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    昨年の10月18日から2泊3日、長崎県の五島カントリークラブ視察ファムツアーに参加した。矢野経済研究所の三石氏がスポーツ資産を活用した地域創生を模索する中で、五島市福江島に唯一存在するゴルフ場を知ったことがきっかけだった。 翌年同氏は五島市を初訪問し、五島カントリークラブで初めてプレー。ゴルフを軸とした地方創生、地域活性化プランを提案し、2023年に「五島市長杯椿カップゴルフ大会」の開催が実現。また、「五島の地域資源を活用した着地型旅行商品の支援事業」にて業務委託契約を締結した。 五島市は10の有人島と53の無人島で構成され、令和5年3月現在の人口は3万4542人で、戦後のピーク時に比べ、65年間で約5万8000人、63%減少している。 これに対し、2017年に施行された有人国境離島法では、排他的経済水域等を適切に管理する必要性が増大していることから、活動拠点の機能を維持するため国から支援を受け、様々な施策に取り組んでいる。雇用機会拡充事業、再生可能エネルギーの実用化、UIターン促進などがあり、今回のような体験型観光推進への取り組みも強化している。 今回、10名のゴルフ関係者を招待した視察ツアーは、五島ゴルフ+αの魅力を体感し、メディアを通じて幅広く認知を拡大することに加え、ゴルフ場施設や観光資源の優位性や課題を関係者にフィードバックすることが目的で開催された。 離島と聞くと、果てしなく時間がかかるのではと心配になるのだが、長崎空港からはプロペラ機で30分ほど。オリエンタルエアブリッジは、CO2排出量や騒音に対する環境性能が優れている最新のエコな機材を採用しており、ストレス無く移動ができた。滞在中は、島々を一望できる絶景ゴルフ体験はもちろん、こぼれんばかりに輝く星空を眺めたり、新鮮な魚介類、五島牛、焼酎など魅力的な食文化を堪能したり、バスで美しい自然や歴史的な見どころを巡ったりと、存分に島の魅力を満喫できた。 ツアーの企画や事務局を務めた三石氏に話を聞いた。 「地元のゴルフ資産を活用した地域創生に市が予算を行使する、という全国でも恐らく初の事例だと思います。それを、限界離島である五島市が先鞭を切ったという点が非常に画期的。一方、市の職員でゴルフをしている人は少なく、深く理解しているとは言い難い状況の中、改善意識をもった能動的な取り組みにつなげられるのかが課題です。 単に、島外からゴルファーを誘致するだけでは〝真の地方創生〟は果たせません。あの場所であの人に会いたい、というような人間関係の構築こそが大切なポイントです。ジュニアも含め、ゴルフ体験機会を創出し、市内・島内のゴルファーを増やすことも中長期的に取り組んでいくべきだと考えています」 今まで、ゴルフがきっかけで、世界中の様々な場所に行って、色々な人との交流を重ねてきた。日本にも素晴らしいデスティネーションが数多くあるが、アジアも含めた海外のゴルフリゾートはパッケージ化されたプレゼンテーションが優れていると感じる。誰でもラクをして〝映え体験〟ができるくらいに、コンテンツが磨き上げられているのだ。五島市には数多くの観光資源があるが、点在していて、限られた時間でどれだけ楽しめるかは個人の力量によるところがある。今回のフィードバックを受けて、観光地としてどれだけ大きく成長できるかが楽しみだ。 2024年2月25日には島外参加者60名獲得を目指し、2度目となる「五島市長杯椿カップゴルフ大会」を開催し、次年度以降に向けた持続的な地方創生実現に向けた基礎固めを行う予定だ。石井良介プロのレッスンイベント、カリスマフィッター鹿又芳典氏のクラブ相談会、SKE48メンバーの山内鈴蘭さんとのニアピン対決など、さらにパワーアップしたコンテンツが用意されている。 <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2024年1月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://bt3.jp/url/ts/g/z9lenol2">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2024年01月20日
    夏休みを利用して、パリオリンピックを来年に控えるフランスに出掛けた。パリ在住の叔母を頼って学生時代から何度も訪れているが、コロナ禍明けで久しぶりに海外旅行が可能になり、叔母のバカンスに便乗して楽しもうという魂胆だ。日本での仕事も遊びもゴルフオンリーな生活から脱却して、予定も立てずにのんびりするはずだったが、ゴルフ競技の舞台となる「ル・ゴルフ・ナショナル」は外せまいと、以前仕事で知り合ったコースの方にお願いをして訪問が実現した。 オリンピック委員会は、このコースでの五輪開催を決定した。「フランスオープン」29回、「ワールドアマチュアチーム選手権」2回、そして2018年の「ライダーカップ」など数多くの大会を開催し、一日3万人以上の観客を収容できるフランスで唯一のコースだからだ。 「ル・ゴルフ・ナショナル」は、フランスゴルフ協会が、メディア、特にテレビ中継で映えるホームスタジアムを目的として設計され、1990年に開場した。広大で平坦な敷地にはチャンピオンシップコースの「アルバトロス」に加えて「イーグル」「バーディ」の2コース、ゴルフ練習場、トレーニングセンター、ホテル、およびフランスゴルフ協会の本部を有し、まさに総本山となっている。パリのエッフェル塔から25km、ヴェルサイユ宮殿からわずか10kmの位置にあり、パリのホテルからUberなどのライドシェアを使えば片道約30分、約50ユーロ(7900円)でアクセスでき、観光とゴルフをストレス無く楽しめる最高のデスティネーションと言える。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/11/asg6.jpg" alt="" width="1280" height="896" class="size-full wp-image-79452" /> @GDO <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/11/1.jpg" alt="" width="1000" height="750" class="aligncenter size-full wp-image-79483" /> 激闘の末、ヨーロッパチームの感動の勝利で幕を閉じた2018年の「ライダーカップ」を観戦して以来、夢にみた「ル・ゴルフ・ナショナル」でのプレー。1番ホールをナイスショットでティオフし、爽快感でスタートしたが、セカンドショット地点に着いた途端に恐怖へと変わる。番手を迷ったあげく、打ったボールはグリーン手前の池の中へ。最初の4ホールで日本から持ってきた6個の半分が池に消え、果たして無事にホールアウトできるのかと不安になった。組み合わせで一緒になったパリ在住のエリックが、途中から「マッチプレーをやろう」と言い出し、負けず嫌いが功を奏してなんとか残りのボールでラウンドを終えられた。15番からの池に囲まれた壮観なレイアウト、18番の円形劇場のような形状は圧巻。ぜひ一生に一度はプレーすることをおススメする。 ゼネラルマネージャーのフィリップ・ピラト氏に話を聞いた。 「最も重要な点は女子競技のためのコースレイアウトです。本来、男子競技のために設計されたため新しいティイングエリアが必要で、作業はこの冬に始まります。最も困難なのは、2週間、練習日を含めるとほぼ3週間にわたって男女2つのトーナメントコースを同水準で維持することです。これは大きな挑戦ですが、同時にやりがいも感じています。コース管理スタッフのケアもしっかり行わなければならないでしょう。陸上競技に例えると、1週間のトーナメントは10kmのレースに相当し、オリンピックはフルマラソンのようなものです」 パリオリンピックでは、二酸化炭素排出量を過去の大会の半分に削減するという大胆な目標を打ち出している。「ル・ゴルフ・ナショナル」ではフランス政府、国立自然史博物館や地元の大学と協力して、脱炭素化と水の再利用システムの構築を中心としたサステナブルプロジェクトを重要な位置づけとしている。 コース近くに都心と結ぶ地下鉄の建設が予定されており、それまではライドシェアや公共交通機関の利用を推奨。最小限の水と農薬でコースコンディションを維持する研究や、プレーエリア以外の植生を促進してカーボンニュートラルへの実現に取り組んでいる。環境先進国から我々が学ぶ点は多いと感じた。 パリオリンピックへの想いや環境への対策について話を聞いた。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/11/3.jpg" alt="" width="1000" height="750" class="aligncenter size-full wp-image-79484" /> <strong>フィリップ・ピラト氏(ル・ゴルフ・ナショナルゼネラルマネージャー)</strong> ゴルフは限られた人がする印象ですが、オリンピックを通じて、身近に試してみたくなるスポーツへと変わるチャンスです。自国の選手が金メダルを獲得すればその効果は倍増するでしょう。また、オリンピックでフランスに訪れるスポーツファンに、ゴルフデスティネーションとしての認知を高める絶好の機会です。フランスにはクオリティの高いコンディションとサービスを提供するコースが数多くあり、一度体験すればフランスが理想的なゴルフ旅行の目的地であることに気付くでしょう。この秋より、コースとすべての練習エリアの準備にフォーカスします。期待に胸を膨らませる観客の感動体験のため、スケジュール管理を徹底してベストを尽くします。 <strong>アーサー・ルコンテ氏(ル・ゴルフ・ナショナル環境アドバイザー)</strong> 人と自然が共存する社会をつくるためのデザイン手法「パーマカルチャー」を導入しています。森林は水や肥料を与えなくても成長しますが、それは土壌が植物に栄養を供給するためのすべてを含んでいるから。水の管理を整備し、144㎞の排水パイプを配置。収集された水は生物多様性を維持し、何度も再利用して湿地帯に供給されます。化学薬品を使わずに芝生の乾燥と病害に耐える為、キノコの天然有効成分を利用するなど様々な方法を探求中。この取り組みがゴルフ界の将来世代に役立つことを期待します。 <strong>トゥロン・エリック氏(金融会社勤務)</strong> 12歳でゴルフを始めて38年。のめり込み、セント・アンドリュースやペブルビーチも経験しましたが、今は休暇中に年数回プレーする程度です。フランスにはリンクスから山岳コースまで素晴らしい景色を楽しめるコースがあります。カート数不足やインフラ面が整っていないこともありますが、過去10年でかなり改善されました。フランスでゴルフは特権階級、ブルジョワのスポーツとみられています。水を大量に消費すると考えられて環境保護主義者がコースを荒すこともあります。階級闘争のスポーツで、残念ながらイメージは変わっていません。ゴルフブームを巻き起こすには、先日地元フランスのメジャー大会で優勝し、LPGAツアー通算5勝を誇るセリーヌ・ブティエの金メダルが期待されます。若い人々が共感できる偉大なチャンピオンがゴルフのイメージを高めるでしょう。 <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2023年10月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://bt3.jp/url/ts/g/z9lenol2">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2023年11月19日
    今年も日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)プロテストの季節がやってきた。第1次予選は、7月19日の西日本CC(福岡県)を皮切りに5か所で行われ、9、10月の第2次予選を通過した上位者が、最終プロテストに進む。今年は難関・JFE瀬戸内海GC(岡山県)が舞台となり、10月31日から4日間、上位20位タイまでが合格者となる。 2019年の制度変更以来、試合の出場権を決定するクォリファイングトーナメント(QT)の受験資格が、JLPGA会員に限定されたことでプロテストの重要度が増した。昨年の総受験者数は649人で、合格者は18位タイまでの20人。合格率はたったの3・1%だった。 今年はさらに受験者が増加し競争は激化する。毎年この時期になると極度のプレッシャーから食べ物が喉を通らなくなり、体重を落とす選手が多いと聞く。試合当日となれば、人生の岐路が決まるため会場は独特の緊張感に包まれ、受験経験者は「プロテストだけは二度と受けたくない」と口にするほどだ。 JLPGAではゴルファーの指導や普及を図ることを目的に、「JLPGAティーチングプロフェッショナル会員」の養成も行っている。実技試験、講習会、入会審査に3年を要し、資格修得までにかかる諸経費は約230万円。これに交通費や宿泊費、食費などが加算される。従来はツアープロ、ティーチングプロ、いずれの正会員にもQTの出場権があったため、制度変更以降は、時間と費用をかけてでも可能性を求める選手が増えていた。指導者の資格から、ツアーを目指す動きである。 ところが昨年12月、JLPGAはこの動きに歯止めをかけるため「実力差によりトーナメントの運営に支障が生じる可能性を考慮」し、QT受験資格の規則変更を発表。「ティーチングプロフェッショナル会員においては、JLPGAツアーの競技優勝1回以上の者及びトーナメント事業部が別途定める基準を満たした者とする」との注釈をつけた。これを受けて「2023JLPGAティーチングプロ競技会」(茨城・静ヒルズCC、7月19~21日)が開催され、47人が参加。上位15人に、11月開催のQTファーストステージへの出場資格が付与された。 現在、亜細亜大学法学部4年生の縄田屋ももかは、5回目のプロテストの準備と必要単位修得で二足のわらじを履く多忙な日々を過ごしている。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/10/2_nawataya.jpg" alt="" width="1000" height="819" class="size-full wp-image-79226" /> 縄田屋ももか プロテスト受験資格の年齢を「18歳以上」から「17歳以上」に引き下げた2019年には高校在学中で、1度目のプロテストに挑戦できたが、2次予選で敗退。翌年はコロナ禍で延期となり、その後も調子の波を合わせられず、合格には至っていない。ティーチングプロフェッショナル資格も同時に受験中で、今年には修得予定となっている。制度変更について聞くと、 「ティーチングプロの資格を受験し始めてすぐくらいに、噂でQTの制度が変わるかもしれない、受験資格が無くなるかもと言われていたので、やっぱりかという感じでした」 と、複雑な心境を語った。 また、識西諭里は、昨年6月の海外メジャー「全米女子オープン」に日本地区予選を経て出場し、レベルの高さを目の当たりにして米国ツアーへの挑戦を決意。7度目のプロテストに落ちたその日に欧州ツアーQTのエントリーを済ませ、準備を進めた。米国下部ツアーの出場権および欧州ツアーのほぼ全ての試合に出場できる切符を勝ち取り、世界中のフィールドで転戦を続けている。 開幕戦での5位から始まり、7月にはシーズン2度目のトップ10入りを果たし、欧州ツアーポイントランキング60位のシード確定ラインを目指す。10月のプロテスト第2次予選が迫る中、心境を聞いた。 「欧州ツアーを優先させるのか、プロテストのために帰国して準備するのか。一応、受験予定でここまでやってまいりましたが、まだはっきりと申し上げられません」 好きな言葉は「意志あるところに道は開ける」。未来は自分の手で切り開くしかないが、過酷すぎる制度の変更を切に願うばかりだ。 女子プロゴルファーにそれぞれのプロテストへの想いを聞いた。 <strong>山口すず夏(3回目の受験)</strong> 2015年に「全米女子オープン」日本地区予選会で2位となり、日本人史上最年少の14歳で本選に出場しました。当時は制度変更前で、高校卒業後半年はプロテストが受験できず、米女子ツアーQTで出場権を獲得、2019年から米ツアーに参戦しました。その矢先、翌年からコロナ禍で大会中止が続き、帰国。2021年の初挑戦では通過ラインに3打届かず、京都の会場から神奈川の自宅までクルマの中で泣き続けました。プロテストに合格して日本のツアーで賞金女王になりたい。その後、米ツアーに戻りたい気持ちが強くあります。五輪出場も視野に入れて、世界ランク1位を目指します。 <strong>識西諭里(8回目の受験)</strong> 欧州ツアー開幕戦の5位に始まり、シーズン2度目のトップ10入りを果たしました。事前に海外ツアーの情報が少なく、どこまでやれるか未知数でしたが、優勝争いと予選落ちのどちらも経験して、やりがいを感じるし、やれるという気持ちが持てるようになりました。今まではプロテストのために生活をする日々で、毎年テストの時期になると「なんでゴルフをやっているのだろう」と落ち込んでいましたが、最近は「これも人生」と開き直ってます。出場試合が限られる中、とにかく結果が欲しいし、優勝したい。焦る気持ちを抑えて、目の前の試合に集中して勝つ準備を整えたいです。この先どうなるかは誰にもわかりません。でも前例がないことにとてもワクワクしています。道は自分で開くもの。私が開拓した道を誰かが通ってくれたらいいな。 <strong>三塚優子(実技テスト免除)</strong> <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/10/3_mitsuka.jpg" alt="" width="1000" height="914" class="aligncenter size-full wp-image-79224" /> プロテストはあっていいけど、LPGA正会員でなくても、QTに参加できていいのではと思います。私は2006年のファイナルQTで6位に入り、当時の制度で単年度登録をしてレギュラーツアー出場権を得ました。「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で初優勝したので、プロテストを免除、正会員になれました。4勝しましたが、ケガで思うように練習ができず、2016年にツアーを離脱。ずっとゴルフしかしてこなかったので、今は山登りや蕎麦屋巡りなどの趣味に没頭して、2年ほどクラブを握っていません。「引退」はしてないので、メジャー優勝の権利で出場できる試合で復帰するかもしれません。プロテストに受かる自信がないので(笑)、資格保持のためLPGAの会費は払い続けてます。 <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2023年9月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://bt3.jp/url/ts/g/z9lenol2">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2023年10月25日
    6月29日から7月2日まで、ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)で、国内男子ツアー「セガサミーカップ2023」が開催された。コロナ禍の影響で2020年は中止、2021年は無観客、2022年は制限付きとなっていたが、4年ぶりのフル開催。雨が降り悪天候だった昨年に比べ、北海道らしい爽やかな天気に恵まれて、予選ラウンドからギャラリーは倍増。4日間の観客数は8408名で、昨年比239%となった。 主催者は総合エンタテインメントセガサミーホールディングスで、ゲームをはじめとしたエンタテインメントコンテンツのほか、スポーツ、リゾートなど幅広い領域で事業を展開。「感動体験を創造し続ける~社会をもっと元気に、カラフルに~」をミッションに掲げる。至る所に大会の盛り上がりを狙った目新しい試みが満載で、子どもから大人まで多くのギャラリーが盛り上がり、マスクを外して笑顔を見せる姿が見られた。 「ゆるセガサミーカップ」では、ゴルフ観戦において日本初のデジタルツインを活用し、人気ゴルフ女子のなみき、あおい夏海、Rumi、望月優香がそれぞれ違う場所から試合の模様を配信。視聴者はPC、スマホからバーチャルゴルフ場にアクセスして、ライブ視聴が可能に。 現地の臨場感溢れる映像を見ながら配信者とチャットができたり、GDOがアパレルメーカー4社「Clubhaus(クラブハウス)」「Golfickers(ゴルフィッカーズ)」「FLOG.G.C.(フロッグ ゴルフ クラブ)」「NAKED GOLF(ネイキッド ゴルフ)」とタイアップして、大会限定オリジナルアイテムやウェアを販売するなど、多様化するニーズに応えるコンテンツを提供。セガサミーホールディングスの大塚博信執行役員は、 「今までの一方通行で受動的な配信から、能動的に楽しめるコンテンツへの足掛かりとして成果がありました。通信環境の整備や、企画内容を精査する必要はありますが、大きな可能性を感じています」 と今後に手応えをつかんだ様子。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/08/2_2.jpg" alt="" width="1440" height="960" class="aligncenter size-full wp-image-78392" /> ギャラリープラザでは「千歳うまいっしょ祭り」と題し、千歳市をあげての一大フェスティバルを開催。「食(たべる)・遊(あそぶ)・踊(おどる)・音(みゅーじっく)」をテーマに企画を立てた。日本発のプロダンスリーグ、Dリーグに参戦中の人気ダンスチーム「セガサミールクス」のパフォーマンスや、地元の子ども達のダンスに多くの歓声が飛び交った。セガサミーホールディングスの福田将人セガサミーカップ事務局長に話を聞いた。 「企画と運営の責任者として本格的に携わったのは今回から。昨年より1か月弱早い開催だったこともあり、とにかく時間が無くて、直前の3か月はほとんど記憶が無いくらい大変でした。世界で一番騒がしいホールで知られるPGAツアー『フェニックス・オープン』の16番ホールをイメージして、ゴルフ好きの上級者も、初めて観戦する人も楽しめるスタジアム型エンタテインメントホール『The Monster16』を企画しました。 ギャラリーも声を出して応援することに慣れていないし、今回はチャレンジかつテストの位置づけとして、継続して盛り上げていきたいです。野球のスタジアムみたいに、生ビールの売り子がいてもいいですしね。大変だったことは選手目線で競技を運営するJGTO側と、とにかく観客を喜ばせたいと考える我々との意見を調整すること。観戦スタイルをブランド化し、ロゴを映えさせる目的で白い幕を採用しましたが、当初は『選手が眩しいから』と、ご意見も頂きました。また、音や声については、選手から『もっと大きな音楽や声援でもいい』という声もありました」 今年は男女ツアーで7大会が北海道で行われる中、本大会が最初の試合だった。とかく女子ツアーと比べられがちな男子ツアーだが、エンタメ企業のプライドをかけ、斬新な企画で男子ツアー人気再燃のきっかけづくりの爪痕を残した。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/08/3.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-78385" /> <h2>大会を盛り上げた関係者やギャラリーに話を聞いた。</h2> <strong>タケ小山さん(ゴルフ解説者)</strong> 最初にホールMCを務めたのは2014年のヤマハレディースオープン葛城でした。18番のギャラリースタンドにDJブースを設け、ギャラリーに向けて実況解説。ヤマハの指向性スピーカーで、選手には聞こえない配慮をしましたが、風向きなどで音が漏れてしまった。その後パナソニックオープンでは「ザ・ギャラリーホール」が定着し、観客と選手が一体になる瞬間を楽しむギャラリーも増えています。スポーツで大切なのはファンが熱狂する感動と興奮を与えること。日本人は行儀がよく、静かな応援をしがちなので、どんどん声を出して盛り上げたほうがいい。威厳や歴史があるメジャー大会と騒いで楽しめるカジュアルな大会など、トーナメントによってカラーがあっていいですよね。どうせやるなら徹底的にやって、続けていかなければ。 <strong>藤澤響花さん(モデル)</strong> セガサミーカップSNS応援サポーターとして現地レポートをしました。女子トーナメントではお仕事をしたことがありますが、男子は初めて。新しい取り組みが多く、選手がとてもフレンドリーでギャラリーとの距離が近く、毎日とても楽しかった。男子プロは近寄りがたいと思ってましたが、ファンサービスが満載で、SNSレポートでも協力的。音楽をかけて大声で応援できる16番ホールは、まるで海外のようでした。ギャラリープラザはフェスさながらで、子どもから大人まで盛り上がった。3日目終了後におこなったドラコン大会では始球式を務めましたが、緊張で手が震えてショットはゴロ。もう一度チャレンジしたい。 <strong>内柴有美子さん(エルグワンディレクター)</strong> ツアー観戦は2度目ですが、国内男子ツアーは初めて。16番ホールは選手と観客の一体感があって、静かに見ているより楽しかったです。18番ホールのスタンドでは、インスタでしか見たことがなかったバックスピンのかかったベタピン連発。あんなに緊張する場面でスーパーショットを成功させるプロの技に感動しました。ギャラリープラザもステージが盛り上がって、コースでも音楽が聞こえていたので、16番だけじゃなく、他でも応援ホールをつくって、映像やプロジェクションマッピングなどの演出を入れてもいいかもしれません。飲み物や食べ物の出店がギャラプラに集中せず、分散しているほうが有難いです。 <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2023年8月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://bt3.jp/url/ts/g/z9lenol2">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2023年08月22日
    2013年1月からスタートしたInterFM「Hot Shot with GDO」が10周年を迎えた。タケ小山氏がDJを務め、17年目に突入した人気のラジオ番組「Green Jacket」は、ゴルフをメインに社会情勢や競馬予想など、多岐にわたる話題を届けるラジオプログラムで、1都6県で毎週土曜午前5~9時にオンエア。スター選手だけでなく、これからのゴルフ界を担う若手選手を発掘してインタビューするコーナーは、7時50分から聞くことができる。 遡ること20年前、2003年9月に「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で、高校3年生だった宮里藍が国内女子ツアーで30年ぶりのアマチュア優勝を飾ったことに端を発し、女子プロゴルフブームが巻き起こった。 翌年からレギュラーツアーに本格参戦し、同年5勝を挙げた宮里に、追い付け、追い越せと横峯さくら、上田桃子、諸見里しのぶ、有村智恵など同世代のライバルが鎬を削り多くのファンが熱狂した。その後は、不動裕理、大山志保の時代を経て、2010年頃からはジョン・ミジョン、アン・ソンジュ、テレサ・ルーなど外国人選手が台頭。2015~2016年はイ・ボミが賞金女王となり、人気を博した。 渋野日向子、原英莉花、小祝さくらなど1998年度生まれの「黄金世代」、古江彩佳、吉田優利、西村優菜など2000年度生まれの「プラチナ世代」から週替わりでヒロインが生まれ、宮里に憧れてプロゴルファーを目指した世代が更なる女子プロゴルフ人気を押し上げた。 宮里がアマチュア優勝した2003年、日本の女子ゴルフツアーはレギュラーツアー30試合、ステップアップツアーは4試合で、賞金総額は約18億円だった。2023年はレギュラー38試合、ステップアップは昨年から4試合増えて21試合。賞金総額は初の50億円突破となり、20年間で約2・8倍に膨れ上がった。 大きなターニングポイントは、JLPGAプロテストとクォリファイングトーナメント(QT)の制度変更が実施された2019年。受験資格が18歳以上から17歳以上に引き下げられ、QTの受験資格がJLPGA会員のみに限定された。昨年のプロテスト総受験者数は649人。合格者は18位タイまでの20人で、合格率は3・1%。かつては単年登録でレギュラーツアーに参戦していた選手でさえ出場権を失い、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、台湾、韓国などの海外ツアーQTにチャレンジする選手が増加した。 これに伴い、15試合を開催する「マイナビネクストヒロインゴルフツアー2023」、月例競技会を主催しメディアと連携して活動支援を呼びかける「DSPE」、サポーター制度を導入し、6月23日に平尾CC(愛知県)で第9回大会を開催する「Thanks Women's Tour」など、若手女子ゴルファーを支援する動きが活発化している。7月14日には、九州発の清涼飲料メーカー「PLEIADES(プレアデス)」が若手の試合経験創出を目的に「PLEIADES CUP 横峯さくら DREAM GOLF LADIES 2023」を福岡雷山GC(福岡県)で開催予定。 選手年齢が劇的に変わっている。20年前の国内女子ツアーシード選手の平均年齢は32・5歳だったのに対し、今年は26・6歳。昨年、有村智恵と原江里菜が発起人となり、30歳以上の選手を対象にしたツアー外競技「KURE LADY GO CUP」を開催し、注目を集めた。出場した金田久美子や藤田さいきが大会後にレギュラーツアーで優勝し、ベテランが盛り返すきっかけとなった。 今季から、JLPGAは住友商事と共同で、数大会のツアー会場に託児所を設置すると発表。女子プロ人気に奢らず、改革の手を緩めない。 ##■女子プロゴルファーに「これまでの10年、ここからの10年」を聞いた。 <strong>東浩子(1月ゲスト・31歳)</strong> <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/07/mukai2.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-78041" /> ルーキーだった10年前と比べると、活躍する選手の入れ替わりが激しいと感じます。 当時は、注目選手でも1年ほど下積みがあり、翌年以降に優勝するパターンが多かったが、今はプロテストに合格し、QTを通過した勢いで優勝。自分達の世代では考えられないスピード感に圧倒されます。 昨年は自身のキャリアで最悪のシーズンでしたが、ゴルフとの向き合い方をあらためて考え直す、いいきっかけになりました。今年1月に入籍しました。今後もプロゴルファーとして、自分の目標に向かって精進して参ります。 <strong>青山加織(3月ゲスト・37歳)</strong> 宮里藍と横峯さくらは同級生で、ジュニアの頃から試合で一緒になることが多く、これまでの10年でそれぞれの道を歩みながら、ゴルフ界に貢献できていると感じています。 昨年、11年ぶりに優勝した藤田さいきも同級生で、大きな励みになっています。岡本綾子師匠がUSLPGAツアーで賞金女王になったのが36歳なので、30代でもまだまだやれると思っています。 若い選手が台頭する中、いつまで出場できるか気になる時期もありましたが、今は楽しさを見出して、マイペースで充実した日々を送っています。 <strong>原江里菜(3月ゲスト・35歳)</strong> 昨年、周囲の協力を得て30歳以上の選手のためのツアー外競技「KURE LADY GO CUP」を開催しました。 年齢を重ね、何を選択するべきか、変化の中で振り回されながらも、この世代で頑張っている女性の姿を見て欲しいという願いからです。 味のあるプレーと生き様を見せていきたいですね。いつかは選択する必要がありますが、今はまだ試合に出ていたい。欲張りなので結婚もしたいし、子供も産みたいし、キャリアも積みたいです。 <strong>識西諭里(6月ゲスト・26歳)</strong> <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/07/mukai3.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-78043" /> プロテストに合格していないので、今年はアメリカ下部ツアーと欧州ツアーの出場資格で世界を転戦します。 移動だけでも大変で、エントリー、就労ビザ、予防接種など準備することが山積み。つたない英語を駆使して、全て自分で手配しています。 参戦のための費用は軽く1000万円以上で、ありがたいことにスポンサー8社に支えられています。ホームシックで寂しくなることもありますが、自分の未来は自分の手で切り開くしかないと強く言い聞かせています。 <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2023年6月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://bt3.jp/url/ts/g/z9lenol2">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2023年07月30日
    東京で桜が満開を迎えた3月28日、日本最大級の250ヤード、300打席をもつロッテ葛西ゴルフ(東京都)で「SAKURA TEE Fes23」が開催された。昨年末に全打席にトップトレーサー・レンジ(TTR)が導入されたことを記念し、TTRの販売代理店であるGDOが企画したもの。ゴルフをする、しないに関わらず、誰もが楽しめるエンターテインメント空間の提案を目的としたイベントだった。 今回は「近未来型ブース」をテーマに16打席を活用し、2打席を1ブースにして1グループ4名で90分間遊べるように設定。手ぶらで気軽に来てもらえるようレンタルクラブを用意し、メディア、インフルエンサーをはじめ、クライアントやTTRの新規導入を検討している練習場幹部など総勢100名を招待。お弁当やお菓子を食べながら、ゲーム感覚で楽しむ姿が見られた。 当日は、来場者全員が一斉にホールインワンチャレンジを実施。ロッテ皆吉台カントリー倶楽部プレー券やGDOポイントなどの賞品獲得を目指して、真剣に遊ぶ姿が印象的だった。 また、井上莉花、今井鮎美とのニアピン対決や、日本シャフト、グラファイトデザイン、USTMamiya、KBSのシャフト試打会も行い、単に練習目的ではなく、様々なゴルフレンジの活用方法を業界内外へ発信した。 GDOの練習場ビジネスユニット佐藤昌巳ユニット長にイベントの意図と感想を聞いた。 「趣旨はTTRのローンチ記念と同時に〝近未来のゴルフの魅力〟を感じてもらうことでした。また、施設と利用者や関係者とのコミュニケーションを深め、GDOやTTRに対する期待感を高めることも狙いです。サービスの魅力を発信し続ける大切さを全社で実感するため、当日はGDO社員60名以上が総出でイベント運営やお客様対応にあたりました。大勢の人々に来場いただき、TTRに対する関心や期待が高まっていることを実感しましたし、施設スタッフとの協力があったおかげで、イベント自体もスムーズに進めることができ、成功裏に終わることができました」 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/06/1.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-77403" /> イベントに参加したプロゴルファーの井上莉花は、 「普段はトータルの飛距離に注目しがちですが、TTRでキャリーの飛距離を知ることで、コースマネージメントに役立てることができます。気温や雨や風などの天候で飛距離が変わるので、正確な数値をデータで知っておくのも大切。お友達とラウンドモードで真剣に対決すれば、実践的な練習になりますし、ニアピン、ドラコンモードで盛り上がるのもおススメ。辛い反復練習より、楽しみながら上達できたほうがいいですよね」 と語った。 日本では、ラウンド前の練習を目的として一人黙々と集中して打席に立つゴルファーが主流。ゴルフブームにより、初心者や若者がグループで練習場に押し寄せて、既存のゴルファーとマナーをめぐってトラブルになるケースが増えたと聞く。一方、アメリカではお酒を片手に音楽を聴きながら光り輝くターゲットに向かってボールを打ってゲームを楽しむトップゴルフや、ドライブシャックなどの施設が急成長を見せている。米ナショナルゴルフファウンデーション(NGF)によると練習場にしか行かない「オフコース・ゴルファー」は1320万人でコロナ禍をきっかけに急増した。 辛い練習を積み重ねればいつかは報われると信じてきた世代にとっては、ゴルフレンジでパーティと聞くと違和感が生じるのも理解できる。 日本では文化や環境が違うので馴染まないと言われてきた「練習場のエンタメ化」だが、イベント参加者の満足した表情を見る限りでは、ゴルフコース外での楽しみ方にはまだまだ開発の余地があるし、そのポテンシャルは大いにあると感じた。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/06/2.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-77404" /> ■コメント 参加者にイベントの感想やTTRの活用方法を聞いた。 谷口明夏氏(株式会社ZOZO) TTRを利用したのは初めてでしたが、ゲーム性があり、チーム戦でわいわいできて、とても楽しかったです。プライベートでも複数人で遊びに来たいなと思いました。もっと飛んでいると思い込んでいたので、ドライバーショットの飛距離を見てショックを受けましたが、自分の実力を知ることができて、練習の目標設定に役立つと思いました。 杉本夏希氏(株式会社ALBA) TTRを活用し、招待客だけでなく、練習場内すべての人を巻き込む企画は、とても素敵だと感じました。練習場は一人で黙々とやるイメージが強く、初心者やこれからゴルフを始める人にとってなかなか行きづらい場所という認識があります。今回のような取り組みが定期的に開催されれば、ボウリングやダーツなどのように仲間内で「ちょっと遊びに行く場所」の選択肢に練習場も入ってきそうだと、わくわくしました。 村上侑妃氏(株式会社ゴルフトゥデイ社) 本当に「豪華なイベント」としか言いようがないです。初心者から上級者まで楽しめるTTRが体験できて、お花見感覚で気分も上がりましたし、お弁当やお菓子を食べながら、ゴルフ初心者のお友達と楽しく練習ができました。全打席でのホールインワンチャレンジの開催時間になると、みんなが一斉に真剣に打ちまくっている姿が面白かったです。女子は体力が無く練習し続けるのが辛いので、ボウリング場やダーツに行く感覚で気軽にできてよかったです。 鍋島のぞみ氏(BULLET株式会社) 練習場がこうなって欲しいな、と思う理想の姿でした。夜景を見ながら練習ができるので「新しい大人の夜遊び」的な見た目の楽しさもあり、ゴルフをしたことが無い人も誘いやすいですね。ゴルフは重い腰を上げないと始められないスポーツだと思われがちなので、カジュアルにきっかけをつくれる空間があるのは嬉しいことです。練習場がエンターテインメントのひとつとして成り立つ可能性は十分ありますね。食事後の2軒目として、カラオケよりコミュニケーションもとれるし、屋外で安全だし、すごくいいと思います。ロッテ葛西ゴルフはアクセスがよく、24時間営業なので、仕事帰りでも間に合うから、こうしたイベントには最適です。 <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2023年5月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://bt3.jp/url/ts/g/z9lenol2">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2023年06月02日
    2月20日から24日にかけてタイのパタヤで行われた「2023 adidas Golf APAC invitational」に参加した。2022年に国内ゴルフシューズマーケットシェアNo.1となったアディダスゴルフが、2023年の春夏アパレル「ULTIMATE365 TOUR」と、軽さの歴史を変えていく〝限界ZERO〟のゴルフシューズ「ZG23」のローンチを祝して、アジアパシフィックの規模で150名のゲストを招待し、新製品を体感する初のビッグイベントだ。 到着初日は各国の参加者が宿泊ホテルのガーデンに集まり、ウェルカムカクテルパーティが開かれた。長引くコロナ禍もあり、大勢が集まり直接コミュニケーションができたのは久しぶり。通常は職種分野ごとに集まるイベントが多いため、小売り大手、メディア、インフルエンサーなど、普段は交わることの少ないメンバーが一堂に会し、新たな発展への期待が感じられた瞬間だった。 2日目はサイアムカントリークラブウォーターサイドコースへ移動。ラウンド前の「シークレットコンテンツ」では、渋野日向子が、LPGAのトップ選手のコ・ジンヨン、イ・ジョンウン6、パティ・タバタナキットと共に登場し、参加者を驚かせた。昨年、アディダスゴルフとフットウェア契約を締結した渋野は今年の2月に正式にアパレル契約を締結。あらためてアディダスファミリー入りの感想を聞くと、「正直なところ、私でいいのかな?という感想です。夢のまた夢だったので、今でもあまり実感が無いです」とシブコスマイルを振りまいた。 コース貸し切りで、日本ではまだ馴染みの少ないスループレーによるフルショットガンのチーム戦が行われ、ゲーム後はホテルのガーデンでガラディナーが開催された。アディダスオリジナルのカクテルや、タイ料理が振舞われ、チーム戦の表彰に続き、最新アパレルのファッションショーが披露され、パタヤビーチから放たれる大輪の花火でイベントは最高のフィナーレを迎えた。 翌日は各国に分かれてゴルフイベントやディナーを開催。最終日はサイアムカントリークラブオールドコースで開催されている「ホンダLPGA タイランド」の18番ホール脇のアディダスホスピタリティテントで、渋野をはじめとする選手の応援で大いに盛り上がった。 イベントを統括したアディダスジャパン株式会社 アディダスゴルフ本部 ブランドアクティベーションAPAC シニアマネージャーの加瀬友之氏は、 「今まで数多くのイベントをマーケティング担当としてこなしてきましたが、10ヶ国以上もの参加者をまとめるとなると、従来のイベント企画・運営には無い苦労や学びが多々ありました。空港の出迎えからホテル、ゴルフ場のいたるところでの造作・演出・ホスピタリティが必要で、旅行代理店、広告代理店、イベント会社など様々な役割を担わなければいけません。 現地PR会社とのミーティングではお互いネイティブではない言語を話し、30分で終わる話が2時間以上かかることも。細かい打合せを繰り返しても、実際の現場では話が通ってないことも多々あり、そのあたりが一番難しかったと感じます。すべてはゲストに楽しんでもらうために準備をしていたので、参加した方々に楽しかったと言ってもらえて本当に良かったです。オフィシャルのカメラマンに、被写体が終始こんなに笑顔なイベントは初めてだと言ってもらえ感無量です」 昨年「コードカオス22」でスパイクレス市場最高の売上を記録し、存在感を示したアディダスゴルフ。王者の余韻に浸らず矢継ぎ早にマーケットに還元をした形だが、2023年に向けたこのイベントが先手必勝となるかが楽しみだ。 <h2>かつてない規模で行われたイベントの主催者や参加者に感想を聞いた。</h2> <strong>後藤達也氏(株式会社ヒマラヤ取締役)</strong> 「楽しかった」の一言につきます。今まで参加したイベントに比べて、主催メーカーとの距離が非常に近く、フレンドリーさを感じました。ジャパンチームはもちろん、APAC代表のDavidや、アディダスゴルフ代表のJeffがフランクに接してくれたのが嬉しかったです。洗練されたマーケティング手法のレベルの高さに圧倒され、製品への理解が深まりました。自然と一緒に頑張って広げていこうという気持ちになりますね。 <strong>水上貴夫氏(EVEN編集長)</strong> 私にとって、コロナ禍後の初めての海外出張となったタイ・パタヤ。いわゆる、ご招待による新作シューズとアパレルのイベント取材でしたが、その規模の大きさに終始驚かされました。参加者の数、契約プロを招いたローンチイベントや夜のパーティといった錬りに練られた企画等、アディダスゴルフの圧倒的な勢いが表れています。そして何より嬉しかったのは、彼らの感謝とおもてなしの気持ちを強く感じられたこと。生涯忘れない取材旅行になりましたね。 <strong>月本えり氏(フリーランス/クリエィティブディレクター)</strong> チームアディダスゴルフのみなさんに感謝を伝えたいです。あらためて、ゴルフの楽しさを教えてくれるブランドだなと実感しました。中でも渋野日向子選手がハグしてくれて、その笑顔と優しいオーラが印象的で、ますますファンになりました。初めての海外ゴルフ、初めてのタイで不安なところもありましたが、出発から帰国まで何一つストレスなく、一秒も退屈することなく楽しめました。 <strong>David Chin氏(アディダスゴルフAPACバイスプレジデント)</strong> このような大規模イベントは初めてでしたが、今後の継続的な成長につながる重要な出来事だったと感じています。最も印象的だったのは、異なる国から一つの場所に一同が会することで、絆が生まれたことです。グローバルなスケールのイベントに参加し、一員となることで、味わったことのない楽しさや刺激を受けたでしょう。長い準備期間で、交通手段、ホテル、ゴルフイベント、食事、契約プロやメディア対応、ファッションショー、花火、試合観戦、そして参加者の安全対策を行ってきたチームメンバーに感謝し、誇りをもっています。 <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2023年4月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://bt3.jp/url/ts/g/z9lenol2">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2023年05月04日
    引き続き、インドアゴルフマーケットが活況を呈している。全日本ゴルフ練習場連盟(JGRA)の調査によれば、2021年10月時点の調査では、国内において1265のインドアゴルフ施設があり、前年比241施設増。 2021年10月以降も増加基調にあるものと推察される。矢野経済研究所はその要因を「コロナによる空き物件の増加」と「コロナによる異業種からの参入増」を指摘している。 昨年の12月に一般社団法人日本インドアゴルフ協会主催のバーチャルゴルフトーナメントが「and GOLF」(東京都渋谷区)で開催された。中西直人、塩見好輝、時松隆光、片岡尚之、井上莉花、臼井麗華、金澤志奈、大西葵が出場し、シミュレーションマシンを使ったエキシビションマッチがおこなわれた。 都心エリアで、エンターテインメント性溢れる演出を加えながら、出場プロの人柄、スイングの迫力、技術の高さを感じられるイベントに、一般の来場は受け付けていなかったが、大いに盛り上がった。 シミュレーションゴルフを使用した1チーム男女ペア2名による9ホールのダブルス(2人のベストスコア採用)ストロークマッチで賞金総額は100万円。片岡&井上ペアが31ストロークの5アンダーで優勝を飾り、賞金50万円を獲得。 片岡は「バーチャル特有の難しさはあったが、なんとか最後は粘って優勝できてよかった」、井上は「バーディラッシュでバーチャルゴルフは簡単かな、と思ったけど、後半からミスがリアルに反映されてしまいました。チーム戦で助け合うことができてよかった。とても楽しかったです」とそれぞれ喜びを語った。 イベントに先駆け、代表理事の木下裕介氏は次のように話している。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/04/2.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-76596" /> 「インドアゴルフは施設数が継続的に増加しており、多様なゴルファーを受容できるゴルフ産業の中で数少ない成長市場として大きな可能性があります。協会の母体は会員権売買の住地ゴルフで、既存事業で培ったゴルフ場やゴルファーとのつながりを活かした、より豊かなゴルフライフを提供することがビジョンです。インドアゴルフの魅力を多くの人々に発信するきっかけづくりとして、バーチャルゴルフトーナメントを開催しました」 今後は、インドア施設の経営支援やコーチの活動支援をおこないながら、男女プロゴルフツアーとコースや開催時期を連動したシミュレーションゴルフ大会を開催して、新規ゴルファーの創出に取り組みたいとの意気込みも語っている。 ところが、協会のホームページを調べたところ、全く同名の「一般社団法人日本インドアゴルフ協会」が存在することがわかった。こちらの代表理事は、都内近郊に96店舗のインドアゴルフ施設を出店し、入会者数5万5000人を超えるステップゴルフ代表取締役CEOの榎本考修氏となっている。同名の協会が存在することについて、榎本氏に話を聞いてみた。 「2020年5月に、ゴルフスクール事業のノウハウを共有し100万人の新規ゴルファー創出を目指して『一般社団法人日本ゴルフスクール協会』を立ち上げました。 その後、屋内外のスクールを包括するのは広域に渡ってしまうため、インドアゴルフ事業で培ったゴルファーの裾野を広げるノウハウを社会に還元し、ゴルフ業界の更なる発展に寄与したいとの思いから、2022年6月15日に『一般社団法人日本インドアゴルフ協会』を設立したのです。全く同じ名前で協会が存在することについては、混乱を与えるかもしれませんが、インドアゴルフ業界の発展に注力したいです」 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/04/3.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-76597" /> と今後、話し合いを継続したい旨を語っている。 多くの関連団体が存在するため、横断的な視点で活性化を進めることが困難なゴルフ業界。コロナ禍をきっかけに、インドアゴルフの可能性に期待が寄せられているが、目的や活動内容を同じくする同名の協会が2つあることで、インドアゴルフマーケットの拡大が分散してしまうことへの危惧を感じている。 それぞれの代表理事に経緯と今後について話を聞いた。 <strong>榎本考修氏(ステップゴルフ株式会社・代表取締役CEO)</strong> 2012年に1店舗目を開業し、今年100店舗目をオープンする予定ですが、フランチャイズを含めて10年間で閉店した店舗はありません。お客様にとっては、通っているスクールの継続が一番大切だと考えるからです。日本全国に正しく経営するインドアスタジオを増やすことで、新しいゴルファーの掘り起こしを実現して社会に貢献したい。 企業として培った実績を活用し、協会を立ち上げて活動をすることがあるべき姿だと思っています。今後は、年間スケジュールや加盟メリットなどを発表して、取り組みに賛同、ご協力いただける法人及び団体の方々から入会を受け付ける予定です。ステップゴルフのコーチ研修センターをアカデミーとして活用することで、活動支援も実現したい。 業界で唯一多店舗展開、FC展開をするインドアゴルフスクール企業として、プロアマトーナメントや、思いつくイベントは全部手掛けたいですし、様々な角度からの支援や貢献を目指していきたいです。「ヒト・モノ・カネ」に情報とノウハウをプラスして、マーケットの拡大を目指します。 <strong>木下裕介氏(株式会社住地ゴルフ・COO)</strong> 2021年9月に株式会社フードディスカバリーの福井代表が、日本インドアゴルフ協会を設立したことに遡ります。翌年の2月、会員権事業でお付き合いがあった経緯があり、日本インドアゴルフ協会の運営を住地ゴルフに交代したいという依頼を受け、3月に合意しました。 翌月に、一般社団法人日本ゴルフスクール協会が存在することを知り、目的が同様であれば事業提携の糸口を探りたいという目的で、代表理事の榎本さんとミーティングをしました。その後話し合いを重ねたものの、2つの協会の事業提携についてはまだ実現できていません。住地ゴルフとしては、協会を通じて、インドアゴルフマーケットの拡大に本腰を入れて取り組むつもりです。 リソース的にフルコミットをして、集客や人材に関する課題など、インドアゴルフ施設を経営する中で直面する様々な課題に対して、適切なサポートを行い、ゴルファーに寄り添った施設経営を継続的に支援します。12月のローンチイベントを皮切りに、ゴルフ業界に必要な協会であることを認めてもらうためにやるべきことを粛々とやっていきたい。引き続き、協会を一つにまとめることも目指していきます。 <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2023年2月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://bt3.jp/url/ts/g/z9lenol2">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2023年04月05日
    代官山(東京都)に、ゴルフシューズの市場シェア1位となったアディダスゴルフ「コードカオス22」のポップアップストアが8月27日から、期間限定でオープンした。2フロアで構成され、1階では購入や試し履きができ、2階は暗闇の中で視覚、聴覚に訴えかけるインスタレーションを通して、コードカオスの創造ストーリーを体感できる。 ストアは、世界展開するメディアカンパニーHYPEBEAST社と株式会社ジュンが協業。7月16日にオープンしたHYPEGOLFの旗艦店をジャックする形で実現している。「ゴルフ×ストリートカルチャーの新たな提案」というHYPEGOLF旗艦店のテーマと「ゴルフの既成概念を壊す」というコードカオスのコンセプトを掛け合わせて実現した。その経緯を「HYPEGOLF JAPAN」の編集長を務めている笹川陽介氏に聞いた。 「大規模なコラボレーションは初めて。綺麗にゴルフシューズを展示するのが普通ですが、今回はカッコイイことを追求して形にしました。子ども達に多様性のあるゴルフスタイルを提案できたら、小学校や中学校からゴルフを始めてくれて、将来の夢にサッカーや野球に加えて、ゴルフ選手が選択肢の一つとして出てきてもいいんじゃないかな」 また5月5日には「THE FORTY-NINERS CLUB」が世田谷(東京都)にオープンした。駒沢公園を目の前にした緑豊かなエリアに位置し、スポーツバーのようなオープンでカジュアルな空間でウェア選びから食事までを楽しめる。店名は、カリフォルニア州で金鉱脈が発見され始まったゴールドラッシュに由来する。1849年、一攫千金を狙ってカリフォルニア州に集まった人々は年号にちなんで「フォーティナイナーズ」と呼ばれ、同様に大きな夢と希望を持つ人々の刺激的なコミュニティになれば、と名付けられた。運営を担い、取り扱いブランド「TFW49」を手がける、株式会社COMITAS代表取締役の林知宏氏に話を聞いた。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/03/2.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-76505" /> 「コロナ禍もあり、物を売るだけではビジネスが成り立たないと感じて、アパレル、雑貨、飲食、体験を軸としたコミュニティ形成を目指して出店に至りました。ゴルフ同様にお酒も好きなので、クラフトビールを中心に、ナチュールワインなどにこだわり、食事だけでも楽しめるセレクトとなっています。今後は地元に根付いたお店にして、イベントなどを開催し、ブランドの価値向上につなげたいです」 9月23日には、こだわりのファッショニスタに向けたゴルフブランド「V12」初のフラッグシップショップが六本木にオープンした。2015年のブランド立ち上げ後、スタイリスト感覚のモノづくりからスポーツブランドへの方向転換を果たし、4年ほど前からビジネスが軌道に乗り始めた。今後の展開にモヤモヤを抱えていた株式会社フォーマット代表取締役の牛田元氏は、相談をした業界の先輩に背中を押されて初の路面店オープンを決意した。 「あらためてお客様ありきだと考え、テナントではなく自分たちでコントロールができる路面店を考えました。2020年頃から探し始めて、今年の8月に物件が見つかり、2カ月弱でオープンにこぎつけました。ありきたりですが、想像でしかなかった実際のお客様とリアルに接する大切さを実感しています。少人数でやってきましたが、これからは徐々に規模を拡大し、ゴルフをブームで終わらせないで、生活に欠かせないものの一つとして確立できるような役割を担いたいです」 筆者は今回の取材で、自分はすでに保守的なゴルフ業界サイドにいるのだと実感。紹介した3店舗は一見派手さが目立つが、実は驚くほど真面目。新しいことにチャレンジして、壁にぶつかりながらも、周囲との融合でトレンドを作る姿は頼もしい。大いに学ぶべきだと感じた。 <h2>注目されるニューゴルフアパレルの代表にブランドヒストリーをインタビュー。</h2> <strong>笹川陽介氏(HYPEGOLF JAPAN編集長)</strong> HYPEBEASTは、2005年にケビン・マ氏によるスニーカーのウェブサイトから始まりました。2016年に上場し、今では合計4千万人を超えるユーザーにリーチできるメディア企業です。2019年に日本のストリートカルチャーの普及と市場拡大を目的としてHYPEBEAST JAPANを設立。無類のゴルフ好きなケビンのインスタグラム投稿を見て、速攻で「一緒におもしろいことをやろうよ」と、ダイレクトメッセージを送ったのがきっかけです。新しいことにチャレンジして、商業的になりすぎずに、ゴルフが好きで面白いことをやりたいという情熱とピュアな感覚をキープしていきたいですね。 <strong>林知宏氏(株式会社COMITAS代表取締役)</strong> TFW49は、ファッションからライフスタイルコンセプトへトレンドが移行する中、2016年にスタートしたブランドです。ちょうどゴルフにハマった時期が重なり、2018年にゴルフラインをつくりました。TFWはTHE FORTY-NINERS WISDOMの略で、ゴルフ、アウトドアなど様々なレジャーシーンを楽しむ中で、得た経験や知識をプロダクトに活かすことをコンセプトにしています。一着に2つの素材を組み合わせる「2in1」とカッティングにこだわっており、着心地の良さには自信があります。2020年以降、コロナ禍によるゴルフブームで多くのファッションブランドが参入し、プロダクトによる差別化は難しくなりました。同年に片岡尚之のサポートを開始し、今後も若手でカッコイイプロゴルファーのサポートに力を入れていきたいと思っています。 <strong>牛田元氏(株式会社フォーマット代表取締役)</strong> スノーボードばかりでしたが、8年ほど前にゴルフを始めました。何も知らないからこそ不思議な事が多く、個人的に欲しいものを作り始めたのがきっかけです。スタイリストの感覚で、キャディバッグを5本ほど買って使い分けていましたが、一般常識では難しいとわかり、着せ替えができるキャディバッグを開発して事業をスタート。期待ほど話題にならず、ゴルフで成功するためにはスポーツブランドとしてのモノづくりをする必要があることに気付きました。そこからは、「Play the Fashion」をコンセプトとして、ゴルフに行きたくなって、プレーをしていて楽しくなるようなウェアづくりに徹しています。 <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2022年11月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://bt3.jp/url/ts/g/z9lenol2">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2023年03月24日
    2022年7月31日、昭和の森ゴルフコース(東京都)でNPO法人東京こどもホスピスプロジェクト主催のチャリティゴルフコンペが開催された。居場所のない、重い病気を抱える子どもたちをサポートする活動に賛同した若手ツアープロの塩見好輝、中西直人、片岡尚之、平田憲聖が参加して、イベントを大いに盛り上げた。練習グリーンでは、難病と闘う子どもたちとプロゴルファーが交流するパットゲームが行われ、根本和奏ちゃん(9歳)は「入らなかったけどパターがボールに当たって楽しかった。お兄さんがとてもわかりやすく教えてくれた。またゴルフで遊んでみたい」と目を輝かせた。 運営・協力のHonest feeling株式会社、土屋健社長に話を聞いた。 「1ヵ月前に、共通の知り合いから相談を受けました。ちょうど男子ツアーのスケジュールが空いていて、翌週の試合会場への移動も無理がなくいいタイミングでした。チャリティオークションを盛り上げるために集客が必要でしたが、準備期間が短かったので苦労しましたね。今回開催してみて、ドネーション活動に興味のある方が多くいることがわかったので、第2回は早めに告知をして運営に活かしたいです」 参加者は4組12名で、ハーフラウンドコンペでは4名のプロゴルファーが1ホールずつ合計4ホールを帯同。プレー終了後は練習場で直接ワンポイントレッスンを受けられる豪華な内容に全員が大満足。プレー後のチャリティオークションでは、ネーム入りのキャディバッグや実際に使用したパターなどファンにはたまらない豪華な賞品が集まった。 昭和の森ゴルフコースはアクセスがよく、400ヤード240打席を有する広大な練習場があり、イベントの開催場所としては最適。 実施に至った経緯を佐野健作支配人に聞いた。 「主催者のNPO法人が、当社系列の宿泊施設を普段から利用されており、今回のイベントに協力しました。年間を通じて、貸し切りのチャリティコンペや、近隣に住む子どもたちのスナッグゴルフ大会などの貢献活動を積極的に行っています。残念ながら、来年の夏以降に閉場が決まっており、それまでなら喜んで協力をしたいですね」 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/02/2.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-76243" /> ゲストプロの塩見好輝は、 「いつも多くの方々に応援をしてもらい、ゴルフしかしてこなかった自分が世の中のために何ができるかを考えるきっかけになりました。自分にも2歳になる子どもがいます。難病の子とパターゲームで交流して、楽しそうな笑顔を見てとても嬉しくなりました。プロゴルファーだからこそもっとできることがあると思うし、周りの後輩を巻き込んで、社会貢献を続けていきたい」 と、語った。 2020年にNPG法人東京こどもホスピスを設立した、佐藤良枝代表理事は、5年前に病気で息子を亡くし、闘病中どこにも行く場所がなく孤立した経験をもとに、日々ホスピスの普及活動を行っている。 「東京都には大変な毎日を過ごす子どもと家族が笑顔でいられる場所がありません。開設場所は決まっていますが、コロナ禍でチャリティなどのプロジェクト活動が中止になり、事業計画が2年遅れになってしまいました。ゴルフ場は初めてですが、健康的にみんなが明るく楽しく過ごせる場所だと感じました。わたしも真剣に始めてみようと思います」 海外では誰もが気軽に参加するチャリティイベントだが、日本ではまだ文化が根付いていない。興味はあるが実際にどのように支援すればいいか戸惑っている人に向けて、ゴルフを通じて楽しみながら気づけば社会に役立つようなスキームを継続的に提案していきたい。 <h2>様々な交流が生まれたチャリティイベントの参加者にインタビュー。</h2> <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/02/3.jpg" alt="" width="788" height="550" class="aligncenter size-full wp-image-76244" /> <strong>根本友美さん(参加者保護者)</strong> 今回は、9歳と2歳の子供を連れて、プロゴルファーとの交流イベントに参加しました。ここ、昭和の森ゴルフコースまではクルマで15分ほどの場所に住んでおり、よく近くを通りますが、コースの中に入ったのは初めてです。普段の生活ではゴルフにまったく関わることがないですし、この子がいなかったら一生このような機会は無かったと思います。色々な方にお会いできて貴重な経験につながりました。初めてのゴルフ場は、暑いですが緑が多くて、風を感じることができて気持ちのいい場所だと思いました。 <strong>林知宏さん(参加者)</strong> 参加した片岡尚之プロと自社で展開するライフスタイルブランド「TFW49」の契約をしていることもあり、イベントを知って参加しました。実は、子供の頃は小児がんだったので、病気の子の気持ちがよくわかりますし、居場所となるホスピスを充実させることは大切。正直に言うとこのようなチャリティに参加するのは初めてでしたが、とても素晴らしい試みなので、今後は積極的に参加をしたいと思います。ツアープロとこんなに近い距離で接することはあまり無い機会なので、貴重な経験ができるし、男子プロも魅力をアピールできて、盛り上げるきっかけになると思います。もっと発信をして多くの方に知ってもらい、イベントの規模が拡大してホスピスプロジェクトの支援の輪が広がるといいですね。 <strong>徳永絹江さん(参加者)</strong> 塩見好輝プロのSNS投稿でイベントを知り、新潟県から参加しました。男子プロが試合の合間に一生懸命チャリティ活動をしているのは知っており、興味はありましたが参加するのは初めて。ゴルフが大好きで、普段はメンバーコースの月例競技に参加したり、男子ツアーの観戦をしたりして楽しんでいます。 地元新潟の「サトウ食品」がサポートしていることもあり、契約をしている塩見プロ、中西プロ、片岡プロを推しています。男子ゴルフを盛り上げようとするサービス精神とホスピタリティがあって、気軽に接してくれて、ますます大ファンになりました。参加者は貴重な体験ができて、しかもチャリティになるのはとっても嬉しい。暑い中、汗をかきながら一生懸命子どもたちや参加者と交流する姿を見て元気になりました。また機会があればぜひ参加をしたいと思います。 <hr> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2022年10月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://www.gew.co.jp/magazine">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2023年03月03日
    「セントアンドリュース・オールドコース(スコットランド)」で開催され、タイガー・ウッズの参戦に沸いた第150回全英オープンの最終日。「ドライビングレンジ東新宿(東京都)」で「セントアンドリュース×EVEN全英オープンパブリックビューイング」が開催された。 主催はゴルフアパレルブランド「St ANDREWS(セントアンドリュース)」で、2017年より株式会社TSIが取り扱う、ゴルフを愛する誰もが憧れを抱く場所の名を正式にすることを許された、伝統もモダンも愛する人のためのゴルフウェアブランドだ。参加者は、シミュレーション9ホールコンペ、ゲストトークショー、クイズイベントに加え、フィッシュアンドチップスやクラブハウスサンドなどケータリングによるイギリス名物を食べながらのパブリックビューイングを楽しんだ。 プライスレスだったのが、過去に現地で宮里優作プロのキャディをした神田七保海さんとゴルフネットワーク中継直前の杉ちゃんこと杉澤伸章さんのトークショー。MC山本潤さんとの軽快なかけあいで、参加者しか味わえないライブ情報から優勝者予想まで熱狂的なゴルフファンも十分に満足できる内容となった。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/11/2.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-74644" /> オープン予定を含め都内を中心に40店舗を展開する「Lounge Range(ラウンジレンジ)」。完全個室で精度の高いシミュレーターを活用したラグジュアリーなインドアスタジオという新たなマーケットを創出した経緯を、株式会社ラウンジレンジの熊倉弘晃取締役に聞いた。 「弊社代表取締役の古川真一とは品川のゴルフサークルで出会いました。お互いにゴルフが大好きで、上達をしたいけれどマンション住まいでゴルフ部屋もつくれず、練習場難民な状況。であれば、古川が行きたいと思うようなインドア練習場を近場につくってしまおうという発想に賛同した形でした」 運よく約700世帯を有する大井町(東京都)の新築タワーマンションに最初の店舗をオープン。 コロナ禍の真っ只中で工期は1ヵ月ほど遅れたが、1ブースの完全プライベート無人空間の「マイゴルフ部屋」を実現できたこともあり、想定以上の集客に成功。ユーザー層の中心は40代~50代半ばで、女性比率は約20%。誰にも干渉されずにシンプルに練習に打ち込みたい熱心なゴルファーからの支持を集めているようだ。 今年の4月にゴルフ場や練習場が多い宇都宮店(栃木県)をオープンしたところ、初月の集客では最も高い反響があったことから、今後は北海道から福岡まで全国各地へと年内50店舗を目指して直営とフランチャイズによる拡大を予定している。 7月7日、150坪の国内最大級インドアゴルフ「Aoyama Park 9ine(パークナイン)」が南青山にオープンした。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/11/3.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-74645" /> ツアーチャンピオンが自宅で練習したいと願うスペースを完全再現し、高品質なゴルフシュミレーター「FULL SWING(フルスイング)」や高分解能圧力センサーで構成されたバランスプレート「SWING CATALYST(スイングカタリスト)」を設置した「TIGER BOOTH」ではタイガー・ウッズ気分を味わうことができる。ボタン操作でグリーンの傾斜角度を変更し、36パターンのリアルな地形を再現してビジュアルでパッティングの軌跡を示すアジア初導入の「VIRTUAL GREEN(バーチャルグリーン)」、全方向に傾斜するスイングプレートが設置された10〜17ヤードのアプローチスペースなど、ゴルフ練習マニア垂涎ものの施設に目を見張るばかりだ。 かつては、韓国独自の文化として捉えられていたシミュレーションゴルフ。日本ではゴルフバーなど飲食を中心に展開されてきだが、リアルゴルファーの「ガチ練習」として活用される事例を数多く聞くようになった。 これからも、コロナ禍でゴルフを始めた若者や女性などの新規参入ゴルファーが継続して楽しんでもらうための重要なマーケットとして注視していきたい。 <h2>イベント参加者や関係者に活用事例をインタビュー。</h2> <strong>山本一典さん(全英オープンイベント参加者)</strong> EVEN愛読者で応募したところ招待をいただき参加しました。あまり深く考えず、純粋にセントアンドリュースでの全英オープン記念大会を楽しむには最高でした。すごく楽しかったのですが、会場であるドライビングレンジの会員募集や、セントアンドリュースの商品PR、販売促進などをしていただいてもよかったのではと思いました。 ありきたりですが、今後はゲストのトークショーや、シミュレーションゴルフでプロゴルファーのスイングを披露するなどのイベントがあれば楽しそうですね。シャンパンなどアルコールを楽しみながら気分をアップさせて、新商品の先行販売や限定アイテムの販売などプレミアム感をだせば購買意欲が高まると思います。 <strong>山本裕士さん(GOLFZON Japan、事業推進チーム)</strong> シミュレーションゴルフとリアルイベントの親和性が高いと思っており、各メディア様へ直営店舗「ドライビングレンジ東新宿」の有効活用をご案内していた中で、今回「セントアンドリュース×EVEN第150回全英オープンパブリックビューイング」が実現しました。 イベントを通じて、スクリーンを活用して試合放映ができたこと、全英オープン最終日の開催と同時刻に同じコースでシミュレーションではありますがラウンドができたことで、施設を活用してお客様に満足度の高い内容になりました。今後は、プロゴルファーによるトーナメント、クラブメーカーの試打会、オンラインのゴルフ大会などを検討していきたいと思います。 <strong>石原舞華(Loun9ine、マーケティングマネージャー)</strong> 昨年12月に最初の「青山North・South店」をオープンし、今年7月の「Aoyama Park 9ine」で6店舗目となりました。全店舗を通じて、個室、非対面、非接触、常駐スタッフ無し、アプリ予約を導入して、withコロナ対策は万全。その上で、ゴルフ×DAM(カラオケ)、アカデミー、ジムなど店舗ごとにコンセプトを変えています。メンバーのニーズに合わせて店舗によって人数制限はありますが、同伴者は無料で利用できます。今後は、ツアープロも認める最新機材を設置しているので、パーティなど各種イベントに加えて、メーカーの新商品発表会などに活用いただきたいですね。 <hr> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2022年9月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://www.gew.co.jp/magazine">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2022年11月29日
    毎年、国連が定めた「世界海洋デー」の6月8日に合わせ、海の環境保全や持続可能性にまつわる取り組みが世界中で行われている。この日、サステナビリティへのコミットメント「END PLASTIC WASTE」に向け、すべての製品にリサイクルポリエステルを使用するという目標を掲げるアディダスゴルフが、GDO茅ヶ崎ゴルフリンクス(茅ヶ崎GL)とコラボレーションをした「PLAY SUSTAINABLEキャンペーン」のローンチイベントを開催した。 プレゼンテーションの冒頭でDavid Chin氏(アディダスゴルフAPACバイスプレジデント)は、「サステナビリティへのコミットメントは簡単に達成することはできない問題ですが、今期までにアパレルやシューズのリサイクル素材使用率90%を達成しました。この取り組みは長い旅のようなもので、ここに集まったみなさんとご一緒できることを心から嬉しく思います」と挨拶をした。 続いて木戸脇美輝成氏(アディダスゴルフAPACブランドディレクター)は、「日本周辺海域に漂うマイクロプラスチックは世界平均の27倍にも及ぶと言われます。 日本は丁寧な国で、どれもきれいに包装をされ、自動販売機も多く、とても便利で暮らしやすいですが、年間1人あたりのペットボトル消費量は183本で、このままでは2050年には魚よりプラスチックごみの量が多い海になることが予測されています」と、自分ごととして捉えるべき根拠を語った。 同社はバージンポリエステルの使用を廃止し、リサイクルポリエステルを使用する「リサイクル式」、返却された衣服を裁断して再び糸に紡ぐ「循環式」、木のチップやキノコなど自然に還る素材だけを使う「再生式」の3つの「LOOP」に取り組んでいる。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/10/2.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-74058" /> アディダスゴルフでは、昨年より「♯ずっとゴルフ」というスローガンのもと、後世のために環境に配慮する啓発活動をしており、ちょうど昨年の同時期に茅ヶ崎GLで海岸のビーチクリーンとワークショップを開催した。 そこから共感を得て実際のアクションにつなげるべく、イベント当日から1カ月間、マイボトル持参またはオリジナルボトルの購入者にデトックスウォーターかスポーツドリンクの一杯無料や、サステナブル鉛筆プレゼントなどの参加型キャンペーンを行った。 期間中はリサイクル素材を使った製品の展示や、海洋プラスチックゴミから製品になるまでのプロセスを紹介するコーナーをクラブハウス内に設け、来場したゴルファーが興味深く見学する姿が見られた。 茅ヶ崎GLの伊藤修武ゼネラルマネジャーは「茅ヶ崎GLは、閉鎖されて商業施設になる可能性が一時ありました。改めてGDOが運営するにあたり、環境問題としてのサステナビリティに加えてゴルフ場自体をいかに持続可能にするかが重要です」と語り、ゴルフ場内でのペットボトル販売の廃止、使用電力を100%再生エネルギーに切り替え、近隣小学校のSDGs委員会と連携、ムダをなくしたスマートなプレースタイルを推奨する「ZERO WASTE GOLF」など具体的な課題解決への取り組みを発表。 超ゴルフ好き料理家の栗原友氏と、NPO法人湘南ビジョン研究所理事長の片山清広氏をスペシャルゲストに迎えたトークセッションでは、自分ごとの実例を挙げ、実際にどのように行動に移せばいいのかを話し合った。 テラスでのBBQを含むブランチの後は、「♯PLAYSUSTAINABLEハーフラウンド」で13組52名が参加。ディボット、バンカー、ボールマークの修復やゴミ拾いなどの環境保全と、他のプレーヤーへの配慮やファストプレーを意識したスマートなゴルフスタイルを実践。環境のみならず、ゴルフ自体も持続可能にするためには一人一人の心がけが必要だとの認識を深めた。 <h2>「サステナブルなゴルフ環境のために今できること」をイベント参加者に聞く。</h2> Meriさん(モデル) ゴルフ場は環境に悪いと思っている子達に、頑張っているコースがあることを教えてあげたい。 普段から環境問題に関心はありますが、全部は難しいので、小さくてもできることを意識しています。ゴルフに限らずですが、夏は持ち歩くとぬるくなってしまうペットボトルの飲み物より、水筒に氷を入れて水を補充するほうが冷たくて美味しいし、地球にも優しい。意識している人もいれば、面倒くさい人もいるし、活動することがちょっと恥ずかしい気持ちもあると思います。 まずこうやって気づいて、話し合うことから始めるのが大事ですよね。類は友を呼ぶので、自分のまわりには意識高い系が多いですが、違う集まりに行くとまったく興味の無い人たちも多くてびっくりします。改めてゴルフでも環境にいいことがたくさんできると考えさせられたので、みんなに伝えていきたいですね。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/10/3.jpg" alt="" width="788" height="820" class="aligncenter size-full wp-image-74059" /> 藤井敬也さん(Oggi.jp編集長) カフェでのお食事も美味しかったですし、9ホールのラウンドで環境問題からプライベートな話まで親睦を深めることができてすごく楽しかったです。 昨年アディダスゴルフさんのSDGsイベントに参加した際にいただいたマイボトルをいつも持ち歩いてますし、特別なことではなく年々身近になってきていると感じます。 ちょうどサステナブルな話題に関心を持っている「Oggi」世代へのトピックとしては親和性が高いので、雑誌やWebの企画を通じて伝えて広めていきたいですね。 岡野屋修さん(アディダスゴルフ) ドイツの本社にサステナブル専用の本部があり、未来に向けた素材の研究開発をしています。日本では、欧米のように、多少お金を払ってでも環境にいいことをするのが当たり前な世の中になるには少し時間がかかるかもしれません。 知らずに買ったものが環境によかったらベストですよね。社内では、啓蒙活動に関するセミナーがたくさんあり、1週間で使ったプラスチックを書き出すワークショップでは、無意識に結構な量を使っていることがわかりびっくり。 推進されている、3R(スリーアール):リデュース(Reduce)、リユース(Reuse)、リサイクル(Recycle)に加えて、最近では4つ目のリフューズ(Refuse)を覚えて、「断る」ことも大切だと実感しています。 <hr> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2022年8月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://www.gew.co.jp/magazine">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2022年10月26日
    4月26日、メディア、インフルエンサーなど約80名が参加し、「浜松町ゴルフ倶楽部」のオープニングイベントが開催された。「出だしが肝心」とばかり、豪勢にシャンパンが振舞われ、DJの音楽や、世界的に活躍する覆面書家の憲真さんがシンボルになる作品をライブで完成させるパフォーマンスを披露してゲストを圧倒した。 コンセプトは「LIFE×GOLF」で、人生の中にゴルフを取り入れてもらうべく、気軽で快適な環境を提供。24時間営業で、完全予約制だから待ち時間なし。広々とした練習用の9打席に加え、GEARS、Swing catalyst DUAL、GC QUADのハイスペック機器が装備された「TOP GOLF ACADEMY」のプライベートレッスン用の個室もある。 各打席には高速カメラを使用したスイング解析機を装備し、「練習モード」「ラウンドモード」「オンコーストレーニングモード」と目的に合わせて選ぶことができる。セキュリティも万全で、システムと連動し、予約された時間のみ入退室が可能で、各打席にはALSOKの防犯ブザーが設置されている。 土日祝日のみ使える「ウイークエンド会員」が月額1万5000円、全日利用可能な「マスター会員」が2万5000円(※キャンペーン中は2万円)、「シニア会員」と「レディース会員」は1万6500円となっており、それぞれ入会金は1万円で1日1コマ50分の利用が可能。 浜松町駅から2分の立地に加え、上質な空間と最新機器を装備した施設を24時間365日ストレスなく使えるコストとしては、決して高くはないと感じた。運営会社の株式会社プロモ代表取締役社長の柳井清光氏に話を聞いた。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/09/1.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-73540" /> 「一般的に、月額会費制のインドアゴルフ施設では300名の会員が集まれば経営的にうまくいっていると言われています。我々は更なる目標の400名を目指してチャレンジしていきたい。JR浜松町駅と地下鉄の大門駅の看板広告は効果がありました。場所柄、通勤途中の会社員が多いと予想していましたが、居住者が多く、その半数は、ほぼ毎日利用する熱心な会員さんです。今後は各地域に同様のモデルを広げていきたいですね」 3日後の4月29日、「PERSONAL BEST Premium(パーソナルベストプレミアム)」(大田区西糀谷)のグランドオープニングに参加した。 インドアゴルフ、トレーニング、コンディショニング、食事を1カ所で全て堪能できるオールインワンの会員制施設だ。カフェ&レストランでは、アスリートフードマイスター監修による栄養バランスの整った食事で、体作りを内側からアプローチする。 パーソナルトレーナーによるトレーニングやコンディショニングでは、個人の目標に応じて最適なプランを作成。 パーソナライズドスイングに基づき、完全個室のマンツーマンレッスンを提供。VIPルームでは最大10度の傾斜に対応するリアルなシミュレーションが体験でき、最大6名の利用が可能で、友人同士での集まりやコンペに最適だ。 さて、気になるのはお値段だが、「スタンダードプラン」は、ゴルフシミュレーター、VIPルーム、ワンポイントレッスン、ボディコンディショニングをメンバー1名に加えて同伴3名まで、回数制限なしで利用できる。 1ドリンク付きの食事チケットが60枚付いて、月額22万円で、入会金は3万円。 そのほか、半額の「ライトプラン」や、ボディメイクに特化したプランなどもある。インドアスタジオブームの中で、今後はますます多様化に拍車がかかるだろう。コンセプトを明確にして、差別化することで生き残りを図ることが重要だ。 <h2>生き残りをかけた「差別化」をはかるインドアスタジオのコンセプト</h2> <strong>吉田一尊プロコーチ(浜松町ゴルフ倶楽部プロデューサー)</strong> 最近のゴルフ人気で、屋外練習場は混雑して待つことが多く、そのうえ営業時間も限られるので、夜中にスイングの「ひらめき」があっても試せません。そこで、ぱっとスマホで予約して24時間好きな時に練習できる環境を提供したいと考えました。 都心は2打席程度の小規模で、ハイエンドなユーザーを対象にした月額4万円前後の施設が多くあります。そこで「エニタイムフィットネス」のゴルフ版をイメージして、充実した施設をリーズナブルに使ってもらえるコンセプトを考えました。ハイスペックな機器が装備された個室では、所属を問わず、ジュニア、プロ、コーチに開放して人材育成に役立てたい。今後は各打席からQRコードを読み取って、専用のYouTubeチャンネルにアクセスでき、「クラブの握り方」「スライスの直し方」などのコンテンツを見ながら、スキルアップや問題解決ができるようにしたいですね。 <strong>井樽淳子さん(パーソナルベスト株式会社代表取締役)</strong> <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/09/3.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-73541" /> 自分自身、ゴルフを長く続けたいとの思いから、トレーニングやケガを防ぐためのボディケアを欠かさず、体にいいものを食べるよう心がけてきました。 またゴルフに関わる全てを一つの場所で行える施設をつくりたいとの夢を持っていました。 ゴルフを通じ、目指すものが同じ3人(柳橋正人社長、金本圭史取締役)が出会って、2019年8月に会社を立ち上げたのです。 その矢先にコロナ禍となり、物件探しに時間がかかりましたが、ようやく今回オープンできました。一番大切にしているのは「人」です。プロフェッショナルなスタッフが、それぞれの得意分野で、能力を最大限に発揮できる環境づくりを心掛けています。 不安がゼロと言えばウソになりますが、口コミなどで少しずつ会員が増えており、とくに最初に契約を頂いた際は涙がでるほど嬉しかったです。 目標は月額22万円の「スタンダード会員」を100名集めること。 年齢を重ねても理想の自分を追い続けて、100歳までスポーツを楽しむ方をサポートしていきたいですね。 一方で、プロテストを受けている女子ゴルファーに施設を開放しており、将来的にはチームを作って様々な活動をしていきたいです。多店舗化など色々な構想はありますが、まずは一店舗を成功させることに集中して頑張ります。 <hr> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2022年7月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://www.gew.co.jp/magazine">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2022年09月12日
    コロナ禍による生活様式の変化で女性ゴルファーの増加が加速している。練習場やゴルフ場はもちろん、街中でもクラブケースを片手にスタジオに通う姿を頻繁に見かけるようになった。GDOの会員年齢は40~50歳代が中心だが、このコロナ禍で20~30歳代が一気に増え、女性に関しては、年代を問わず140%の伸びを見せている。 4月18日に、前のめりで上達意欲旺盛な女性ゴルファーをターゲットにイベントが開催され、モデル、ライター、インフルエンサーなどキラキラ女子25名がGDO茅ヶ崎ゴルフリンクス(神奈川県、茅ヶ崎GL)に集結した。イベントのタイトルは「#アガるキャロウェイ【ROGUEフェス】」で、女性スタッフによる女性限定試打会やコンペなど、レディース市場拡大に力を入れているキャロウェイゴルフが主催した。 会場はイベントパネルやぬいぐるみ、きらびやかなバルーンで装飾され、いつものゴルフ場とは一転して華やかな雰囲気に。スタート前には参加者全員にヘアメイクとネイルサービスが施され、いたるところで気分がアガった女性たちの撮影会がおこなわれた。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2022/07/2-1.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-72957" /> 1番ホールではキャスターの和田奈美佳さんによるスタートコールが行われ、緊張の中でも力強いナイスショットを連発。この春発売された「ROGUE ST MAX FAST Women'sシリーズ」を体感してもらうための工夫がホールごとに設定され、3番ホールでは4Hの女性の平均飛距離130ydをROGUE STの4Hで越せるか?4番ではニアピン、5番では三浦桃香選手によるワンポイントレッスンとドラコンチャレンジ、6番~7番ではチームスクランブルが開催され、あちこちでナイスプレーが飛び出し、歓声が沸き上がった。 キャロウェイゴルフでマーケティングブランドコミュニケーションズの高橋茜さんに経緯を聞いた。 「2019年に女子ゴルファー向け公式インスタグラム『LOVE Callaway(ラブキャロウェイ)』を開設し、女子目線でゴルフを楽しめる情報の投稿をスタートしました。ゴルフを通じてコミュニケーションを増やして盛り上がってもらおうとなった矢先にコロナ禍に突入。 今年、女性専用設計で飛びとやさしさを実現した『ROGUE』の発売をきっかけに、体験してもらうイベントを企画しました。キャッチフレーズの『#アガるキャロウェイ』は、『ROGUE』を使うことで気分も飛距離もアップして欲しいという願いから。ゴルフはまだまだ男性に遠慮がちな場面が多いですが、多くの女性たちの声をひろって、ひとつのメーカーだけでなく、業界全体で悩みに寄り添って、楽しめる環境をつくっていきたいです」 表彰式が行われたのはクラブハウス2Fの「TREX CHIGASAKI OCEAN CAFÉ」。地元の素材を使った前菜プレートに続きラブキャロウェイの焼き印が施されたチーズバーガー&デザートのプリンが提供された。最後にマーケティング ブランドコミュニケーションズマネージャーの平野由香さんは、 「今回、あらためて女性ゴルファーがアガることって何だろうと考え、このイベントを企画しました。以前はアパレルを担当していて、クラブのマーケティングは試行錯誤中ですが、みなさんからの要望をもとにもっと楽しいゴルフライフを提供できたらいいなと思っています」 と締めくくった。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2022/07/3-1.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-72959" /> 開始直前まで雨が降り続き開催が危ぶまれたが、スタート時間には一転して晴れ間がのぞく奇跡的な天候。流行りでなく自ら興味を持ち真摯に向き合うリアルな姿を垣間見ることができ、これからの女性ゴルフマーケットの明るい兆しが象徴されるようなイベントだと感じた。 <h2>プロからママまで、多様化する女子ゴルファーの楽しみ方を聞いた。</h2> 三浦桃香さん(プロゴルファー) 楽しくゴルフをしている姿を見て初心にかえることができたし、とても嬉しかったです。みなさんお上手で、スイングから真剣にゴルフをしている方が多い印象でした。同級生が就職して2年目なので、仕事に慣れてきてゴルフを始める子が多い。「ご飯に行こう」が「薄暮プレーに行こう」になっています。ドライブがてら遠出して練習に行ったり、ナイターゴルフをしたりと、プライベートでもゴルフを楽しめるような環境になりました。ティーチングの資格が12月に取得できるので、初心者も含めてより多くの方にもっとゴルフを好きになってもらえるようなサポートができたらと思っています。 奥山春花さん(インフルエンサー) 「ROGUE STシリーズ」の魅力を伝える「#アガるキャロウェイガールズ」として活動をしています。今日は大好きな三浦桃香ちゃんに会えて気分がアガりました。ワンポイントアドバイスをもらったら、すぐにいいショットがでてびっくり。「ROGUE」は本当にやさしいし、飛びますね。軽くて振れる感じがするので女性におすすめ、アイアンの飛距離は間違いなく1番手伸びました。ゴルフは4年目で、初めて買ったのが初心者向けの「キャロウェイ ソレイル」。PGAツアーを観るのが好きで、常にイメージトレーニングはばっちりです。飛ばしたい欲がすごいので、新しいクラブで飛距離アップに挑戦したい。まわりでゴルフが流行っていて、アパレル業界の友達は毎日練習にいくほどハマってます。ずっと続けられるスポーツだから、ゴルフ旅行などを企画したいですね。 宇野美紀さん(助産師ママゴルファー) ゴルフ歴は4年で、ベストスコアは89。2歳と4カ月の子供がいますが、夫の協力で育児や仕事をしながらゴルフを楽しんでいます。ドハマりしたポイントは、練習すればするほどスコアがよくなるところ。楽しくて、最初は週3~4回レッスンに通い、週2回ラウンドするペースを繰り返していました。 その後、ブランクがあり細々と続けていましたが、先月から子供用の遊具を用意してもらうなど理解のあるスタジオが見つかり、レッスンを再開して週3回通い始めました。コロナ禍でゴルフを始める人が多いですが、子供ができると急に行けなくなる。今後は、ベビーシッター連れで参加できるコンペなど、ママゴルファーが気軽にゴルフに行ける活動をしたいですね。 <hr> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2022年6月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://www.gew.co.jp/magazine">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2022年08月01日
    神奈川県茅ヶ崎市では、「成人のつどい(成人式)」の企画・準備を行う成人のつどい実行委員会が「コロナ禍で影響を受ける市内企業の積極的な活用で地域を活性化したい!」との思いから「地元企業×新成人 地域の環プロジェクト」を発案した。 若者の力で地元企業を盛り上げようと、昨夏ごろから賛同する企業の参加を呼びかけて準備を進めてきた。実行委員会は今年度の新成人を対象に「EBOSHI PASS(エボシパス)」を発行。パスと身分証明書を参加した店舗や企業で提示すると、様々な特典が受けられる仕組みだ。 この「エボシパス」、平安時代に成人した男子は烏帽子(えぼし)を被る習慣があり、形が似ていることから「烏帽子岩」と呼ばれる茅ヶ崎のシンボルから名付けられた。 新成人が立ち上がった初めての試みに60以上の事業者が賛同。飲食、物販から不動産屋に至るまで、若者向けの様々な特典や割引が実現した。 GDO茅ヶ崎ゴルフリンクス(茅ヶ崎GL)はプレーフィの1000円割引に加えて、「茅ヶ崎市新成人限定ゴルフ体験サポートイベント」を企画。参加者5名に現役女子プロゴルファー、ツアープロキャディ、ゴルフインストラクター、スポーツマーケティング会社の代表など経験豊富なサポーターが9ホールのラウンドに帯同し、楽しさや魅力を伝えるイベントとなった。 唯一の男性参加者でイベントの企画に携わった実行委員メンバー川﨑智洋さんは、実はプロゴルファーを目指す大学生。 「ただただ楽しかった。みんなボールを打つのは初めてくらいなのに、どんどんうまくなっていくのを見てすごいなって。。ゴルフはやってみたら絶対に楽しいので、来年もこの企画を続けられるよう頑張りたい。ゴルフは上手くいかないことが多いけど、初心に戻ればきっかけがつかめるかもと思えました」と、手応えを感じたようだ。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2022/07/1.jpg" alt="" width="788" height="525" class="size-full wp-image-72677" /> OLYMPUS DIGITAL CAMERA ラウンド前のお祝いセレモニーでは神奈川県議会議員ます晴太郎氏が駆け付け、 「新成人おめでとうございます。茅ヶ崎GLの約6割は神奈川県の土地で、ゴルフ場を活用した地域交流などを一緒に取り組んでいます。新成人のみなさんには若い力で茅ヶ崎の街を盛り上げていただきたい。これからも茅ヶ崎に住んで、まちの魅力をPRしてもらえればうれしい」と祝辞を述べた。 ツアープロキャディの伊能恵子さんは、 「ゴルフを一度もしたことがない子が、9ホールで球が当たって飛ぶようになる感動体験に帯同できて最高に楽しかったです。初心者はまずはコースに来て、大自然に触れることでゴルフを続けたくなるんじゃないかな。ボールが林に入ったらフェアウェイに出して打つとか、バンカーから2回で出なかったら外から打つとか、プレッシャーにならないようにルールを決めるのが楽しめるコツだと思います」と語った。 イベントの運営統括を務めた平野貴子さんは 「若者がどうしたら喜ぶかを思い浮かべて、プレゼントは花束とゴルフをモチーフにしたアイシングクッキーに。司会、サポーター、スタッフ一同のゴルフ愛で自然と場が盛り上がり、みんなが楽しんでくれている姿を見ることができてほっとしました。正直、自分が参加したいくらい、豪華なイベントだなって思いました」と振り返った。 コロナ禍で増加した20、30歳代の若年層ビギナーへの施策として昨年の4月からスタートした「初心者ゴルファーサポート企画」は、今年で2年目を迎えた。 すでに150名以上のゴルフデビューをサポートし、今回は新成人向けのスピンオフ企画として開催。日本中のコースでゴルフ体験イベントが開催されるような流れがでてくることを願っている。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2022/07/2.jpg" alt="" width="788" height="525" class="size-full wp-image-72676" /> OLYMPUS DIGITAL CAMERA イベントの参加者と帯同サポーターに感想を聞いた。 大久果鈴(オオヒサカリン)さん コースデビューをしたかったけど、無理かなって思っていたタイミングでイベントを知って申し込みました。最初は当たらないでゴロばっかりだったけど、だんだんボールに当たって球があがるようになって嬉しかった。天気もいいし、広いゴルフ場で自然を感じながらプレーできるのでこれからも続けたいねって話していたところ。ソフトボールやフットサルをやっていたが、同級生の友達が部活ではなく趣味でゴルフをしていたのを見て、やってみたくなった。ゴルフは流行っているし、「おじさんのスポーツ」というイメージは無いですね。 瀧澤のこ(タキザワノコ)さん 6ホールくらいで、だんだんゴルフがわかってきた。当たるとちゃんと飛ぶし、気持ちがいい。何回空振りしても笑いが止まらないくらい本当に面白い。当たったらもっと楽しいから、すぐにでも打ちっぱなしにいきたくなりました。 児玉純良(コダマキヨラ)さん まったくの初心者で、ゴルフをやってみたくて、お父さんがゴルフしている友達のレイナを誘って参加しました。当たると意外に飛ぶし気持ちがいい。一緒にまわっていた川﨑くんみたいにドライバーを飛ばしたいな。テニスでは筋肉トレーニングを結構やっていたが、ゴルフでは必要なのか知りたい。 森礼奈(モリレイナ)さん 言わない方がいいのかなぁと思っていましたが、父親はシニアツアーのプロゴルファーです。ゴルフは無理にすすめられたことはなくて、年に1回練習場にいくときに少し教わる程度。今日はすごくいい運動になったし楽しかったです。お父さんとだとちょっと荷が重いけど、友達と一緒ならまたゴルフをしたいな。 広兼祐介(ヒロカネユウスケ)さん ぼくは帯同する側でしたが、あらためて純粋に楽しむことが大切だと思い知らされました。仕事もゴルフも、年月を重ねて経験を積むと、慣れてしまうので、常に新鮮な気持ちでいたいですね。最近は就職活動でゴルフ経験が有利になると聞いたことがあります。これから社会に出て、上司や取引先とのお付き合いなどで重宝されることもあるかと思うし、ゴルフの面白さを伝えることができてよかったなと思います。 <hr> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2021年5月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://www.gew.co.jp/magazine">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2022年07月10日
    北京オリンピックカーリング日本代表ロコ・ソラーレの快挙に湧く北海道で、「スノーゴルフトライアスロン」(ゴルフ5カントリー美唄コース)が初めて開催された。これはスノーゴルフに雪上でのマラソンとバイクを加えた、かなりタフな3種競技である。 GDOは2016年、雪解けまでクローズせざるを得なかった豪雪地域のゴルフ場に向けて、豊富な雪を利用した新たな取り組みを提案している。冬季でもゴルファーと共に地域の活性化を進めたいゴルフ場と協力して「スノーゴルフ」を開催、今年7年目に突入している。 開催コースとなったゴルフ5カントリー美唄C運営課長の原美幸(はらよしゆき)氏に話を聞いた。 「最初に提案があった時は、正直うまくいくか不安がありました。冬に北海道でゴルフやる人なんているの? と思いましたが、実際やってみると日本初ということもあり、想像以上にお客様の反応がありました。年々、SNS配信や口コミ等で『冬はゴルフ出来ない!』から『冬でもゴルフは出来る!』に変わってきていると実感します。『雪の上でもゴルフが出来ると聞いたんですけど』という電話の問い合わせが結構あります」。 具体的な利用状況については次のように話している。 「今年は1月8日~2月27日の土日祝日が、スノーゴルフ可能日です。それで1月は20組、2月も20組の予約が入りました。美唄市には冬場の練習場所が少ないため、クラブを振りたいメンバーのリピート参加が多く、コースまで高速道路で1時間ほどの札幌から、20~40代の方が話題づくりやSNS映えを目的に参加されるケースも目立ちます」 このような伏線があって今年、先述の3種競技開催につながった。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2022/05/2.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-71958" /> 「この日、ここでしかできない! 雪上でのラン、バイク、スノーゴルフトライアスロン」と称して、日本初開催にこぎつけた。 ゴルフ5カントリー美唄Cは冬の間「美唄スノーランド」を常設しており、スノーゴルフに加えて、スノーチュービング、スノーラフティング、スノーモービル、四輪バギーなどの雪遊びが楽しめる。そこで人気の極太タイヤで雪上をガンガン走れるファットバイクと、ランをスノーゴルフに加えてトライアスロンにしたら面白いという発想で企画したのが今大会だ。 <h2>あそびのある人生</h2> 集客への不安はどこへやら、申し込みは定員16名を超えてキャンセル待ちがでたほど。当日は晴天の下、5キロのマラソンからスタートし、2キロのファットバイクを終えて4ホール(パー15)のスノーゴルフの合計スコアで優勝を争った。 表彰式には美唄市の齋藤久美夫市議会議員が駆け付け、 「豪雪で知られる美唄市ですが、ゴルフ5カントリー美唄コースではファットバイク、マウンテンバイク、eバイク(電動自転車)で150分間の耐久レースをおこなう『第2回スノーサイクルレース』のほか、冬のお祭り『スノーフェスタ』『クロスカントリーレース』『スノーマラソン』など様々なイベントに取り組んでいます。美唄には焼き鳥、とりめしなどの特産や温泉もあるので、美唄を好きになって帰っていただきたい。来年もみなさんと再開できるのを楽しみにしています」 と笑顔で締めくくった。 GDOの吉川雄大副社長は、 「本来は雪でクローズになるゴルフ場でも、こんなにもゴルフやイベントを楽しむことができる。当社は昨年、今後の目指す姿として『PLAY YOUR LIFE=あそびのある人生』を新たなブランドスローガンとして制定しました。このような取り組みを続け、地域活性化につながるイベントを目指したい」  と、極寒の北海道で熱く意気込みを語った。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2022/05/1.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-71959" /> <h2>■コメント</h2> 雪上でのマラソン5キロ、バイク2キロ、ゴルフ4ホールの「スノーゴルフトライアスロン」を激走した参加者が、体から湯気を出しながら体験談。 黒坂祐太さん(男子1位/トータルスコア52・34(ランニング25分14秒、バイク11分20秒、スノーゴルフ16)  天気がよくて気持ちよかったが、正直、つらかった。特に雪上バイクはスリップするし、なかなか前に進まないし。普段は札幌市内にあるインドアゴルフ練習場「天狗道場」で練習をしていて、ベストスコアは76。今回はホームコースだったのでイベントを知りました。北海道のYouTubeゴルフチャンネル「エゾゴルフ」で挑戦しているのを見て、参加を決めました。先週、「スノーゴルフ」の練習ラウンドをした成果が出て、1オーバーでまわれたのが勝因かな。僕には「ドンピシャ」の競技なので、来年も参加したいと思います。 あおい夏海さん(女子1位/トータルスコア68・36(ランニング34分59秒、バイク12分37秒、スノーゴルフ21)  昨年「スノーゴルフ」に挑戦したときは吹雪で寒かったですが、今回は上着を脱ぐくらい気持ちよかったです。このコースはフットゴルフで何度も来ていて、ゴルフだけでなく色々なスポーツが楽しめていいですね。直前までダイエットでバイクのトレーニングをしていたのが功を奏して優勝できましたが、来年はランニングを強化して臨みたいです。北海道で温泉旅行やスノーボードのついでにゴルフができるなら絶対に来ちゃいます。インスタ映えも間違いないし、普段のゴルフと違ってエンジョイできますね。 誉田佑子さん(女子2位/トータルスコア69・42(ランニング32分40秒、バイク15分02秒、スノーゴルフ22) 今回はすべてが初体験。以前、東京マラソンを2回完走しているし、ランニングの練習をして臨みましたが、思っていたより5倍以上きつかった。雪上は片栗粉の上を走る感じで、毎回一歩ずつ足をとられるのと、転ばないように支えるのがつらい。 バイクは始まる前に少し練習して余裕だなと思いましたが、普段から慣れていないので前輪と後輪のギアがうまく使えず、途中で転びまくりました。ゴルフでは雪がでこぼこしてボールが当たると曲がるので、ラインを出さずにホールをめがけて思い切り打ったほうがいいなど改善点が見えました。外気温はマイナス2度だけど、ゴールして雪の上に倒れこんだらサウナ上がりの水風呂に入ったみたいに整って気持ちよかった。 <hr> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2022年4月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://www.gew.co.jp/magazine">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2022年05月25日
    新型コロナウイルスの蔓延で生活スタイルが変わり、スポーツやレジャーの楽しみ方に影響が及んでいる。会社帰りの飲み会、パーティ、大型イベント、海外旅行などに代わって人気なのがアウトドアだ。 「三密回避」「屋外レジャー」の観点からゴルフにも注目が集まっており、GDOでは、2020年4月に発出された緊急事態宣言以降、新規会員登録者数はコロナ前と比べて月間平均で140%の伸びを示し、2021年9月時点での会員数は504万人となった。 2014年6月、パシフィックゴルフマネージメント株式会社は広がりを見せていたグランピングとゴルフが楽しめる「OUTDOOR SPORTS PARK(埼玉県)」をいち早くオープンしている。「KOSHIGAYA GOLF CLUB」を軸に、練習場や本格的なバーベキュー(BBQ)、アメリカンスタイルのレストラン、サイクリングやランニングのエイドステーションなど、多様なコンテンツを備えた施設の現状を岡田充弘支配人に伺った。 「レストランは顕著に緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の影響を受け、売上はコロナ禍前の2019年までの実績に比べて、一時期は約50%に落ち込みました。利用客は4~6名の少人数グループや、ご家族連れでいらっしゃる方が増えました。印象としては、女性だけ、男性だけ、など親しい仲間内での利用が目立ちます。以前は一般のお客様が約70%でしたが、昨年よりゴルファー利用を促進するために、BBQプランを設定したところ、ゴルファーの利用が20%増加しました」。 今回は、女子2組6名でのミニコンペでスループレー後のBBQを体験。短時間で楽しめる「カジュアル2600円」、骨付きチキンや海老のアヒージョが人気の「スタンダード3700円」、ブロック肉などが楽しめる「シャングリラ4900円」の3つのメニューがあり、プレーと組み合わせるとカジュアルコースの値段でスタンダードコースが楽しめるプランをチョイスした。食材、機材準備、火起こしまではスタッフが対応してくれ、あとは焼くだけ。ソファーのあるラグジュアリーテントで優雅な女子会となった。 一方、神奈川県の「茅ヶ崎ゴルフリンクス(茅ヶ崎GL)」のクラブハウス2階に昨年7月にオープンした「TREX OCEAN CAFÉ」では、約半年間で400名ほどの利用があり、約80%は一般客だ。前菜のサラダやポテト、野菜、シーフード、自家製ダレのハラミ肉やジビエなどで4980円(ドリンク3杯付)と、5980円(ドリンク2時間飲み放題付)のプランがあり、準備、片付けは一切不要。本格食材をシェフが調理して提供するスタイル。運営する株式会社ダブリューズカンパニーの今泉和也店長に話を聞いた。 「コロナ禍でアルコールが提供できず、BBQの人気シーズンである8~10月は利用数が減少しましたが、その後は週末を中心に持ち直しました。30名程度の団体も見られますが、基本的には4名程度の小規模利用がメイン。夕方には夕陽を眺めながら、愛犬と一緒にBBQを楽しめる環境も強みのひとつ。春以降はファミリー層の満足度を高めるべく、要望が多いお子様プランやオプションの充実を考案中です」。 GDOでは、ゴルフ場の予約件数が2020年の夏以降増加しており、とくに20~30歳代の若年層の伸びが顕著になっている。短時間で効率的に遊べるスループレーを選ぶ傾向にあるが、ゴルフ場側としてはオペレーションの煩雑さや客単価の低下を理由に休憩を挟む従来のスタイルを提供しているケースが多い。 多様化が進むゴルフの楽しみ方に合わせて、様々なプランが選べるようになれば、コロナ禍で増加したライトユーザー層の定着につながるのではと感じた。 <h2>■コメント</h2> ゴルフ場の大自然を一般の人にも解放し、開放感あるアウトドア体験が可能な「OUTDOOR SPORTS PARK」の「KOSHIGAYA GOLF CLUB」。「完全セルフプレー」「ドレスコードフリー」「当日予約OK」など、カジュアルゴルフを存分に楽しめる、「茅ヶ崎GL」。効率的に楽しめるいまどきな2コースの体験談を聞いた。 <strong>石塚かれんさん</strong> 「KOAHIGAYA GOLF CLUB」はアクセスがよく、ラフなスタイルでスループレーができるので、海外でゴルフをしているみたいな気分で大好きです。天気がよければカートでコースに乗り入れが可能だし、練習環境も最高!8時にスタートして、12時30分くらいにさくっと終わったあと、みんなでわいわいBBQを楽しみました。たくさんおしゃべりをして15時前には解散できたので、すごく効率がよく時間を得した気分です。自宅の近くにこんなコースがあったら、出勤前にラウンドしたいくらいです。 <strong>中山綾香さん</strong> 午前中は用事を済ませて、茅ヶ崎GLで14時過ぎからスタート。9Hをプレーした後、「茅ヶ崎GL」クラブハウス2階の「TREX OCEAN CAFE」でBBQを楽しみました。地元野菜を使ったサラダ、クリスピーポテトから、シーフード、お肉までメニューの内容が充実。食べ物も良いペースでどんどん出してくれるので、とても満足できました。シェフがその場で焼いてくれるので、みんなとゆっくり話ながら食べることができていいですね。料金も妥当だと思いますが、お酒を飲まない人にはちょっとしたデザートが選べたら最高に嬉しいです! <strong>竹内裕美子さん</strong> 「茅ヶ崎GL」は大好きなゴルフ場の一つです。ドレスコードが無いのでカジュアルなウェアと手軽なクラブケースを持って電車で行けます。9ホール+BBQは子供連れのファミリーでも楽しめそう。クラブハウス2階のカフェで、コースの景色を見ながらの食事は最高だし、ごはんも美味しい。一般的なゴルフ場のレストランよりもリーズナブルで、近所の地元住民の人たちに愛されている感じがして雰囲気がいいですね。騒音などには配慮が必要ですが、テラスに音楽を流せたらいいな。夏には野外シアターイベント、キャンプやピクニックができたら最高。もっとゴルフをしたい人には物足りないかもしれませんが、あれもこれもと楽しみたい人のためのゴルフスタイルが日本に根付くといいなと思います。 <hr> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2022年3月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://www.gew.co.jp/magazine">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2022年04月06日
    昨年12月3日、神奈川県横浜市の「パームスプリングス ファミリーレストラン&ゴルフレンジ」(パームスプリングス)で、初心者ゴルファー向けのイベントが開催された。キャロウェイゴルフとGDOが協業して、ゴルフ練習場での打球追跡システム「Toptracer Range」(TTR)を活用。11月より開催しているゴルフエントリー層に向けた応援キャンペーンの一環で、更なるゴルファーのすそ野拡大が目的だ。 会場となったパームスプリングスは2019年9月にTTRを全打席に導入。相原裕太社長がその理由を次のように説明する。 「LAに住んでいる叔母にアメリカで『トップゴルフ』というエンターテイメント施設が大流行していると聞きました。テンションの上がる音楽が大音量で流れ、ライトアップされたドライビングレンジ。調べてみると、フィールドに光り輝くグリーンが的となり、ゴルフで巨大なダーツを楽しむようなゲームで、施設全体を改造する必要がありました。日本のゴルファーの傾向を考えると、既存のお客様が練習に熱中できる環境も必要ですし、打席に設置した対話式の計測機器で、ゲーム性のある機能も持つTTRの導入が最適だと判断しました」。 イベントは17時30分~21時45分の各回75分間、3部制で構成され、1組4人以内の合計24組が参加した。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2022/03/2.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-71149" /> 同じグループ内に、ゴルフを始めて1年以内又は未経験の方を含むのが条件で、参加費は打席使用料、キャロウェイエントリー向けパッケージセット、ディナーボックス、ドリンク1杯を含み無料。参加賞にはキャロウェイグローブと、グリーンフォーク、ティ、マーカーがセットになったGDOオリジナル初心者グッズが用意された。 イベントでは、通常の練習場を3時間以上かけて装飾し、DJブースを設けて、非日常的な空間を演出した。初めてゴルフクラブに触れる人も多く、各ブースに配置されたスタッフが、TTRの操作方法をレクチャーすると同時に、基本的なアドレスやスイングを伝授。それぞれのグループの様子を実況しながら巡回するマイクパフォーマンスもあり、フロアは歓声に包まれた。 記念写真を撮る人、打順を待つ間に踊る人など、クラブイベントのように華やいだムードに。会社の同期4人組が、カラオケ感覚で盛り上がる様子も見られた。 「TTRを導入したほかの練習場とも連動させ、離れていても一緒にバーチャルゴルフでラウンドできるような仕組みも考えています」 と相原社長。2022年4月30日まで開催中の「一緒にゴルフはじめよう!初心者応援キャンペーン」では、TTRを導入している練習場で「X HOT」や「ソレイル」などのキャロウェイエントリーモデルがレンタル可能(有料の施設も一部あり)。キャロウェイゴルフの平野由香マネージャーは、 「20~30代の若いエントリー層のポテンシャルの高さに驚かされています。始めてすぐに上達し、真剣でみなスタイリッシュ。最初はどんなクラブを使っても一緒、と思われがちですが、むしろ初心者にこそ合ったクラブを使ってほしい。当社のエントリーモデルは優しく飛ばせる設計なので、初めてクラブに触れる参加者にナイスショットの爽快感を体感してほしいですね」 当日は一般応募者に加えて、インフルエンサーと同伴の友人30名が参加。合計フォロワー数は388・3万を超え、インスタグラムのストーリーズが、一時イベントの動画で埋め尽くされた。今後も、コロナ禍を機に、ゴルフに目を向けた感度の高い若者向けのイベントが各所で開催されそう。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2022/03/3.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-71151" /> ■コメント ライトアップされた練習場で ビール片手の参加者に話を聞いた。 南健太郎さん 大学カヌー部の先輩後輩と参加しました。4カ月前くらいにシーズンが終わり、ゴルフをはじめたところ、今では部活全体でコンペを開催するほどに。近所に住んでいるので、パームスプリングスに来たときにこのイベントを知り、2週間前に部のコンペでラウンドデビューした後輩を半ば強引に連れてきました。 野本愛さん 練習場に何度か行ったことがある程度ですが、TTRはゲーム感覚で盛り上がれて良いですね。こういう施設やイベントがあると初心者でも楽しめます。大人になると得意なことや、できることばかりを選びがち。新しいことに挑戦して「できない」「無理だ」と諦めていたことができるようになるのは感動! 小林弘武さん 子供が9月からこの練習場のキッズクラスに通うようになり、今日はイベントのためレッスンがお休みで応募してみました。実は親である自分たちが全くのゴルフ初心者なんですよ。今日は7歳の息子に教えてもらいます。TTRは魚釣りゲームのような遊び感覚のプログラムもあるので、小さな子でも集中力が途切れず楽しく練習ができますね。 片山英樹さん 大学入学をきっかけにゴルフ部に入部した娘と一緒に参加。しばらくゴルフを封印していましたが、夫婦そろってまた始めることに。今日は、ゲームでホールインワン賞も勝ち取りました。今はなんとか娘に勝ちますが、抜かされるのも時間の問題でしょうね。家族そろってのラウンドも楽しいですし、みんなで楽しめる趣味があるのっていいなと思います。 若狭一樹さん 数か月前に、上司になにもわからないままラウンドに連れていかれ、コテンパンにされました(笑)。悔しくて練習場に通い、今は160くらいから110まで大幅にスコアアップ。絶対にうまくなって、今度は上司をぎゃふんと言わせる番です! 齊藤唯可さん コロナ禍では週に2~3回ラウンドに行き、行けない日はレッスンに通い詰めてほとんど毎日ゴルフしてました。初めてまだ1年たっていませんが、ゴルフのことばかり考えてしまうほど夢中です! <hr> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2022年2月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://www.gew.co.jp/magazine">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2022年03月19日
    2021年11月9日、サザンヤードCC(茨城県)で新規ゴルフトーナメント「サトウ食品presents DSPE INVITATIONAL sup-ported by GDO」 が開催され、LPGA会員プロ、非会員プロ、アマチュアなど、総勢63名が参戦。 優勝賞金は150万円(賞金総額400万円)だった。企画運営は2020年3月よりツアーでの活躍を目指す若手女子ゴルファーを支援する活動「DSPE(Dead Solid Perfect Entertainment)プロジェクト」を行っている「株式会社サジッドメディア」。 当日の模様はGDOオフィシャルYoutubeチャンネルでライブ配信を行ったほか、「GOLFTEC by GDO」のYoutubeチャンネルでは、サブチャンネル展開を実施。辛口コメントでファンが急増中の「ミタナラバコウタロウ」でおなじみの、ミタさんこと三田貴史とコウタロウこと吉田幸太郎が出演し、番外編として選手情報や使用ギア、おすすめアイテムを「忖度なし」のスタイルで紹介。後半は、お得な情報を提供するライブコマースを実施した。 当日は、早朝より大雨の悪天候で、天気予報を考慮し18ホールが9ホールプレーに短縮した形で大会を実施。しかし次第に雨が強まり、悪化するとの予報から大会の中止を判断。実際プレーを中継したのは、2時間30分程度となってしまった。 2019年度から、LPGAプロテスト、LPGAクォリファイングトーナメント(QT)の制度が変更になり、QTの受験資格が「LPGA会員」のみとなったことで、プロテストに合格をしないとレギュラーツアー、ステップアップツアーで戦うことができなくなった。 そこで、真剣勝負を望むすべての女子ゴルファーのために、開かれたツアーの場を提供していきたいという思いのもと、サトウ食品株式会社の特別協賛が実現。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2022/02/1.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-70837" /> DSPE運営事務局は、「トッププロを目指すゴルファー達に垣根を取り払ったフィールドを提供すること、そして彼女達の姿をリアルタイムで配信することが、日本のゴルフ界の更なる活性化・発展につながる」と考え、2022年以降も継続的にトーナメントを開催する意向だ。 インターネットでゴルフのワンストップ・サービス(見る・買う・行く・楽しむ)を展開するGDOでは、オンライン通販とライブ配信を組み合わせた「ライブコマース」に着目し、試合という「エンターテイメント」と「ライブコマース」を掛け合わせることにより、どのような結果が得られるのかという効果検証を行うことを目的として、プロジェクトへのサポートを決めた。 さらに、GDOが2018年より全国のゴルフ練習場に導入を進めている「トップトレーサー・レンジ」でスピンオフ企画を実施。DSPE契約選手の鈴木絢賀、小野星奈、高野あかりとマンツーマンで1時間「バーチャルゴルフ対決」や「レッスン」を楽しめるスペシャルイベントへ無料で15名を招待。 イベントは12月に「岩本山ゴルフ練習場(静岡県)」「チボリゴルフセンター(兵庫県)」「第百ゴルフクラブ(神奈川県)」で開催。 ブランディング推進室の加藤岳久は「大会が中止となり残念だった。全体の座組はまだまだ見直しが必要だが、内容的には特にクラブなどのギア系に関して、新たな販売チャネルの糸口になるのではないかと可能性を感じられた。 初めての試みで、色々と準備が大変だったが、またやってみたいと感じた。今回実施して見つかった課題を解決し、新たなゴルフ中継の楽しさを確立したい」と語った。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2022/02/2.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-70838" /> ■コメント 新規試合中継をより一層楽しめるコンテンツづくりを目指し、新たなる試みに挑戦したスタッフに話を聞いた。 神代結衣(UXD本部UX推進部CRM企画チーム) GDOではYoutubeコンテンツが増え煩雑になってきていることから、昨年7月より各部署から代表を選出し、定期的にミーティングを行い、企画内容や配信予定を話し合っています。今後、初心者向けのコンテンツを強化していく上で、出演者としても経験が必要だと思っていたので、2日前に声をかけられて急遽出演することになりました。今回は新規トーナメントのライブ配信と並行して、GDO本社からサブチャンネルを配信。現場では、緊張はしませんでしたが、ちょっとした時間差が生まれることによる、難しさや面白さを実感しました。視聴者とリアルタイムでのコメントのやり取りは楽しかったですね。 三田貴史(GDOゴルフテックTQ&サービス開発チーム) 編集ができないライブ配信への出演が決まってから、関係各所から失言に気をつけるよう再三連絡があった(笑)。「忖度なし」「辛口コメント」がどこまで通用するかの勝負だと思ったが、やはり口数はいつもより少なめになってしまい、あらためて生放送をするための技術が必要だと実感した。自分のとがったキャラクター設定も、すべては「ゴルファーを助けたい」という思いから。これからも、ありきたりのつまらない企画はしたくないし、ユーザーにささるコンテンツをまじめに伝えていきたい。 吉田幸太郎(GDOゴルフテックTQ&サービス開発チーム) 今回の企画は「エンタメ×エンタメ」の効果検証。「ミタナラバコウタロウ スペシャルLIVE 〜ふざけないでヤル9時間生配信~」と題して、大会ライブ中継と連動したトークライブ、ライブコマースを実施できた。中継映像を見ながら、スイングだけでなく「使用ギア」の視点でも解説、紹介をすることで、視聴者とのやり取りも生まれたのはライブ配信ならでは。ゴルフテックではウェビナーやライブレッスンをすることも多いので慣れてはいるが、アニキ(三田)のギリギリを攻めるコメントにはヒヤヒヤした。コロナ禍で人とのふれあいが減っている中、Youtubeの視聴者から「フィッティングイベント」をやって欲しい、などの声をもらい、インターネットを介してでもユーザーとつながったことを実感できたのがうれしかった。 <hr> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2022年1月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://www.gew.co.jp/magazine">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2022年02月28日
    2021年10月9日、GDO茅ヶ崎ゴルフリンクス(神奈川県、茅ヶ崎GL)は、参加費無料で、地域住民向けに「ナイトピクニック」を開催した。広域避難場所であることを踏まえ、「地域に開かれたゴルフコース」を目指し、今年7月には茅ヶ崎市と「シティプロモーションに関する連携協定」を締結。 8月の「夏休み自由研究」「SUP&親子ゴルフ体験」「茅ヶ崎暮らしセミナー」に続き「ナイトピクニック」を開催した。昨年に続き、2回目となった今年は「サステナブル」をテーマに、家族や友人と楽しめる様々な企画を用意した。 <strong>『手軽にフットゴルフ体験』</strong> 「湘南ベルマーレ」の協力で、誰でも楽しめる新しいスポーツとして注目されている「フットゴルフ」を実施。先着50名の枠はあっと言う間に満員となり、サッカーボールを蹴りながらフェアウェイを走り回る親子の微笑ましい光景が印象的だった。 <strong>『血管年齢測定&甘酒スムージー』</strong> 心身状態への気付きをうながし、飲む点滴と言われる甘酒を使ったヘルシースムージーのテイスティングを行なった。 <strong>『ボタニカルサウナ』</strong> 天然薬草を使ったスチームサウナに入ることで、睡眠の質を高め、ストレスが溜まった心身をリラックスさせてくれる体験。 <strong>『星空YOGA』</strong> 9番ホールのフェアウェイにヨガマットを敷き詰め、ライトアップされた幻想的な雰囲気の中、秋の夜空と澄んだ空気を感じるナイトヨガ。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2022/01/yoga.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-69997" /> <strong>『SDGsミニビーチコーミング』</strong> 湘南地域の持続可能なまちづくりをめざし、海の環境活動を行う市民団体「NPO法人湘南ビジョン研究所」の協力で実施。 <strong>『Night Golf』</strong> 暗闇で光るボールを飛ばしてゲーム感覚でターゲットを狙う人気のアトラクション。参加者にはAdmiral Golf「スタンプ」をプレゼント。 <strong>『星空観賞』</strong> 普段は入ることのできない夜のゴルフ場。広大な芝生に寝転び月や星を見上げる贅沢な時間。 <strong>『TREX OCEAN CAFÉ』</strong> 遊び疲れたら、クラブハウス2階のカフェで一休み。キッズコーナーを完備し、店内の一部エリアでは、わんちゃんも一緒に食事を楽しむことができる。イベント当日は特別に1階でテイクアウト用ホットドッグやスペアリブなどの軽食を販売。 <h2>GDO BASE CHIGASAKIの伊藤修武ゼネラルマネジャーが振り返る。</h2> 「昨年は約120名の参加で、今年は300名くらいかと予想していましたが、多くの方々にお越しいただき、やむを得ず入場制限をかけることに。最終的には約600名の参加で大盛況となりました。 茅ヶ崎はイベント好きの人が多く、『浜降祭』などの4大祭りやサザンビーチの花火大会などが例年開催されますが、今年もコロナで全て中止。 そんな中、宣言明け直後で、しかも屋外、ということで、想像以上にみなさん期待してくれていた模様。茅ヶ崎市との『シティプロモーション協定』に基づき、市内の広報掲示板にポスターを貼ってもらったりした効果もあったかと思います」――。 <h2>ナイトピクニックの参加者に夜のゴルフ場の楽しみ方を聞いた。</h2> <strong>古屋さん(母子2名で参加)</strong> 2Fのカフェに来たときにナイトピクニックのチラシが置いてあり、興味があって5歳の娘を連れて参加しました。予定していたイベントが緊急事態宣言でほとんど無くなってしまったので、今日はとても楽しみにして来ました。 茅ヶ崎には15年くらい住んでいますが、ゴルフ場の中に入ったのは初めて。芝生の上で座っているだけでも気持ちよくて、ゴルフをやってみたいなぁと思いました。 <strong>宮本さん(家族4人で参加)</strong> ヨガの先生のインスタグラムでナイトヨガを告知していたので来てみました。地域情報誌の「タウンニュース」でそのほかにも色々なイベントがあると知って楽しみでした。 生まれも育ちも茅ヶ崎で、ゴルフ場には歩いて10分もかからない場所に住んでいますが、ゴルフをしない人は入ってはいけない場所だと思っていたので、今日は嬉しいです。 5歳の子供とナイトゴルフでデビューしましたが、楽しさのあまり息子が興奮していましたね。またここに戻ってきて、一緒にゴルフができればと思いました。2Fのカフェにも今度来てみようと思います。 <strong>Mayu &amp; Edo Thompsonさん(夫婦で参加)</strong> オーストラリア人の夫と二人で参加しました。ライトアップされた夜のゴルフ場はとても綺麗で、日本とは思えない素敵な空間でした。ナイトヨガを体験しましたが、森林浴のような体験で、とっても癒されました。 短い時間で、リモートワークでストレスのたまった体がリフレッシュしました。スタッフの皆さんもとても気さくで、居心地がよかったです。これからも、ゴルフをする人はもちろん、しない人のためにも色々なイベントを期待して、楽しみにしています! <strong>市川さん(家族5人で参加)</strong> 自分はゴルフをするので、ゴルフをしない人がゴルフ場にたくさんいる光景がすごいと思いました。誰でもコースに入っていいとはいえ、ゴルファーじゃない人がどれくらい来るのか疑問に思っていましたが、実際に来てみると、半分以上が普段はゴルフをしない人。 子供も多くて、フェアウェイの端から端まで走り回っているのを見て、受け入れられているのを感じました。長男がサッカーもゴルフもやっているのでフットゴルフを一緒に楽しみました。SDGsを気軽に体験できるイベントもよかったですね。 年を追うごとに参加者が増えそうですし、来年もまた来たいと思います。 <hr> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2021年12月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://www.gew.co.jp/magazine">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2022年01月18日