韓国Dumina社といえば、軟らかく驚異的なしなり戻りの「AUTOFLEX」。そのテクノロジーを踏襲して、ツアーレベルのプレーヤーにも対応できるのが『AUTOPOWER』(オートパワー)。パワーを制御して操作性を重視、クラブに一体感があり狙い撃つイメージの『Snipe』(スナイプ)と、程よいしなり感で厚いインパクトを実現してパワーを効率よく伝えて抜群の飛距離性能を謳う『flex』(フレックス)がラインアップする。今回はギアの賢者・永井延宏氏が徹底的に分析した。
まずは動画で
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<h2>身体の回転パワーと連動して効率的に狙い撃つ『Snipe』</h2>
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<strong>試打インプレッションAUTOPOWER『Snipe』(503)</strong>
【第一印象】
<span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;"><strong>永井</strong></span> 持った感じ、カウンターバランスで手元側のシッカリ感があります。現代的な高MOIヘッドをしっかり支えるイメージのシャフトですね。53gの「503」は振動数が240cpmですが、一世を風靡した「オートフレックス」と全く違いますね。
【試打印象】
<span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;"><strong>永井</strong></span> 手元が視覚的に太く感じることもあって、シャフトの特定の部分が動く印象はないですね。ゴルファー自身が積極的に身体全体を動かしてエネルギーを出していく現代的なスイングにマッチしているシャフトだと思います。なので、ゴルファー自身が出力を制御して、それに応じてクラブが固まりとして動いてくれる。一体感のあるシャフトです。
<img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2025/04/2504aut1_1.jpg" alt="" width="788" height="525" class="size-full wp-image-86898" /> AUTOPOWER『Snipe』(503)試打データ
<strong>試打インプレッションAUTOPOWER『Snipe』(605)</strong>
【第一印象】
<span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;"><strong>永井</strong></span> 次にSX相当の「605」(63g)で振動数は270cpm。『Snipe』は7つのフレックスが用意されていますから、硬い方から3番目。重量も重くなりシッカリ感が大きくなりました。歯を食いしばる試打になりそうですし、結果が楽しみです。
【試打印象】
<span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;"><strong>永井</strong></span> 余計な動きをシャフトがせずにエネルギー効率を高めています。HSは少し下がりましたが、ミート率は「503」と同等。それでいて低スピン性能は『Snipe』の特徴です。そして、シャフトを振り子で使うのではなく、身体の回転と共にシャフトが動くイメージです。グリップエンドとグリップ下を持つイメージをしてみてください。骨盤とリンクして身体の動きに連動させてスイングする。そういう現代的なスイングにマッチしたシャフトです。
<img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2025/04/2504aut1_2.jpg" alt="" width="788" height="525" class="size-full wp-image-86899" /> AUTOPOWER『Snipe』(605)試打データ
<h2>しなりとタイミングが重要 先端剛性も高い『flex』</h2>
<img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2025/04/AutoPower-frex_image-web.jpg" alt="" width="788" height="321" class="alignnone size-full wp-image-86917" />
<strong>試打インプレッションAUTOPOWER『flex』(2)</strong>
【第一印象】
<span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;"><strong>永井</strong></span> 次に『flex』です。このシャフトは簡単に言えばしなり系。数字でフレックス表記され、0〜7の8機種。いまから試打するのは、「2」のR相当、振動数は235cpmです。持ってみると『Snipe』と明らかに違ってしなります。シャフトの硬いところ、動くところが明確です。
【試打印象】
<span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;"><strong>永井</strong></span> まさにパワーを飛びに変えている印象です。スイング中にシャフトのしなり戻りをグィーッと感じて、インパクトで爆発するイメージで、ミート率も1・55と非常に高い。しなり戻りの量も多く、高打ち出し、高弾道。キャリーも出ていますが、先端剛性の高さで低スピン。まさに高打ち出し、低スピン、高弾道と理想的な飛距離を手に入れることができそうです。飛距離もHS41・9m/sで270ヤードと嬉しい数字です。
<img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2025/04/2504aut1_3.jpg" alt="" width="788" height="525" class="size-full wp-image-86900" /> AUTOPOWER『flex』(2)試打データ
<strong>試打インプレッションAUTOPOWER『flex』(4)</strong>
【試打印象】
<span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;"><strong>永井</strong></span> 次に『flex』(4)です。私にとって適正スペックということもあり、数値的には一番良い結果となりました。先端剛性が高く低スピンですが、特有のしなり戻りで高打ち出し、高弾道を実現していると思います。シャフト全体でいえば、ミッド部から先端にかけて動きを感じますが、先端剛性が高いのでエネルギーロスが少ない。まさにパワーをしなりと先端剛性によって飛びに変えているシャフトです。
<img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2025/04/2504aut1_4.jpg" alt="" width="788" height="525" class="size-full wp-image-86901" /> AUTOPOWER『flex』(4)試打データ
<h2>総評</h2>
<img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2025/04/2504aut.jpg" alt="" width="788" height="526" class="alignnone size-full wp-image-86896" />
『Snipe』はシャフトの動きをほとんど感じないので、身体全体の動きを使ってスイングしたい、振り抜きたいゴルファー向けですね。一方の『flex』は、しなりを感じられるシャフトなので、それを取り込みながら飛ばしたいゴルファーです。どちらも重量や硬さ選びが重要となっていますので、フィッティングを必ず行ってほしいと思います。
お問い合わせ:ゴルフジャパン販売 ☎03-6271-0160 https://autopower.jp