プレインパクトが安定する『ロイヤルグリップ SL』右手で打ちにいく悪癖が治る?
片山三将
1965年9月21日生まれ、東京都出身。
1992年「月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド」(GEW)を発行する株式会社ゴルフ用品界社に入社。以来、編集&クライアントへの広告・企画を担当。
その一方、国際事業...
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FDRから近日発売予定の『ロイヤルグリップ SL』を豊富な試打経験を持つギアの賢者・ソクラテス永井延宏プロにテストしてもらった。
(試打クラブ:7番アイアン)
永井延宏プロ
1969年埼玉県生まれ。アメリカ・オーストラリアでの経験をもとに、グローバルな視野と独自のティーチングメソッドを構築。NPO法人ゴルフアミューズメントパークの理事として、ゴルフ市場の発展や指導者の育成にも携わる。2006年度レッスンオブザイヤー受賞
プレインパクトが安定する『ロイヤルグリップ SL』
まず、『SL』を握って感じるのは手に吸いつくような独特の柔らかさ。特に、素手で握る右手部分で強く感じます。また、表面にはかなり細かいパターンが入っているので、手に引っかかりやすい。 これからの季節は雨や汗など手に水分がつきやすく、グリップが滑りやすくなりますが、そういった表面につく水分を逃がしてくれるパターンも取り入れていますね。 そして、『SL』の最大の特徴がバックラインの部分に施された「マイクロテクスチャー」というデザイン。これはかなり細かい加工で、触ってみるとザラザラしています。 今回テストしたのはバックライン有(無のタイプもラインアップ予定)のタイプでしたが、バックラインとマイクロテクスチャーがダブルで指の引っ掛かり感を強くするので、手のフィーリングを出しやすい。特に、インパクトでフェースコントロールがしやすいですね。右手で打ちにいく悪癖が治った?
永井:それでは、アマチュア代表として片山さんにも『SL』を装着した7番アイアンを試してもらいますが、片山さんは技術的なところも含めてグリップに求めるものってありますか。 片山:はい、求めるものというか悩みですが、右手のグリップがしっくりこないんです。左手はスーッと握れるのですが、右手がモジモジしてしまって‥‥(汗)。 永井:スイングした時に、右手が遊んでしまう感じですか。 片山:そうですね。握りが緩いのかなと思って少ししっかりと握ると、右手が強くなり過ぎて上からボールを打ち込んでしまう。それがダフリやフェースの開きというミスにつながると感じています。 永井:なるほど。でも、今『SL』で打ってもらいましたが、ショット自体は悪くない。実際、フィーリングはどうですか? 片山:ええ、「マイクロテクスチャー」が指に引っ掛かるのでグリップが緩まず、しっくりきました。先ほど言ったように右手が強くなり過ぎて打ち込む悪い癖があるのですが、『SL』では感じませんでした。スムーズにインパクトができたという感じです。 永井:私も見ていて、とてもスムーズなインパクトだったと思いますが、さらに安定したインパクトを作るために一つレッスンします。ちょっとプレインパクト(ダウンスイングでクラブが右腰の高さにきた時の状態)のポジションを作ってもらえますか。 片山:ここですか? 永井:はい、そうです。そこで左手を離してもらって右手1本でクラブを持ってください。このプレインパクトの状態はゴルフでとても重要です。 しかし、多くの人がクラブの重さや遠心力に負けてしまって、プレインパクトが上手く作れない。具体的には、クラブが外側に引っ張られて手が下がってしまい、それがダフリやフェースの開きというミスにもつながります。 だから、アドレスでグリップを作る時に、プレインパクトの右手のグリップの状態を意識した方がいい。形としては、少し右手の親指の根本に皺が入るくらい親指を上に向ける感じで、その右手の形を意識してアドレスを作ります。 片山:こうですか? 永井:そうですね。その右手の形をイメージしながら、もう一度打ってみてください。 永井:いいですね。さっきよりもヘッドの入りがきれいになりました。この右手の形を作る一つの指針となるのが「マイクロテクスチャー」。 この部分に右手の中指と薬指をあてがう感じで握ることで正しい形や適度なグリッププレッシャーが意識できます。〝ゴルファーにいいグリップをしなさいよ〟と働きかけてくれる。『SL』はそんな先生のようなグリップでもありますね。『ロイヤルグリップ SL』製品概要
- 素材:硬度49のエラストマー
- カラー:BK/LB/RD(予定)
- 重量:48g±2g
- 価格:1500円(税別)
- 6月下旬発売予定