3月16日、ブリヂストンスポーツの社長に山田良二氏が就任した。同氏は親会社のブリヂストンで多くの部署を経験し、近年はオリンピック・パラリンピック室で五輪の公式スポンサーになる仕事を手掛けている。
タイヤの世界で約30年、オールラウンダーとして活躍し、昨年9月に子会社のブリヂストンスポーツ専務に就任、この3月に社長という歩みである。
同氏のミッションは、BSグループとスポーツ事業を高いレベルで融合させること。単なるゴルフ用品メーカーではなく、新たな概念でモノとコトの消費を接着し、需要を創造していく狙いがある。
その同社は今春、『ツアーB JGRボール』を発売したが、大型商品のクラブは昨秋発売の『JGR』を継続販売するにとどまり、『ローグ』や『M3』『M4』など外資メーカーが猛威を振るうマーケットで地味な印象。

消極策なのか? 山田社長はこう返す。
「昨秋の『JGR』クラブは非常に好評でした。だからこそきっちり売り切らないといけない。『ローグ』や『M3』『M4』が出た市場環境の中でも、今やるべきことはこの半年で実績を作った『JGR』に引き続き注力することだと思います」
立て板に水で構想を語る。