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    <h2>ネット販売で人気継続中</h2> 「ゴルフ レーザー距離計」とシンプルなワードで検索をかけると必ず上位で目にする「EENOUR」のロゴ。ゴルフショップの店頭に並んでいる「主な」ブランドではないのに勢いがすごいな、と興味が湧いて初めてテストしたのが昨年5月だった。軽量、コンパクトのトレンドを押さえつつ、高機能でお手頃価格。コスパが高い、売れる要素が満載の機種で感心したものだ。 ブランド名の読みは「イーノウ」。 中国深圳を拠点とし、ポータブル電源やインバーター発電機を手掛ける経験豊富な大手企業である。 その「EENOUR」より、2025年モデルとして、プレミアムライン「SILLAID」からさらなる軽量、コンパクトを極めた「Mini」が発売されると聞き、早速コースでのテスト機会をもらった。 場所はおなじみの熊谷ゴルフクラブ。今回は永井延宏プロと動画の撮影を兼ねたテストラウンドだ。 <h2>まずは動画で</h2> <iframe width="788" height="433" src="https://www.youtube.com/embed/W7xEPl-lYKA?si=oDxXoNCVJGb4UA3U" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe> <h2>小さいのに存在感大</h2> EENOUR SILLAID(イーノウ シライド)VM1,VM2は、黒と茶の2機種。ずいぶんと小さく(左右93x高さ57x幅35㎜)なった。いわゆるカードサイズである。本体のシボ加工された革が高級感を醸し出している。ボディ左下には「SILLAID」のロゴ。上には2本のステッチが入り洗練されたデザインだ。構えてみると手前がくぼんだ形状に加えてシボ加工された革が手になじむ。人間工学に基づいたグリップ機能に加え、とても軽く(重さ128g)片手でもすっと構えられる。軽量モデルの目安は150gと考えているので相当な軽さだ。また、ボディが左右対称の形状で左利きのゴルファーにも使いやすく設計されているそうだ。 VM1とVM2の最も大きな違いは、表示が黒文字のVM1、ベーシックなLCD画面である。一方、赤と緑の2色の表示でOLEDを使用するVM2が上級モデルとなる、価格も準じており、好みや予算で選べる。さらにそれぞれに黒と茶色があり、好きな方を選択できる。 筆者は赤緑表示のほうが好みだ。本体は、SILLAIDシリーズ特有の上質な雰囲気を醸し出している茶色のVM2をチョイスした。 10番ホール、411ヤード、PAR4。真っ直ぐで距離のあるミドルホールだ。早速、永井プロにEENOUR SILLAID VM2で目標物を計測してもらう。普段は男子プロらしく、米国ブランドの堅牢なタイプのレーザー距離計を長年使っているそうだ。 予想通りにVM2の小ささと軽さに驚く。おそらく普段使用のものの半分よりも軽いだろう。一方で、コンパクトなサイズと軽さは、本格派を長年使用したプロにとっては計測の際の不安材料になり得る。「正確に測れるのだろうか?」と。しかし実際にVM2を構えて目標物を狙い、計測ボタンを押した永井プロの表情は晴れやかだった。瞬時に測距完了。「なんか、凄いですね。明るくて見やすいし、この小ささであっという間に計測できました」 筆者の心配も杞憂に終わった。どんなに軽量、コンパクトで携帯しやすくてもラウンド中の使用に少しでもストレスを感じるならギアとしてのレーザー距離計の価値が半減してしまう。プロの第一印象をクリアした。 <h2>小さいのに機能が満載</h2> SILLAID VM1,VM2は高透過率のレンズを使用している。ファインダーを覗くと全体に明るく、色が鮮明で目標物を狙いやすい。丸い小さな枠の中に、目標物に向ける真ん中の丸いターゲットマークと十字。明るさを自動・手動で5段階調節できるのはありがたい。真ん中の下には距離表示が3段。競技対応の直線だけのモードにすると一番上の大きな距離表示のみになる。周りには小さなアイコンや文字を配置。6つの測定モード、状況を知らせるマークだ。 1)直線距離測定モード 2)ピンロックモード 3)スロープモード 4)3点間距離測定モード 5)水平、垂直距離測定モード 6)スピード測定モード 2つあるボタンの前のM(モード)ボタンを押すと順番に切り替わるので使い勝手はいい。1)は競技対応、2)のピンロック機能は計測ミスを防げるので使用頻度は高い。3)のスロープモードは高低差を加味して打つべき距離を教えてくれるので、普段のラウンドではデフォルトで良いと思う。4)の3点間距離測定モードは新しい付加価値。去年あたりから増えつつある、使用頻度は高くないが、セルフプレイが当たり前の昨今、あると便利な機能なのだ。試す機会が、3ホール目にやってきた。 <h2>3点間距離測定の使い方</h2> 12番ホール、358ヤード、PAR4.右ドッグのミドルホールだ。1打目の落とし場所付近から右に45度くらい曲がっている。 目標物となる大きな木が220ヤード付近のフェアウェイセンターにある。VM2で確認して放ったショットは、筆者は木の左手前、永井プロはショートカットし、はるか先の右側に着地。技量の差をまじまじと感じた。 自動運転のカート道は左サイドだった。筆者の2打目地点のすぐそばで停止。まさに4)の3点間距離測定モードに便利なシーンだ。筆者が2打目に向けての計測、クラブ選びのルーティーンの間に、永井プロが離れた位置にあるご自分のボールとピンまでの距離を測れるのだ。モードを切り替えると右上に三角形のアイコンが出る。直感的に3点間距離とわかるマークだ。まずピンフラッグを狙い計測ボタンを押すと3辺の一つが点滅。ピンまでの距離を計測。点滅している間に今度はボールを狙い計測する。すると離れた位置にあるボールからピンまでの距離が距離表示の一番上の大きく「128ヤード」と表示された。下の2段は立っている地点からの距離「145ヤード」とボールまでの距離「38ヤード」。その後移動してボール地点からピンフラッグまで直接計測した距離と1ヤードも差はなく、永井プロが驚いていた。 1ヤードなら誤差の範囲ですごいなと思ったものの、「うん?」と疑問。これは誤差の範囲ではなく小さなボールに向けて測定しているので誤差ではない。目標物を捉える計測上の差に違いない。このような理想的なシーンが頻繁にあるわけではないが、永井プロの「私たちプロがレッスンラウンドする時に、お客さんの距離を測るのに便利ですね。」という感想が印象的だった。思いがけない使い方がもっとありそうだ。 昨今、レーザー距離計は軽量、コンパクト化してきており、その小さなボディの中にさまざまな機能を入れ込んで差別化を図っている。今回の新製品も黒文字表示で2万円を切るお得価格のVM1と2色OLED採用と付加価値を高めて3万円強のVM2の2つをラインナップしている。この質感、高機能で2万円を切る価格はお得だと思う。それ以上に筆者はVM2の充実ぶりには感心させられた。ネット通販で売れていることを納得したテストラウンドだった。
    (公開)2025年03月12日
    <h2>ネット販売で人気あり</h2> 7戦5敗……今年のラウンドは雨ばかり。たまにやって来る季節先取りの夏日が恨めしい。仕事のPCに向き合いながら、合間に新しいゴルフギア選びで気持ちを紛らわす日々が続いている。 昨年からよく目にし、気になっていたレーザー距離計がある。ネット通販で人気の『EENOUR』だ。3月のゴルフフェアでも見かけたが、売場で見たことがないし、いつかは試してみたいと思っていた。 「イイノウ」と読めばいいのか、もしや日本語で「良いのう」というダジャレをブランド名にしているのだろうか、その程度の認識しかなかった。 その『EENOUR』から新しくプレミアムラインが出るとGEWの担当者から聞き、資料を取り寄せ、早速デモ機を拝借してもらった。 <h2>まずは動画で</h2> <iframe width="788" height="433" src="https://www.youtube.com/embed/n8hE_wgOBZg?si=Tf769Up5sEPgDkJg" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe> <h2>新たなラインの誕生</h2> <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2024/05/2406kuwakino_6.jpg" alt="" width="1000" height="667" class="aligncenter size-full wp-image-81548" /> 日本語読みは「イーノウ」だという。調べてみると中国深圳を拠点とし、主にポータブル電源や発電機などの電気製品を開発する会社だった。日本語のダジャレをブランド名にしたのでもなく、ゴルフブームに便乗した新規参入のメーカーでもなかった。 届いたデモ機は白と黒の2機種。本体がシボ加工された革で、高級感を醸し出していた。サイドには『SILLAID』の文字。初めて目にしたその文字は「シライド」と読み、新たなプレミアムラインのシリーズ名だという。 白ボディは『VOYAGE』、黒ボディは『VOYAGE PRO』。ともに程良いサイズ感(99.5×66.7×38.5mm)と、程良い重量感(161g、PROは169g)。そしてシボ加工の革で手にフィットし構えやすい。 ファインダーを覗くと文字や線の色が異なった。すべてが黒色の『VOYAGE』に対して『VOYAGE PRO』は赤と緑色。ディスプレイも液晶から有機ELにアップグレードし、視認性が上がる。このあたりが最もわかりやすい製品の違いであるようだ。 これまで多くの機種を試してきた筆者は、赤文字の方が見やすく感じるが、天気が良すぎると光って見えにくくなる弱点もあるので、「PRO」に内蔵された文字表示の明るさが、4段階で調整できるのは大きなメリットだ。 その他に「PRO」の呼称をつけている意味は何だろうと気になり、資料を比較する。20ページ以上にわたりさまざまな機能が説明されているものの、2つの資料はほぼ同じ構成で違いを見つけるのに苦労した。前述の文字の色、明るさの調整に加えて、雨や霧でも計測可能なモードが「PRO」には内蔵されている。この3点が2機種の大きな違いのようだ。すなわち『VOYAGE』を基準に位置づけて、そこに付加価値をつけたアップグレード版が『VOYAGE PRO』ということだ。 <h2>実戦向きの高機能</h2> <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2024/05/A_cmyk.jpg" alt="" width="1000" height="563" class="aligncenter size-full wp-image-81549" /> <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2024/05/B_cmyk.jpg" alt="" width="1000" height="563" class="aligncenter size-full wp-image-81552" /> さっそくコースに持ち込んでテストしてみた。熊谷ゴルフクラブ、 10番ホール PAR4。400ヤード超えの真っ直ぐなホールだが、フェアウェイの真ん中に大きな木が2か所。ちょうどドライバーショットの落とし所となりそうな地点と、そこまでの弾道をイメージすると邪魔になりそうな100ヤードほど手前の位置。実は広いフェアウェイだが、左半分しか使えないぞ、というコース設計者の意図を強く感じるレイアウトだ。 まず『VOYAGE PRO』を手に奥の木に当てる。速い。瞬時に計測完了。4段階で一番明るくした赤文字は見やすく、邪魔な木はやはり240ヤード付近にあることがわかった。次に手前の高さ10mはあろうかという大きな木のてっぺんに当てる。すると真ん中に141ヤードの表示。下には2段で高さ10ヤードと距離134ヤードの表示。「水平、垂直距離測定モード」で計測すると、目標物への1)直線距離、2)垂直高さ、3)水平距離がわかる。1回の計測で便利だ。事前に説明書を見た時は多くのモードがあるため操作が面倒そうだなと思ったが、実際にはモードボタンを押す度にディスプレイに機能を表すマークが現れ、直感的に理解できてわかりやすい。 セカンド地点からは、まだ200ヤードは残っていそうだ。「ピンロックモード」にする。ピンフラッグのマークがディスプレイに現れるから安心。ピンフラッグを狙い、手前のボタンを長押しする。瞬時にブルッと2回の振動アラーム。200ヤードを超えているのにグリーン奥の木を拾うことなく、正確に手前のピンフラッグを捉えて測定が完了した。 <h2>3点計測は使い方次第</h2> <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2024/05/2406kuwakino_2.jpg" alt="" width="1000" height="649" class="aligncenter size-full wp-image-81550" /> 12番ホール、358ヤード、右ドッグレックのPAR4。グリーンは見えず、おおよそ45度に曲がっている。ティーショットの距離感と狙い場所が大切だ。コースを眺めると、ちょうど曲がる辺りの奥に背の高い木が植えてある。この木を目標物にしてくださいということだろう。『VOYAGE』で狙う。木まで204ヤード。ナイスショットしても200ヤード未満しか飛ばないクラブをチョイス。上出来なマネージメントだ。自信を持って振り抜くと、u4のショットはフェアウェイの狙った地点付近に置けた。 カートで2打目付近に移動すると、右ドッグレッグゆえに遠目からは残り距離の予想がつきにくい。以前ならクラブを3本持って2打目付近に歩いていくのだろうが、今は「3点間距離測定モード」がある。同伴者のショットを待つ間に、カートの位置にいながらボールとフラッグまでの距離を測れるのだ。モードボタンを押すとディスプレイに三角形のマークが出た。まずボールを狙い手前のボタンを押す、すると三角形の一辺が点滅。次にピンフラッグを狙いボタンを押す。すると162ヤードの表示、下2段には31ヤードと204ヤード。見事に三角形のそれぞれの「辺」の長さが表示された。 昨今、3点間距離測定の機能が内蔵された機種は増えてきたが、それぞれの距離が同じ画面で表示されるのは初めてだった。これなら計算が間違いではないことがひと目でわかる。いくら便利な機能でも信頼感がなければ意味がない。『VOYAGE』の「3点間距離測定モード」は、使いこなせれば便利な機能のようだ。他に使えるシーンはないか妄想する。ショットを曲げてラフや林に入った時にも重宝しそうな気がする。 便利な機能満載でプレミアム感に溢れていても『VOYAGE』は2万円台後半、『VOYAGE PRO』は3万円台前半で発売されそう。  筆者が感じた『EENOUR』ブランド『SILLAID VOYAGEシリーズ』の魅力と優れている点を3つ挙げてみる。 ・実戦向きの高機能満載 ・直感的な操作のしやすさ ・上質感を纏ったコスパの高さ  これまでネット通販のみの販売だったから、ブランド力があったわけではない。が、地道に販売を続け、多くのゴルファーの評価を得て、販売実績を重ねてきた。今回新たなステージに挑戦すべく、新シリーズを投入する。  ユーザービリティとゴルファー特有のマインドをくすぐる面白い製品であるようだ 「14本の次は距離計測器」。ゴルフを楽しむ大切なゴルフ用品として、自分のスタイルにあったものを全てのゴルファーに愛用してほしいと願う。 お問い合わせ:www.eenour.jp
    (公開)2024年06月01日
    コロナ禍のゴルフ用品市場において、距離計測器の伸びが顕著だ。21年は世界的な外的要因が多く、伸びは鈍化するかもしれないが、肌感覚でも新規参入のブランドが増えて、店頭やネットショップで多く目にするようになった。 その中にあって、GPS距離計測器のリーディングカンパニー、朝日ゴルフのゴルファーへのアプローチが面白く、異彩を放っている。 自社ブランドの「イーグルビジョン」は、ボイス型から、ディスプレイ型、ウォッチ型と充実したラインナップを展開。 競合メーカーの大半がウォッチ型に移行している中で、強いこだわりがありそうだ。さらに、レーザー距離計をあえて作っていないことにも独特の哲学を感じる。 <h2>まずは動画で</h2> <iframe width="788" height="433" src="https://www.youtube.com/embed/6PPq7ykXyGM" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe> 以前テストした「イーグルビジョンNEXT2」はディスプレイ型を生かし、大画面いっぱいにコースレイアウトがカラーで鮮明に映し出され、とても分かりやすくて便利だった。 しかしながら、パンツの左ポケットにはレーザー距離計を入れている筆者としては、これ以上は無理という判断で、必然的にGPS距離計測器はウォッチ型を選択してきた。 そして、もう一つ。「イーグルビジョン」と言えば、「ピンポジ君」である。 毎日変わるピンポジションをスタート前に、手持ちのGPS距離計測器にインプットしていく仕組みである。 朝日ゴルフ独自の機能であり、日本のメーカーならではの発想、さらにゴルフ専業で長年ゴルファーとともに歩んできた会社だからこその取り組みだと以前から感心していた。 とはいえ、残念ながら「ピンポジ君」対応のゴルフコースはまだ十分ではない。 せっかくの面白いアイデアも生かし切れていないなぁ、他社との圧倒的な差別化になるのにもったいないなぁと思っていた。 <h2>スマホアプリの活用</h2> 今回、ディスプレイ型の「EZPlus4」とウォッチ型の「Watch6」の発売に先駆けて、スマートホンアプリの「EVPRO」をリニューアルした。 最大の特徴は、あると便利な「ピンポジ君」のピン位置指定を手入力により以前よりも簡単にできるようになったことだ。 前述の新製品2機種は、BlueTooth対応となっている。まず、「EVPRO」アプリをスマホにインストールし、初回の登録手続きを完了したら、手持ちの「イーグルビジョン」とペアリング。 アプリには、スコア履歴やライブコンペ等、便利な機能が付いている。 その中から「ピンポジ設定」をタップ。ゴルフ場を指定し、乗用カートに積んである当日のピンポジションシートを確認しながら、1番ホールから順に、スマホ画面のグリーン上の同じ位置をタップする。 するとピンのイラストが立つ。これを18ホール続けてスタートを迎える。 実際に筆者が試してみたら、3分もかからなかった。 <h2>ピンポジ君で変わる</h2> <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/10/IMG_7454.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-73817" /> GPS距離計測器は、グリーンエッジまでの距離と奥行きがひと目でわかるメリットがある。 それにレーザー距離計をピンフラッグに当てて実測を測れば、完璧な事前情報をインプットして、自信を持ってショットに向かえる。 それが、「ピンポジ君」によって正確な当日のピンポジションを教えてくれるのであれば、あえてレーザー距離計で測ることが要らなくなる。 確かに、筆者が距離計測器の二刀流を推奨し、GPSタイプとレーザータイプのそれぞれの良いところを生かした使い方をしていた背景には、どこかでGPS距離計測器のデータは精緻ではなく、おおよその情報だと思っていた節があるからだ。 「ピンポジ君」のデータ入力によって、画面にはフロント、バック以外に、ピンまでの正確な距離が表示されるようになった。 この表示を信じて、一切レーザー距離計を使わずにラウンドしてみた。 結果は全く問題がなかった。むしろボール付近に立って、レーザーを当てる必要がなくなったことで、よりスピーディーにプレイすることが出来たと思う。 「うっ、これは…」。 思わず「ヤバい」と発してしまった。 筆者の推奨する「距離計測器の二刀流」が必要なくなるではないか! せっかく大谷選手がメジャーで二刀流の活躍が目立ち始めた頃、「使えるワード」と思ってインスパイアし、筆者の「キラーワード」として使ってきたのに…それぐらい衝撃を受けたのだ。 わずかな時間で、簡単に当日のピンポジションがインプットできる機能。このことが、ゴルファーの必需品となった距離計測器の在り方さえも根本的に変えてしまうのではないか、と思ってしまった。 二刀流終了。 現実のものとして受け入れなくてはいけない日が近づいてきたような気がした。 <h2>変化する距離計測器</h2> <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/10/IMG_7401.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-73818" /> さらにもう一つの変化が、筆者自身にもあった。 今回のイーグルビジョンの新製品2機種は、ともにモノクロ画面なのである。 鮮明なカラーのビジュアルの機種が情報も多くて便利だと思っていた。メーカーのたゆまぬ努力によって進化を続け、コースレイアウトがビジュアルでわかる美しいカラー画面がベストな商品だろうと。 しかし、実際のラウンドでは知りたい数字が大きく表示されているモノクロ画面のほうが、スムーズにプレイできるし、十分なのではないかと考え始めるようになっていた。 乗用カートのナビがアップグレードして、充実してきたのも一つの要因かもしれない。 そこに今回の「ピンポジ君」のスマホ連動の簡単操作である。これなら日本中どこのコースに行っても対応できる。 二刀流を止めるかもしれないくらいのインパクトで正直なところ戸惑っている。 ピンまでの正確な距離が表示されて、レーザー距離計が要らないなら、小さくなったモノクロのハンディ型「EZPlus4」をポケットに忍ばせればいいのではないか。 それか同じモノクロ画面でも「Watch6」なら、もっとすっきりして良いのではないか。新たな悩みが出てきてしまった。 もちろん付帯する機能も充実している。気になるドライバーの飛距離も計測できるし、立ち位置に合わせてグリーンの向きが変わる「ベタピンナビ」も使い勝手がいい。 実戦向きの機能が装備されているのだ。機能面の進化、充実を図りながらも、情報満載のカラー画面からシンプルなモノクロ画面に戻る動き、逆戻りしているようだが、環境の変化に合わせた最新の最適解のような気がする。なんとも不思議でならない。 <h2>ゴルフ専業らしさ</h2> 「ピンポジ君」対応コースが全国を網羅するようになったら、本当に便利になると思う。 朝日ゴルフの社員の皆さんに営業活動を頑張っていただくしかないが、全国のゴルファーのためにも早期の拡大を期待したい。さらに画期的な動きもあるという。 「ピンポジ君スポット」を通過すると、情報が自動的にインストールできる、夢のような仕組みも進めているそうだ。 ゴルファー目線で、よりゴルフが楽しくなるアイデアを次々に打ち出す朝日ゴルフの今後の動きに期待したい。それまでは、わずか3分程度でピン位置をインプットできる手入力の習慣をつけたいと思う。 筆者が感じた「イーグルビジョン」の魅力と優れている点を3つ挙げてみる。 ・「ピンポジ君」の便利さ ・ゴルファー目線の機能 ・スマートなプレイを実現 「14本の次は距離計測器」。ゴルフを楽しむ大切なゴルフ用品として、自分のスタイルにあったものを全てのゴルファーに愛用して欲しいと願う。
    (公開)2022年10月08日
    <h2>二刀流は流行り?</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_3201.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-72304" /> 大谷選手が、記念すべき日米通算150号ホームランを先頭打者でかっ飛ばした。メジャーリーグのルールをも変えてしまうほどの活躍は、世界中に「二刀流」を定着させた。決して流行りに便乗したわけではないが、筆者は4年前から「二刀流」と言い続けている。もちろん距離計測器の二刀流だ。 以前から、プロや競技ゴルファーの間では、「レーザータイプ」の使用者が見受けられた。目標物にレーザーを照射して、正確な距離を計測する。 1ヤード刻みで事前情報が欲しい上級レベルに必要な機器と思われていた。ところが、ここ4、5年の間に、腕時計型の「GPSタイプ」が充実してからは、アベレージゴルファーに広く浸透した。 上級者にとっても、コースレイアウトやグリーンの前後の距離などが一目でわかる「GPSタイプ」は、メリットが大きいと気付いた。ひとくくりに距離計測器と言っても特性が異なるのだ。 そこで筆者は、技術レベルに関係なく、すべてのゴルファーに距離計測器の「二刀流」を推奨している。筆者の「二刀流」の基本スタイルは、「GPSタイプ」をメインに活用する。ティーイングエリアに到着したらコースレイアウトを確認。 気になる所があったら、「レーザータイプ」で目標物までの距離を計測。目視できないブラインドホールなら「GPSタイプ」のコースレイアウトで予測ができる。グリーンに近づいたら「レーザータイプ」の出番。 ピンフラッグに当てて正確な残り距離を計測。その時、「GPSタイプ」でグリーンエッジまでの距離と奥行きを把握したら、十分すぎる事前情報を手にしてショットに臨める。 では「二刀流」は、どの組み合わせがベストなのだろうか?各社のベンチマークになっている日米の人気商品が良いのはわかっているが、組み合わせると10万円をオーバーしてしまう。それならば、「最新のドライバーを買う!」という声が聞こえてきそうだ。筆者もそっち派である。 <h2>王道外しのこだわり</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_3709.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-72305" /> 昨年、「レーザータイプ」の「TecTecTec!Mini」をラウンド用に購入した。 筆者の二刀流スタイルは、レーザー距離計の使用頻度がそれほど高くない。それに加えて、専用カバーを腰から吊り下げながらラウンドするスタイルが実はあまり好きではない。 この2点から、一定の性能がありつつ、ポケットに入れてラウンドしても気にならないコンパクトサイズと軽さのレーザー距離計が欲しくなった。 「TecTecTec!Mini」の重量は、わずか118g。スマホよりも軽く、サイズは名前の通りでミニサイズ(幅92・7x高さ77・7x厚み40㎜)。それでいて、計測可能距離は800ヤードと長い。測定スピードも約0・5秒と速く、バイブレーション機能までついている。 かなりのスペックである。さらに価格までも安い(1万7600円)。圧倒的なコストパフォーマンスの高さに満足した。あえての王道外しが、こだわり感があって良いな、と思ったりもした。 ただ、以前からWEB上で、「USAアマゾンでの販売台数第1位」というフレーズを目にし、実際に、2016年から2020年まで5年連続で第1位という(TecTecTec!調べ)から、フランスの誇るメジャーブランドである。 <h2>新たなアイデアに共感</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_3712.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-72306" /> 購入から半年以上経って、「TecTecTec!Mini」には満足している。 必要な時にパンツの左ポケットからさっと取り出し、ピンフラッグを狙う。すると間髪入れずにブルッと打つべき距離を教えてくれる。ノンストレスに「PLAYFAST」をサポートしてくれているお気に入りだ。 そんな中、筆者が十分に満足しているのをあざ笑うかのように、先日、まさかの新製品の案内が届いた。 「TecTecTec!Mini+m」という。「+m」が付いているではないか!「+m」って何だよ?と思いながら、新製品リリースを読み込んだ。 ふむふむ、マグネットの「m」のようだ。「ポーチ不要!」とまでキャッチーな言葉が並んでいた。ベルトに専用クリップを着けて、そこに計測器本体を貼り付ける。ポーチを下げるのが苦手な筆者は、このアイデアに共感した。 確かに、ラウンド中に落ちたりしなければ、無駄のないシンプルな動きができそうだ。発想は面白いけど、本当に落ちないのだろうか、実戦向きかどうか。早速デモ機を拝借して、コースで試してみることにした。 <h2>動画で解説</h2> <iframe width="788" height="433" src="https://www.youtube.com/embed/SujvbKjyUuY" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe> <h2>スマートゴルファー誕生</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_3259.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-72307" /> テストコースは、熊谷ゴルフクラブ1番ホール、PAR4。長めのミドルホールだ。ベルトに専用クリップを取り付ける。スイングに邪魔にならない位置、左手で取りたいから左後方にセットした。 このマークと本体のマグネットを合わせてしっかり固定する。それでいて取り外し時は簡単に外れる。計算され尽くした絶妙な磁気の強さなのだろう。フェアウェイのIPフラッグに「TecTecTec!Mini+m」を当てる。 軽くてコンパクトな機種は、左手を添えて計測する姿勢を取ると安定する。 ブルッとあっという間に計測完了を知らせてくれた。ホームページによると計測速度は約0・5秒という。このサイズでこの速さ、優れものだ。直線距離237ヤード、やや下りで打つべき距離は235ヤードと表示された。 計測を終え、本体をベルトに装着した専用クリップに貼り付ける。 無駄な動きが一切ない。ポーチに入れてジッパーを上げたり、ふたをしたり、ひと手間が要らない。実にスマートな所作だ。もしかしたらポケットに入れる筆者のスタイルよりもスマートなのではないか。 これでスイングしたり、走ったりしても落ちなければ「あり」だなと思った。アドレスに入る。 148gの重量は腰に着けても、なんとなくこの辺りかなと思う程度で全く気にならない。IPフラッグを目がけて振り抜く。腰に装着した「TecTecTec!Mini+m」は落ちなかった。クリップから少しもずれていない。 不安要素が消えた。それならばもっと激しい動きはどうかと同伴の若者に装着してもらい、ジャンプしたり、走ってもらったり、やや強めなシチュエーションを想定してみた。 実験の結果は全く問題なし。開発段階で数多く検証したのだろうなあ。絶妙な磁気の強さに感心した。セカンド地点へ移動。残り200ヤード以上残ってそうだ。 ピンフラッグに当てる。この距離でも奥の木を拾わずに、手前のピンフラッグをつかまえる。あっという間にブルッと計測完了を知らせてくれた。普段使いでその性能の高さは満足している。 筆者お気に入りの高評価の機種に、今回「+m」でマグネットが加わった。スマートなプレイスタイルへの変化を生む。これで2万2000円。 コスパの高さには驚かされる。買い替えようか、魅力なる新製品だった。「TecTecTec!」の商品は、保証期間1年延長の安心サービスも適応される。 顧客満足度が高いブランドだと納得する。筆者なりの「TecTecTec! Mini+m」の優れた点を3つ上げてみる。・スマートプレイへ変化・驚きの高機能と安定感・安心のアフターフォロー新しいプレイスタイルを提案する魅力的な高コスパ商品だった。 「14本の次は距離計測器」ー。ゴルフを楽しむ大切なゴルフ用品として、自分のスタイルにあったものを全てのゴルファーに愛用して欲しいと願う。
    (公開)2022年06月20日
    『これがあれば、もうキャディは要らないですね』とおもわず口走ってしまった。左腕を覗いたらコースの状況や距離に加えて、グリーンのアンジュレーションまで教えてくれる。 最新のウオッチ型GPS距離計測器はそこまで進化していた。『ボイスキャディ T8』。ブランド名からは音声型GPS距離計測器を想像するが、今ではウオッチ型、レーザー型、スイング練習機まで展開する計測器の総合ブランドである。 <h2>洗練されたデザイン</h2> GEW5月号の連載で紹介したレーザー距離計測器『CL2』は、コンパクトなボディで計測スピードが速く、正確で使い勝手の良い機種だった。 特にシルバーのボディに赤色をポイントに使ったデザインは、洗練された印象で欲しいと思った。岩橋里衣プロからも最近持っている人が多いですよ、とも聞いていた。それ故、「ボイスキャディ」にウオッチ型距離計測器の印象は薄かったのが正直なところだ。 ところが、ネットで他のブランドのウオッチ型を検索していた時に出てきた『ボイスキャディ T6』の洒落たデザインが気になっていた。 <h2>動画で紹介</h2> <iframe width="788" height="433" src="https://www.youtube.com/embed/8BkgEcOq5Dg" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe> <h2>最新プレミアムウオッチ</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/12/IMG_7845.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-69624" /> 距離計測器の一般ゴルファーへの広がりに合わせて、新規参入メーカーも増えた。さまざまなブランドの距離計測器が店頭やECサイトに並ぶ。特に主要メーカーでは、一つのブランドで機能面やデザインに差をつけて、価格帯を変えてシリーズ化しているものが多い。〇〇3兄弟のようなイメージだ。 プレイヤーが自身の使用方法や価値観に合わせて選べるようになっている。 今回テストした『ボイスキャディ T8』は、「ボイスキャディ」ブランドのウオッチ型GPS距離計測器の最高位機種であり、この4月から発売が始まった最新モデルだ。 黒いベルトと黒く丸いボディにカッパーカラーの金具。プレミアム感に溢れたスマートウオッチという外観だ。左手首に装着すると軽く(47・5g )、手首にフィットする。プレイ時に全く気にならない装着感である。ボタンは右の真ん中に一つのみ。画面のタッチ式のようだ。 テストコースは、熊谷ゴルフクラブ、IN10番ホール、404ヤードのPAR4。すでに梅雨入りしているのではないかと思うほどのあいにくの雨模様だった。このような日は、ポケットやバッグから取り出す必要のないウオッチ型は重宝する。プレイしながら左腕を覗けばいいだけだからだ。 『ボイスキャディ T8』の最大のポイントは、グリーンアンジュレーションの鮮やかな表示だと思っているので、早くグリーン周りに行きたいという衝動に駆られながら、ティーイングエリアでコース全体の情報を確認した。ほぼ真っ直ぐなホールレイアウトが表示される。色が明るくきれいだ。 グリーンセンターまで397ヤードの表示。残り200ヤードの赤い線が引かれている。フェアウェイ右のバンカーをタップするとフロントとバックまでの距離が表示された。事前に十分なコース情報をインプットし、自信を持ってフェアウェイやや左を狙った。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/12/IMG_7851-1.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-69629" /> トウ寄りで当たりが悪かったが、なんとかフェアウェイの左に残った。2打目地点に到着。左腕の『ボイスキャディ T8』を覗く。残り207ヤードの表示と右下に矢印。 気になって押してみた。すると「飛距離191ヤード、スイングテンポ3.8」と出た。「チーピン目だったし飛んでないな。スイングも少し早かったかな」。毎ショット後に、自動で飛距離と今のショットのスイングテンポを数値化してくれるのだ。ミスの要因の一つがわかる。 次のホールのティーショットはもう少しゆったり振ろうと思った。 グリーンの傾斜を事前に 2オンを諦め、6番アイアンで刻むことにした。念のため、グリーン左のバンカーをタップ。フロントまで162ヤード。左に引っ張らないように意識してセカンドショットに臨んだ。 3打目地点に近づくと画面が切り替わった。赤、オレンジ、黄色、緑、水色、青、グリーンの傾斜が色鮮やかに表示された。これだ、これ。 11種類の色でアンジュレーションを表現しているそうだ。さらに人差し指でスライドすると、矢印が大小で表示され、離れた位置からでもグリーンの傾斜が手に取るようにわかった。 キャディが要らないどころか、それ以上の情報をもたらしてくれる。グリーンが受けていることも確認できたので、残り48ヤード、ピンをデッドに狙った。完璧な事前情報により、ピンハイにナイスオン。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/12/IMG_7875.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-69626" /> 歩きながら画面を覗くと場所に合わせてグリーンが動いた。実際の自分の位置と連動した画面表示になるので、勘違いでミスすることもなくなる。 ピン奥およそ2mにナイスオンしていた。ボールの位置で画面をタップすると残りの距離と高低差も表示される。今回はその必要もない2m前後の距離だったので、ややフックと読んで慎重にパーパットを決めた。 『ボイスキャディ T8』は世界4万コース以上に対応している。さらにマイボイスキャディアプリと連動させれば、ラウンドの記録やスコア統計などさまざまなソフト面の充実を図れる。プレミアム感のある外観と使い勝手の良さ、そして何と言ってもキャディ要らずと言わしめる情報量の多さ、『ボイスキャディ T8』は、二刀流を薦める筆者のお気に入りのモデルになった。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/12/IMG_7879.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-69631" />
    (公開)2021年12月13日
    コロナ禍で飲食業やエンターテイメント業界は難しい判断が続いている。活況を呈しているゴルフ業界ではあるが、飲食や遊技場に近い屋内のゴルフ施設は苦戦しているだろうと思っていた。そんな中、川崎駅の近くに大型のインドアゴルフスクールがオープンしたと聞いて驚き、早速訪れてみた。 その店舗は、横浜に次ぐ神奈川県第2のターミナル駅、川崎駅の中央東口から徒歩で約5分の好立地にあった。 「インドアゴルフスクール ビーグル 川崎チッタ店」 チッタ、なんだか懐かしい響きだ。学生時代がバブル終焉の頃だった筆者には「クラブチッタ川崎」の印象が強い。その複合施設「ラ・チッタ」の地下1階に4月20日オープンした。 久しぶりに訪れた川崎は、すっかりお洒落な街に変貌していた。若い人も多く活気にあふれている。特に「ラ・チッタ」の建物の一角はまるで南欧の街にいるような雰囲気だ。休日にランチを食べに来たいなと思った。ここなら若い女性も集まりそうだ。 <h2>強力なインストラクター</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/07/golf-land1.jpg" alt="神奈川最大級のインドアゴルフスクール「ビーグル川崎チッタ店」に行ってみた" width="780" height="520" class="aligncenter size-full wp-image-67672" /> 複合施設「ラ・チッタ」メイン動線の目立つところに「ビーグル」の入り口ドアがあった。地下1階と聞いて想像していたものとは全く異なる明るいエントランス。上には店名の由来と思われるビーグル犬の可愛いイラストのロゴが掲げられている。 そこから地下に向けって緩やかなスロープになっており、左側の壁面一体には美しいゴルフコースの写真が続いている。この明るい雰囲気は上手にゴルフの魅力を引き出しているなぁ、と感心した。 マネージャーの大沼孝祐さんは、中学生のころ、ジュニアの世界大会で優勝したこともあり、QT出場実績もある強者である。 基本はゴルフスクールなのでゴルフの上手なインストラクターを揃えている。女性会員の比率が高くなることも想定した女性インストラクターはすでに人気のようだ。 <h2>900㎡で全15打席</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/07/golf-land3.jpg" alt="神奈川最大級のインドアゴルフスクール「ビーグル川崎チッタ店」に行ってみた" width="780" height="520" class="aligncenter size-full wp-image-67674" /> 奥の打席に目を向けた。 「広い! いったい何打席ある?」 なんと総面積は約900㎡! この巨大な空間に各打席ともゆとりをもったスペースを確保しつつ、15打席も配置しているのだ。 インドア練習場にありがちな箱型のレイアウトではないので気付かなかったが、2打席、3打席、4打席とそれぞれ島になっていて合計15打席になっている。元々ゲームセンターだった空間を生かした上手なレイアウトだと思った。 レッスンを受ける生徒目線で考えても、箱型で打席が密接しているよりは、分散していたほうが周りの視線を気にすることもない。会員の6割を初心者と想定しているだけのことはある。また、クラブ、シューズ、グローブのレンタルも無料。女性会員が多いのも納得の環境だと思った。 <h2>全打席に最新の計測機器</h2> 全15打席には、GOLF LANDが誇る最新のシミュレーター「ジョイゴルフ スマートプラス」を完備。数ある弾道測定器の中で、筆者がこの機材を気に入っている点がある。それは、アイアンやUI,フェアウェイウッドをティーアップせずに打つ際、ボールの位置を気にせずに普段の練習場のマットのように適当にボールを置いて打てるのだ。 頭上の高速度カメラで撮影しているので可能になった技術だが、「いかにも計測しています」という意識にならず、自然体でショットができる優れものである。ノンストレスとはいえ、初心者に詳しい弾道測定やクラブ軌道の画像は必要なのだろうか、という疑問が沸き、大沼さんに聞いてみた。 「基本はプラクティスレンジモードでスイングのレッスンを行いますが、ある程度打てるようになったらシミュレーションのコースでラウンド体験をします。そこでは技術だけでなく、ルールやマナーも実際に教えられるんです」 なるほど、実際のコースデビューの前にマナーまで教えられるのはすごく有効な活用方法だなと感心した。 「シミュレーションは、国内外の115のコースがあり、ひたすら練習するだけでなく、飽きさせずに楽しみながらレッスンをするのに良いんです」 確かに、せっかくゴルフに興味をもって始めたはいいけれども、ボールを上手く打てるようになるまでの時間を上手く過ごさなければ、練習が苦痛になって辞めてしまう人も多いと聞く。楽しみながらレッスンを続けて少しずつ上手になり、すっかりゴルフにハマってしまう――。こうした良い流れをシミュレーションとレッスンが導き出してくれているようだ。 <h2>新しい生活様式の中で</h2> 『ビーグル 川崎チッタ店』は、コロナ禍にオープンした施設だけあって、新しい生活様式の配慮が徹底されている。 常時空調が稼働し、打席周りには大型の扇風機を配置。各打席にはアルコールスプレーとアルコール入りのウェットティッシュ。無償でレンタルできるクラブは、1レッスンごとにスタッフが1本1本アルコール消毒を行い、徹底した新型コロナウイルス対策を行っていた。まさに新時代の屋内施設だと感じた。 この川崎チッタ店で3店舗目となる「インドアゴルフスクール ビーグル」。1店舗目を横浜駅近くの横浜ハマボールの8階にオープン、2店舗目は横浜の桜木町駅すぐのクロスゲートの2階。そして川崎チッタ店は全15打席の日本有数の巨大な屋内施設として誕生した。 コロナ禍で若者や女性ゴルファーがゴルフに興味をもって始めるようになり、ゴルフ業界にフォローの風が吹いている中での船出。ロケーション、店舗の雰囲気、最新の設備、感染予防、すべてに絶妙な新規展開だと感じた。 ここから多くの若者や女性がゴルフの楽しみを体感して、素敵なゴルファーに定着してくれることを願う。 <iframe src="https://www.youtube.com/embed/h4q5DDw8zmk?rel=0" loading="lazy" width="788" height="433" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe>
    (公開)2021年07月10日
    「都内のインドア施設に、新しく開発した機材を導入してもらえたので是非見て欲しいです」と、ディテクト社の浮谷社長より連絡をもらった。 元々、高精度の高速カメラをお手頃価格で実現し、優れたコストパフォーマンスの製品を提供するディテクト社は、画像機器の専門メーカーとしてさまざまな分野で信頼されていた。 私が以前勤めていたマルマン(現マジェスティゴルフ)は、プレミアムブランドに相応しく、かなり以前からフィッティングを重視し、ゴルファー一人一人に相応しいクラブを提供していた。それを支えていたのがディテクト社のスイングアナライザーだった。個人的に浮谷社長への信頼度は抜群に高いのだ。 指定された場所は、JR中央線三鷹駅。南口を出て正面の中央通りを真っ直ぐ、にぎやかな商店街を三分ほど歩いたら右手のビルの一階にあった。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/07/ditect6.jpg" alt="最新機種を導入したインドアゴルフ施設「三鷹ゴルフプラザ」に潜入" width="780" height="520" class="aligncenter size-full wp-image-67667" /> 「三鷹ゴルフプラザ」 入ってすぐのカウンターで挨拶。奥を覗くと、一階はシミュレーションゴルフを中心に、飲食しながらみんなで楽しむゴルフバーの施設だった。 レッスン施設は二階と聞き、エレベーターで上に上がる。入口から入ってそのまま真っ直ぐ反対側から外に出る洒落たエレベーターだった。正面に「三鷹ゴルフプラザ」の緑の看板、同じ大きさでその下には対照的な赤色で「La MeLa」。イタリアンレストランのようだ。なるほど、一階がゴルフバーの意味がわかった。 <h2>充実した機材に囲まれて</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/07/ditect5.jpg" alt="最新機種を導入したインドアゴルフ施設「三鷹ゴルフプラザ」に潜入" width="780" height="520" class="aligncenter size-full wp-image-67666" /> 会員制レッスン施設のドアを開ける。すると大きな練習グリーンが飛び込んできた。その先に打席が3つ並んでいる。左右を見渡す。左の道路側に砂を入れたバンカー打席を見つけた。その手前から壁面にかけて、ぎっしりとフィットネス器具が並んでいる。 ランニングマシンもあり、ちょっとしたジムのようだが、よく見るとストレッチマシン「ホグレル」のシリーズだけでも5台あった。驚いた。ヘッドプロの橋本さんに聞いてみた。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/07/ditect2.jpg" alt="最新機種を導入したインドアゴルフ施設「三鷹ゴルフプラザ」に潜入" width="780" height="520" class="aligncenter size-full wp-image-67663" /> 「ゴルフのスイングには、正しい体の動きを作ることも大切というオーナーの考えです。」 近ごろ、肩甲骨を始め体が硬くなっていることを痛感している筆者は、ストレッチマシンの設置に感動し、良い施設だなと羨ましく思えた。やはり他の業界から参入しているオーナーは、既存のゴルフ業界だけの考えに縛られず、ゴルファーのことを第一に考えた豊かな発想をしているなと感心した。 <h2>レッスンしやすい機材</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/07/ditect1.jpg" alt="最新機種を導入したインドアゴルフ施設「三鷹ゴルフプラザ」に潜入" width="780" height="520" class="aligncenter size-full wp-image-67662" /> 今年4月の店舗改装で、四打席のうち正面に並ぶ三打席へ、ディテクト社の『プリズムプロ』を導入。 インドアレッスン施設やゴルフ量販店の試打室などに広く採用されている、コンパクトで軽量の高精度弾道測定器である。定評のある『プリズム』から『プリズムプロ』に進化してからは、高速カメラが秒間1000コマから1500コマに増え、さらに細かく鮮明な画像でボールやクラブの挙動が見られるようになった。 さらにここの施設には、オプション設定の頭上からのカメラも導入されていた。異なるアングルからの撮影によって、バックスピンや打ち出し角などの数字だけでなく、クラブの入射角や軌道が数字とともにより正確に、わかりやすく画像で確認できるのだ。 2012年の開店以来、レッスン会員はゴルフキャリアの長い男性が多いとのこと。レベルに応じてデータや画像を活用ができるのが『プリズムプロ』のメリットのようだ。操作も簡単で使いやすい。また視覚的にわかりやすく、スイング動画がショット後に自動再生してくれるので、フリー打席で一人で練習するときにも重宝するという。 <h2>新機種『シグナス』投入</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/07/ditect4.jpg" alt="最新機種を導入したインドアゴルフ施設「三鷹ゴルフプラザ」に潜入" width="780" height="520" class="aligncenter size-full wp-image-67665" /> 右側の奥にある1打席だけ、打席マットも天井も異なっていた。浮谷社長の「新しく開発した機材」はここに設置しているようだ。 「実は天高が低く、オートティーを設置するための床のかさ上げができないスペースだったのです」 それを解決したのが新機種 『シグナス』だ。一般的な弾道測定器は打席のティーの前付近に機材が集中しているが、『シグナス』は、最新の高速カメラを天井に設置。この手法によって、計測可能範囲エリアも2倍程度に広がり、仮に左打席もある両打席仕様でもそのままの状態で稼働できるそう。 実際のユーザーから「カメラが上にあったらいいのに」という意見があったという。お客様の意見に耳を傾け、それを具現化する開発力。ディテクト社ならではのエピソードである。 天高が取れなかったその打席は、以前からのアーム式のオートティーアップ機や打席マットはそのまま活用して、スイングで必要な空間のみ高さを確保。顧客の声をきっかけに生まれた新製品、そして実際の施設に則した、最良の提案とカスタマイズ力。ディテクト社が多くのレッスン施設やゴルフ販売店に支持される理由を覗かせる。 <iframe src="https://www.youtube.com/embed/_eX0erdzy68?rel=0" loading="lazy" width="788" height="433" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe>
    (公開)2021年07月09日
    山手線の大崎駅隣接のビル1階にフリーマガジンの「バリューゴルフ」が経営するインドア練習場「バリューゴルフ大崎」がある。 会員制のレッスンがメインだが、ビジターで練習目的も可能らしく訪問した平日の昼間でもゴルファーで賑わっていた。その人気の施設にゴルフシミュレーター機器メーカー「ゴルフランド」の「JoyGolf Smart+」が大量に設置されたと聞いて、体感取材に訪問した。 筆者はマルマン時代に広告担当として「バリューゴルフ」本誌と付き合いがあり、先方担当者と開業前のこの施設を見学にきたことがある。横一列にずらっと打席が多数並び、まさに練習場の雰囲気だったことを記憶していた。 <img class="aligncenter size-full wp-image-66255" src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/03/golf-land1.jpg" alt="シミュレーションゴルフ最前線「JoyGolf Smart+ プロ」" width="780" height="520" /> 大型スーパーの横を抜けると右側に受付カウンター、左前方にはUSA直輸入ゴルフショップで有名な「JYPER'S」の店舗があった。店内に入ると正面に打席。奥の部屋に案内され、向かいながら右側に連続する打席数を数えた。 なんと横一列に10打席。 壮観である。左側のショップの先に1打席あるから計11打席もあった。大崎駅隣接のこの立地に11打席は贅沢な施設だ。 すでに2打席には以前から某社のシミュレーターが設置されていたので、今回残りの9打席すべてに「ゴルフランド」の機材を投入したというわけだ。設備を充実させ、会員の満足度を向上させるためと思われるが、コロナ禍のこの時期に決断できる運営サイドの考え方が、人気を維持し続けられている理由であると思う。 <h2>簡単な操作でデータ計測</h2> <img class="aligncenter size-full wp-image-66259" src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/03/golf-land5.jpg" alt="シミュレーションゴルフ最前線「JoyGolf Smart+ プロ」" width="780" height="520" /> 採用していたのは「ゴルフランド」の主力商品「JoyGolf Smart+」。 全国各地のアミューズメント施設やインドア練習場、スクールなどで多く採用されている機種だ。打席まわりに機材が何もないのが最大の特徴である。 一般的なシミュレーションゴルフでは、打球計測のためにボールを置く位置が指定されている。また計測ミスを避けるためにボールへマーキングをつけて向きを揃えなくてはならない機種もある。 それが両方とも必要ないのだ。まさに新世代シミュレーター。実績のある日本のメーカーらしく、ゴルファー目線でよく考えられた気の利くシミュレーターである。 実際に打ってみる。プラクティスモードを選択し、7番アイアンで体をほぐす。 画面の番手選択を押し、7番アイアンを選択するとデータ計測が始まった。撮影用にドライバーを打つ前の軽いウォーミングアップのつもりだったが、さまざまな数値とクラブヘッドの挙動、そしてスイング画像が打つたびにスクリーンに照射されるのでついつい力が入ってしまう。簡単なボタン操作で十分すぎるデータ計測ができるのは、ゴルファーとして嬉しいだろうなあと思った。 それ以上に、ボールをマットの上の特定の位置にセットせずに、何気なく置いて打っているのに正確なデータ計測ができていた。これだ。これがJoyGolf Smart+の最も優れている点だと筆者は思っている。 <img class="aligncenter size-full wp-image-66256" src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/03/golf-land2.jpg" alt="シミュレーションゴルフ最前線「JoyGolf Smart+ プロ」" width="780" height="520" /> 天井に設置したハイスピードカメラが貢献している。 ボールの置き方に気を使うインドア特有の煩わしさがない。ストレスフリーでプレーができる。さらにスイング中のクラブヘッドの動きも天井のハイスピードカメラからの鮮明な映像が教えてくれる。シミュレーションゴルフでラウンドしながらもスイングとクラブの動きのチェックにも活躍するのだ。インドアスクールのレッスンで重宝するのも納得できる最新の機能だ。 <h2>セルフチェックに最適</h2> 5球打って少し体がほぐれてきたのでドライバーに替える。 画面の番手選択でドライバーを選択。ティーの高さまで指定できるので45mmへセット。ひとまず飛距離よりもフェイスの真ん中に当てて、まともなデータが表示できるように慎重に打ち始めた。 データ計測ができると思うと良い数字を出そうとついつい力が入ってしまうのだ。珍しく3球続けて左右に大きく散ることなく飛んで行った。 先にアイアンで体感したのでデータの見方はわかっている。さらに優れた機能があると言うので試してみた。 スイング画面に簡単に線が引けるのだ。マルマン時代に専門フィッターがやっていたあれだ。アドレス時のボールの位置と首の付け根を線で結ぶ。もう1本は腰あたり。 <img class="aligncenter size-full wp-image-66257" src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/03/golf-land3.jpg" alt="シミュレーションゴルフ最前線「JoyGolf Smart+ プロ」" width="780" height="520" /> スイング軌道の収まりをチェックする。理論によっていろいろな線の使い方があるのだろうが、スクールで教える時に使うだけでなく、セルフチェックにも役立つ機能だと思った。実際に、男性会員やビジターはレッスン目的での来場ではなく、「JoyGolf Smart+」を自身のスイングチェックで活用していることが多いという話に納得した。 もちろん、ひたすら練習というわけでなく、実際のラウンドのようにシミュレーションゴルフを楽しむこともできる。 ラウンドできるのは国内外の108コース。とにかく「JoyGolf Smart+」が映し出すコースの風景は美しい。周りの木の1本1本までリアルに再現されているから、暖かいインドアにいながら国内外の有名なコースを堪能できるのだ。 <h2>経験豊かな日本メーカー</h2> 国内6拠点ある「ゴルフランド」のショールームでは実際に体感することができる。 業界歴15年のシミュレーションゴルフの先駆者であり、日本メーカーならではのきめ細かい対応のサポート体制は、導入を考える際に機材の評価だけではなく大切にしたい点である。 スタッフは営業だけでなく設置にも携わっており、メンテナンスに至るまで一人でこなせるという。安心のアフターフォロー体制である。 実際にバリューゴルフ大崎で今回9台もの設置を決めた理由の一つが、この経験豊かな日本メーカーによるバックアップ体制にあるという。毎日フル稼働している機材だから何かしらイレギュラーなことが起こった時にすぐ対応してくれる体制は、ユーザー側は本当に心強いことだろう。 さらに中古の機材や初期投資を抑えたレンタル制度も用意されている。最新の機材を手に入れる手段の一つだから、顧客満足の向上のために費用面で諦めることなく相談してみるといいと思う。ハード、ソフトともに充実した日本のゴルフシミュレーター機器メーカー「ゴルフランド」の機材をぜひ一度体感して欲しい。 <iframe width="788" height="433" src="https://www.youtube.com/embed/WSCiyUQUlMI" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe>
    (公開)2021年03月11日
    浮谷社長との再会は「SURF&TURF」を地で行く千葉・鴨川のディテクト社の直営店に取材で訪問して以来だ。 遊び心満載の海の近くのインドア練習場。素敵な空間だった。まるで大人の秘密基地。5打席をフルに使って、全員で同じタイミングで打ってラウンドできる機能は、今後のシミュレーターの方向性を予感させるものだった。 さらにその前は、新国立競技場前のおしゃれなインドアスクール「神宮外苑サマディクラブ」。毎回の会場のチョイスに強いメッセージ性を感じていた。 そして今回、二木ゴルフ南浦和店にお邪魔した。なるほど今度は多くのゴルファーがクラブ選びをする最前線の店頭なのだ。これまでの経緯から、そのメッセージを推察しながら店舗へ向かった。 <img class="aligncenter size-full wp-image-66249" src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/03/prizm1.jpg" alt="シミュレーションゴルフ最前線「ゴルフスイングベター プリズム プロ」" width="780" height="520" /> 到着すると、店舗の奥に案内された。そこには巨大なVIPルームのような特別な打席空間が広がっていた。普通のインドア練習場なら2打席は取るであろう、贅沢なスペースだ。壁際に目をやると、いま大人気の「PING G425」のウッド、アイアンのヘッドが各種、それに合わせて多数のシャフトが整然と並んでいた。 試打室というよりフィッティングルームと呼ぶのが相応しい雰囲気だ。聞いてみると実際に「PING専門のフィッティングルーム」として現在使用しているそうだ。 この充実した設備の肝として、ディテクト社の弾道解析機が使用されているということだろう。打席の先には、小型、軽量で持ち運びも可能な同社の弾道解析機「プリズム」の最新モデル「プリズムPRO」が装備されていた。 <img class="aligncenter size-full wp-image-66253" src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/03/prizm5.jpg" alt="シミュレーションゴルフ最前線「ゴルフスイングベター プリズム プロ」" width="780" height="520" /> <h2>当たらないプレッシャー</h2> 準備もそこそこに、打席に立った。体をほぐすために7番アイアンを振る。 少しは体がほぐれたところで、「G425MAX」9.5度に純正のTOURシャフトを装着して振った。 当たらない。 市場では曲がらないドライバーと高く評価されているクラブで弱々しいスライスボールを連発してしまった。まずい。 普通に当たらなければデータ計測にもならないし、撮影にも使えない。焦る。嫌な汗が出た。 営業中の限られた時間の取材だから、余計に焦り、ますます当たらない。師走の忙しさでクラブを握るのは久しぶりだし、この一週間、首から右ひじにかけて少し痛みがあるし、プレゼン資料の作成で寝てないし、と言い訳ばかりが頭の中をぐるぐる回る。 スタッフと浮谷社長に申し訳ないと思いながら球数を重ねていった。悪いなりに何とか撮影が進むと、フェイスの3隅にポッチが付いたドライバーを手渡された。 これがあるとさらに詳しい情報が取れるようだ。そういえば、以前の取材のときにはフェイス面だけでなくクラウン側にもポッチが付いたドライバーで打ったことを思い出した。 <h2>飛躍的な進歩</h2> <img class="aligncenter size-full wp-image-66250" src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/03/prizm2.jpg" alt="シミュレーションゴルフ最前線「ゴルフスイングベター プリズム プロ」" width="780" height="520" /> なかなか当たらずに苦労した計測データを見ながら、浮谷社長との対談を映像に収める。 お人柄そのままに柔らかい口調はとても話しやすく、撮影がスムーズに進行していく。最新の弾道解析機「ゴルフスイングベター プリズムPRO」の最大の特徴を聞いてみた。 これまで小型、軽量でありながら、秒間1000コマの高速度カメラを使用していた「プリズム」だが、「PRO」ではその1.5倍、一気に秒間1500コマまで性能が向上しているというのだ。すごい。元々のコマ数でも十分な数字なのにその1.5倍なのだ。 ボール初速、打ち出し角(上下、左右)、バックスピン量、サイドスピン量、キャリー、飛距離、左右のブレ、それにヘッドスピード、ミート率、欲しい情報はほとんどカバーされている。 実際にインパクト直前の写真を見るとヘッドの動きが鮮明でわかりやすい。撮影速度が1.5倍になっただけのことはある。 さらにフェイスの3隅にポッチをつけたドライバーのデータでは、ブロー角、クラブパス、フェースアングルが数字とともに残像に合わせたラインで細かくクラブヘッドの動きがわかる。 見事にインサイドからクラブヘッドが入っていた。さらに恐ろしいくらいのアッパーブローだった。ティーも普段より高く、マイクラブじゃないし、と言い訳のような納得材料ばかり探していたが、まさにこれがフィッティングにおいて大切な要素になってくるのかなと思った。インパクト直前のクラブヘッドの動きを可視化することは大切な判断材料になるのだ。 <h2>クラブ選びに欠かせない</h2> <img class="aligncenter size-full wp-image-66251" src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/03/prizm3.jpg" alt="シミュレーションゴルフ最前線「ゴルフスイングベター プリズム プロ」" width="780" height="520" /> 使用したクラブは「PING G425MAX」。現代のドライバーの代表格であり、大きな慣性モーメントを追求している開発の方向性はトレンドをけん引しているクラブである。 昔の大型ヘッドは、上手く当たると飛ぶが、右に出てそのまま真っ直ぐ飛んで行ってしまうことが多かった。 正しくスクエアインパクトが出来ていないのだ。まさに筆者のインサイドからのヘッドの軌道のことだ。フェイスが正しく戻らず、右を向いたままでボールがそのまま右に飛び出していく。それを補うためというのも理由の一つであると筆者は考えるが、昨今のNEWモデルは同一コンセプトで3兄弟のシリーズ展開が多い。 ボールが曲がりにくい大きな慣性モーメントのドライバーはスクエアなインパクトが出来さえすれば真っ直ぐ飛んでいく。だからフィッティングして正しいインパクトを迎えられるヘッドとシャフトの組み合わせを探すのが最新モデルほど大切な要素の一つになっているのだと思う。 そのように考えると、ディテクト社の誇る弾道解析機「プリズム」は、ゴルファーと直接対峙するショップの店頭で、代えがたいパートナーとなっていることが予想できた。 店舗スタッフからは操作がシンプルで使いやすいとの評判も聞く。大型ヘッドの時代こそ、弾道解析機を上手に活用することが大切である。多くのゴルフクラブの販売店でディテクト社の「プリズム」が重宝されている理由が納得できた。信頼のおける打球解析機は、最新クラブ選びの大切な役割を担っているようだ。 <iframe width="788" height="433" src="https://www.youtube.com/embed/EdmImropd4E" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe> &nbsp;
    (公開)2021年03月10日
    ここ数年のゴルフ環境の変化は顕著で、コロナ禍でさらに加速している。 セルフやスルーでのラウンドが増え、ゴルファーに距離計測器が広く浸透してきている。そして、多くのゴルフ好きには「二刀流」が定着してきた。 筆者が二刀流を推奨するようになったのは、昨年の春、「イーグルビジョンACE」と出合ってからである。 当時はスマホ型の「イーグルビジョンNEXT」の色鮮やかな美しい画面に魅了され、レーザーよりもGPSが大切かも、と感じ始めていた。ただスマホ型の「NEXT」はズボンのポケットからの出し入れに少し煩わしさを感じていたのも事実である。 そんな時「NEXT」の多彩な情報を腕時計型に詰めた「ACE」が誕生した。ともにGPS距離計測器におけるシェアNo.1の朝日ゴルフのシリーズだから、これからはウェアラブル型に移行するのだなと感じた瞬間でもあった。 それ以前の腕時計タイプは黒文字で、残り距離の数字を羅列したシンプルなものが大半だった。面白みがなく、正直なところ筆者の興味が湧かなかったのである。 <iframe src="https://www.youtube.com/embed/vTF43gueKrc?rel=0" loading="lazy" width="788" height="433" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe> <h2>イーグルビジョン Watch5の進化</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/01/eagle-vision4.jpg" alt="イーグルビジョン Watch5|シェアNo.1ブランドの5代目はどう進化したのか?" width="800" height="533" class="aligncenter size-full wp-image-65651" /> 先日、朝日ゴルフから新しいウェアラブルタイプを発売する旨のプレスリリースが届いた。 「イーグルビジョン Watch5」がそれで、まさかの黒文字のみのシンプルタイプだった。「なぜにいま?あえて?」?マークがいっぱい溢れ、そのモヤモヤをすっきりしたくてデモ機の貸出を依頼した。 <h2>ゴルファー目線の開発</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/01/eagle-vision3.jpg" alt="イーグルビジョン Watch5|シェアNo.1ブランドの5代目はどう進化したのか?" width="800" height="533" class="aligncenter size-full wp-image-65650" /> テストラウンドは、千葉県内房総にある上総富士ゴルフクラブ。東コースのトップスタート。 高低差が30m程度はありそうな凄い打ち下ろしの1番PAR3に到着。「イーグルビジョン Watch5」の左上パワーボタンを押す。ゴルフ場とコースの検索を始めた。米国GPS以外の日露欧の衛星からの補完信号を多く受信しているので検索も正確でスムーズだ。 早速NEWモデルの改良点を発見した。 ボタンが本体から出っ張っていない。腕時計タイプの欠点、ボタンの誤作動を抑えるアイデアだ。グローブに引っかかったり、手首の折れで当たったりすることがある。さりげない仕様変更だが、ゴルファー目線でよく考えられている。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/01/eagle-vision1.jpg" alt="イーグルビジョン Watch5|シェアNo.1ブランドの5代目はどう進化したのか?" width="800" height="533" class="aligncenter size-full wp-image-65648" /> 形状ではもう一つ秀逸なアイデアがあった。ベルトループが付いていない。 長さを合わせた後、余った先端部分を内側に入れるようになっている。これによりプレー中にループから外れて邪魔になることが防げる。角をなくして通気性を上げた構造と合わせ、軽くて抜群のフィット感である。 また、標準より28mm短い女性向け交換用ベルトが標準で同梱してある。その時の総重量はわずか40g。女性ゴルファーも当たり前のようにGPS距離計測器を活用してラウンドする、きっかけになるかもしれない。  <h2>楽しさが加わる</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/01/eagle-vision2.jpg" alt="イーグルビジョン Watch5|シェアNo.1ブランドの5代目はどう進化したのか?" width="800" height="533" class="aligncenter size-full wp-image-65649" /> 新機能の最大の改良ポイントは、「ACE」で好評の「オートディスタンス機能」を取り入れたことだと感じた。 ショットの際の衝撃を自動的に感知し、次の地点まで移動するとそこまでの飛距離を教えてくれる仕組みだ。画面の上に「Dst.〇〇〇」と表示される。 7番ホール、やや右ドッグのPAR4。ここで今日一の会心の一打が出た。 早くボールの位置に移動して数値を見たくなった。わくわく。ずいぶん先のフェアウェイの真ん中に黄色いボールがあった。Dst.260。残りセンターまで82、フロントまで63の表示。 「おーっ、260ヤードも飛んでいる!」と嬉しくなった。楽しい。ゴルフの醍醐味の一つ、遠くへ飛ばすことを数値で明確に表してくれると満足度が高まる。単なる数字のみのシンプルなモデルなのに、筆者の中での評価が変わった。 まだウェアラブルGPS距離計測器を持っていないゴルファーは、「イーグルビジョン Watch5」から始めると良いと思う。市場では2万円を切る価格で販売されそうだから入りやすい。これを持っているだけで自信を持ってショットに臨めるはずだ。
    (公開)2021年01月12日
    日本列島の南の方から梅雨入りの知らせが届き、関東地方もジメジメとした日が続いている。本誌編集C氏より「ディテクト社のインドア施設を取材して欲しいのですが」との電話。予定を確認し、もちろん快諾。「ところで場所はどちらですか?」 「鴨川です」 「えっ、か、か、鴨川ですか?」普通、インドア施設の取材と言ったら都内周辺を想像しますよね。「なぜに鴨川?」と答えが想像出来ぬままC氏に質問した。まさかの答えが「浮谷社長がサーファーだったらしいんですよ」。 えーっ、と予想もしていなかった答えに驚きつつ、ニヤッと妙に納得してしまった。立派な理由である。 約束の日、久しぶりのアクアラインを抜けて、鴨川に向かった。ナビのマップでは山か畑の中にポツンとあるのだろうなと想像していた。ところが、目的地まで残り500mの表示が出たとき街並みが一変した。 左手には大きな家電量販店が2軒並んでいる。美味しそうなお蕎麦屋さんや魚料理の店もある。その目的地は、鴨川駅に向かう途中のメインストリートにあった。 到着すると、浮谷社長が出迎えてくれた。前回12月号で取材した、新国立競技場前の「神宮外苑サマディクラブ」以来である。 「素敵な外観ですね」 緑とアイボリーカラーの木材で囲った外壁が、なんとなく洒落た雰囲気である。スクリーンの遮光に役立っているそうだ。 <h2>SURF &amp; TURF</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/07/ditect4.jpg" alt="DITECTゴルフ測定器の技術を生む「秘密基地」に潜入" width="800" height="533" class="aligncenter size-full wp-image-63176" /> 店舗へ入る。正面に3面のスクリーンが並んでいる。右手前に1打席、さらに左手には特別感のあるVIP打席が効率よく配置されている。 そして各打席には、ディテクト社の小型&amp;軽量で高性能の打球解析器「プリズム」がそれぞれ配置されている。ゴルフショップや工房、ジムなどに設置されている、信頼の厚い打球解析器である。スイング映像と初速や打ち出し角、スピン量などのボールの解析、ブロー角やヒットポイントなどのクラブの挙動まで細かく映像と数字で分析できるのだ。 「海が近いので、サーファーはもちろん、家族連れで遊びに来て欲しいんですよね」 「SURF &amp; TURFですね」と横文字にしてしまえばカッコいい。大人のライフスタイル誌にでてくるような文字だ。筆者はサーファーではないので想像しかできないが、海に入った後にゴルフを楽しむ体力が残っているのかはよくわからない。 それでも遊びに長けた大人には響くワードに感じる。その日も小雨交じりのあいにくの天気だったが、インドアだけに雨の日に楽しむ場所としても魅力がありそうだ。 <h2>打席ごとに特色がある</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/07/ditect2.jpg" alt="DITECTゴルフ測定器の技術を生む「秘密基地」に潜入" width="800" height="533" class="aligncenter size-full wp-image-63174" /> 5打席はそれぞれ特色があるという。大きく分けると3つ。正面の連続3打席は一般打席。右手前は計測打席。左手は傾斜打席である。プライベート空間を演出するような赤いソファーが設置された別名VIP打席の傾斜打席をまず体感してみる。 シミュレーションでラウンドするとコースのレイアウトに合わせて打席のマット部分が自動的に傾斜する優れモノだ。 例えば、ティーショットが大きくスライスして右の傾斜に止まったとする。画面が2打目地点に切り替わるのと合わせて、打席マットがつま先上がりの右足下がりに自動で見事に変化する。 画像と連動しているので実にリアルである。ちなみに最大12度まで可能だそうだ。スキー場の初心者コース並みの傾斜である。本当のコースにいるようだ。自動で動くマットに気を取られていると、マットの前方にある打球解析器「プリズム」が上下に動き出した。その自然な動きに驚いた。 正しく計測するために、マットの傾斜に合わせて自動的に上下するそうだ。実戦を忠実に再現した体験ラウンドが、この打席で楽しむことができる。 続いて、右手前の計測打席に移動する。ここは左右の幅もゆったりと区切られていて、一人でじっくりと練習するのに良さそうだ。実際に黙々と練習しているゴルファーが多いという。さらに天井のカメラ設置やいろいろな機材がある。 この施設のインドア練習場としてのもう一つの目的である「テストセンター」として役割を果たす打席であるようだ。メーカーとしては、いつでも開発中の機材をテストする場所は欲しい。より良い製品を開発し続けるために絶好の場所を手に入れたのだ。 そして、3打席並んだ一般打席へ。実は、ここの連続打席が「スイングベター鴨川」の売りの一つであるようだ。 <h2>4人で一斉にラウンド</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/07/ditect1.jpg" alt="DITECTゴルフ測定器の技術を生む「秘密基地」に潜入" width="800" height="533" class="aligncenter size-full wp-image-63173" /> 通常、練習場モードやラウンドモードなど、それぞれの目的に合った使い方をするのが一般的なシミュレーションゴルフである。スクリーンに向かって黙々と打つ姿は、屋外の練習場で打っているゴルファーと場所が変わっているだけで大差ない。異なるのは、実際のコースを忠実にスクリーンへ照射して仮想コースでプレイするラウンドモードの時である。 通常のラウンドを一つの打席で展開するわけだから、プレイヤー①、次に②、続いて③、④とティーショットを打つ。そこからはピンから遠い順に順番に打っていくわけだが、自分の打つ順になるまで結構待たされる。 打席と外の入れ替わりの時間も必要だ。技術の差が大きいとなかなか自分の順番が来ずに、ラウンドのリアル感とは遠い、単なるゴルフの遊びになってしまう。お酒の入ったゴルフバーでワイワイやる分にはいいかもしれないが、インドア練習場と謳っている以上、ホールアウトに恐ろしく時間のかかるスタイルは、せっかくのソフトの威力が半減してしまう。 それをここ「スイングベター鴨川」では、リアル感以上に、みんなでゴルフを楽しめるスペースに変えているのだ。 4人で一斉にラウンドできる「打席間対戦モード」がそれだ。実際は、全5打席を使って5人でのラウンドができる。3つ並ぶ一般打席と計測打席の4打席を使って、浮谷社長、編集C氏、スタッフと私の4名でラウンドしてみた。 <h2>PLAY FAST!</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/07/ditect3.jpg" alt="DITECTゴルフ測定器の技術を生む「秘密基地」に潜入" width="800" height="533" class="aligncenter size-full wp-image-63175" /> 1番ホール、352ヤード、PAR4。全員が打席に入り、ティーショットを打つ準備が整った。 「では、スタートしましょう」。 自分のタイミングでドライバーショットを放つ。ややスライス気味に右のラフで止まった。すかさずスクリーンは2打目地点のラフからの画像に切り替わった。歩かずに瞬間移動である。残り113ヤード。PWでピンを狙った。惜しくもグリーンを外し、AWでアプローチ。2パットのボギーでホールアウトした。ここまでわずか約3分。他の3名の状況を確認する。筆者が一番早くホールアウトしたようだが、全員が出揃うまで2分もかからなかった。 その数秒後、4名揃って次の2番ホールのティーイングエリアに立った。142ヤードのPAR3。9番アイアンでグリーンを捉え、パープレイでホールアウト。その間わずか2分。楽しい。無駄がない。スピーディーにラウンドできる。このペースでいけば、4名でラウンドしても9ホール周るのに1時間もかからない。従来のように1打席で順番に打ちながらラウンドしていたら、3ホール程度しか周れないだろう。 「スイングベター鴨川」の打席間対戦モードなら、通常のラウンドの半分以下の時間で仮想ラウンドができるのだ。本当に楽しい。これなら、雨の日にラウンドするのもいいし、時間のない時にもプレイが楽しめる。ゴルフの魅力を新しい方法で提案する施設が鴨川にあった。ぜひ体感して欲しい。 <iframe src="https://www.youtube.com/embed/DR2v9_K3K1w?rel=0" width="788" height="433" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe> <hr> この記事は弊誌月刊ゴルフ用品界(GEW)2020年7月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://www.gew.co.jp/magazine">月刊ゴルフ用品界についてはこちら</a>
    (公開)2020年07月22日