IRON』を永井プロがテスト
シャフト重量は51g、フレックスはRですが、良い意味で癖がなく、非常に素直で振りやすいシャフトだと思います。
私の頭の中にある通常の50gのシャフトに対する印象と違い、意外と自分のスピードや手元の操作にしっかりついてきてくれるという感じがします。
もしかしたら硬いのかもしれないと思い、少し負荷をかけてみたところ、実は非常にきれいにしなやかに撓むんですね。
しなやかな撓み感なのに、振った時にしっかりとついてきてくれる安心感は、私の中では意外でした。
やはりグラファイトデザインの技術や、最高峰ブランドである『秩父』シャフトの素材や製法が集約されているという感じがします。

アイアンのシャフトらしく、手元からヘッドまできれいに段階を追って動いてくれます。
スチールシャフトに例えるならステップがついているようなタイミングの取りやすさを感じますので、それによってボールに深く当てたり、シャフトを捌くという動きもしやすいと思いました。
続いて『秩父UT』シャフトをテスト!
一方、ユーティリティの『秩父』シャフトですが、スペックは重量48gのRを試打しました。アイアンシャフト同様、振ってみるとしっかりついてきてくれるという印象です。
アイアンシャフトに比べて、手元、中間、先端の緩急が感じられ、シャフトのしなりや動きがはっきり出てくるという感じがします。

それでいて、ユーティリティのように、シャフトに負荷がかかり若干振り遅れやすいようなヘッドであっても、しっかりついてきてくれますので、やはりヘッド性能や特性を非常に良く研究して、シャフトに落とし込んでいるということが分かります。
ワッグルしてみると手元から中間部分の撓みがしっかり出ますが、振ってみると自分がイメージした通りに動いてくれて、けして動き過ぎてシャフトが余るというようなことがありません。
そういう意味でも、ゴルファーの技術を非常に反映しやすいシャフトだと感じました。
試打インプレッション~アマチュアGEW大矢晃弘~
永井:グラファイトデザインというと、ツアーでの使用率が高い『TOUR AD』シリーズに定評があります。
それに対して、今回の『秩父』シャフトはアマチュア向けという位置づけになると思いますが、大矢さんは実際に打ってみてどんな印象を持ちましたでしょうか?
大矢:重量51gのフレックスRですので、普段使っているシャフトと大体同じなのですが、振ってみると結構しっかりしていて、意外と重さを感じました。
永井:グラファイトデザインは素材の良さに定評があるので、いわゆる高弾性繊維というようなところが、大矢さんの感じるしっかり感に繋がっているのかもしれませんね。
大矢:なるほど。最近の悩みなのですが、ラウンドの特に後半のベストスコアがかかる大切な場面で、ボールに当たり負けしてヘッドが斜めに弾かれてシャンクするというようなことが起こるんです。これをシャフトで何とかできないかと。
永井:まずはシャフトの使い方を理解することが大切ですね。大矢さんは軽く握ろうという意識が強すぎて、シャフトへの適度な負荷が足りないんですね。
ちょうど『秩父』の文字の辺りに適度な負荷をかけながら振ることが重要です。『秩父』はレスポンスの良いシャフトですので、自分の与えた負荷に対してシャフトがきれいに動いてくれると思います。
大矢:本当ですね!適度な負荷をかけながら振ることで、しっかりとシャフトがヘッドを戻してくれます。
それに、アドレスした時に見える赤色は高級感があると同時に、燃えたぎるような気持ちを感じながら、シャフトにグッと負荷をかけるイメージが出やすいと思います。
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