ブリヂストンスポーツは、『TOUR B X/XS』と同ボールにアライメントマークを付した『TOUR B X/XS Just-in Alignment』を2月11日に発売した。先頃、同社契約プロらによるオンライン発表会が開催されたが、今作では「乗り感」を重視したという。同社が言うこの「乗り感」とは一体何なのだろうか?
『TOUR B X/XS』はフェースへの「乗り感」重視
同社によると、通常のボールはフェースに接触した瞬間にフェース面を滑りボールに回転がかかっていくという。しかしインパクトの時間は一瞬だからフェース面をボールが滑る時間が長くなり、回転を加える時間が短いままフェース面からボールは離れてしまう。
ところが今作はカバーの性能でフェース面をボールが滑る時間を限りなく短くし、インパクト直後から回転をかけられるようにしているという。つまりこの「フェースがボールを回転させている時間」が「乗り感」で、その時間が長いほどスピンをかかりやすくし、コントロールする時間を増やせるというわけだ。
「乗り感」の秘密は新規衝撃吸収材を採用した「リアクティブiQ・ウレタンカバー」にあるという。またボール表面にフェース面に食いつくようなコーティングを施していることも、フェース面上をボールが滑る時間を短くすることに寄与しているとか。実際にボールをテーブル面に擦り付けてみると、確かに吸着性を感じる。それらの性能によりアプローチにおいては「低初速×高スピン」を実現し、操作性が上がっているという。
ドライバーでは飛びを重視
ドライバーショットで飛びを実現するために、ボールのコアには新開発の「ハイドロLSコア」を採用した。
高分子材の新規配合により、コアの硬さを精密に調整。中心と表面の硬度差を高めることでフルショットでのさらなる低スピン化に。具体的には中心部を軟らかく表面を硬くすること(内軟外硬)により、ドライバーショット時の打感の軟らかさは損なわず風に負けない「高初速×低スピン」弾道を実現しているという。
『TOUR B X/XS』は、世界のトッププロからの「飛んで、止まる」という高い要求性能に応え、「スピード&スピンコントロールテクノロジー」の搭載によって、「飛距離」と「コントロール性能」は更なる高次元バランスへと進化しているという。
実際に打ってみると
GEW記者も実際に両ボールを打ってみたが、スピン性能に定評のある『XS』が飛距離面でも前作より進化した印象がある。コントロール性能が良いということは、裏を返せば不安定なスイングの影響がそのままボールに伝わるということでもあるが、今作はその許容範囲が広くなり風にも強くなった印象だ。
『X』は前作同様『XS』に比べるとと飛距離に振っているボールではあるが、同社の『JGR』のような風を切り裂いて前に進むボールではなく、しっかりスピンコントロールで飛ばしていける良い所取りのボールになっている。
ただ懸念材料は、両方のボールがそれぞれに性能アップしていくと、明確な違いが感じにくくなるのではということ。同社によると、その辺りは明確に打感などに違いを持たせており、プレーヤーの「感覚」や「フィーリング」で選んでほしいとのこと。
【主な使用予定プロ】
※プロの使用球は予告なく変更になる場合があります。
TOUR B X :ブライソン・デシャンボー 、 マット・クーチャー、金谷拓実、木下稜介、堀川未来夢、宮本勝昌、宮里優作、比嘉一貴、 原英莉花、 大里桃子、 吉田優利、三ヶ島かな
TOUR B XS :タイガー・ウッズ 、 永野竜太郎、稲見萌寧、古江彩佳
【プロのコメント】
タイガー・ウッズ:「TOUR B XSのショートゲームのスピン性能は最高!実戦で使ったが 、間違いなくすごいボールと感じた。」
ブライソン・デシャンボー:「フルショットでは、初速とキャリーが向上し、ミスヒットにも強くなっている。アプローチショットでは、よりスピンがかかり、 音も 静かで打感が非常に良い。」
商品名: TOUR B X(ツアービー エックス)/ TOUR B XS(ツアービー エックスエス)
価格: オープン
発売日: 2022年 2月 11日
構造: ウレタンカバー3ピース
コア: ハイドロLS コア 1
インナーカバー: ハイスピード・ インナーカバー 1
アウターカバー: リアクティブiQ・ ウレタンカバー 1+スリップレス ・ バイトコーティング
ディンプル: シームレス330デュアルディンプル
打感: 芯を感じるしっかりとした打感/フェースに吸い付くソフトな打感
カラーバリエーション: 各4色(ホワイト、パールホワイト、イエロー 、 コーポレート カラー
プレーナンバー: 0、 1、 2、 3、 4、 5、 7、 8 オウンネーム 対応可能(イエローは黒色のみ)
プレーナンバー指定: 対応可能(イエローを除く)
原産国: 日本
※1 各モデル毎に 硬さを最適化。
※2 同一モデルの中で、カバー色・文字色・ロゴデザインの異なるボールは、性能・構造は同じですが、 R&A公認級リストには異なる種類として登録されています。「ワンボール条件」が適用される競技では、カバー色・文字色・ロゴデザインが同じボールをご使用ください。
パッティングのストロークに寄与する『TOUR B X/XS Just-in Alignment』
次に『TOURBX/XSJustinAlignment』は、パッティングの際にリラックスして正確なストロークがしやすくなることをコンセプトにデザインし、「頭に自然と浮かぶラインのイメージ」と「スムーズなストローク」をサポート。
また、距離やラインによって使い分け(線で狙う・幅で狙う)が可能で、各シーンにおいてマークだけに集中しやすいマルチデザインを採用。
更に、「マークとしての優しさ」や「中長距離でのラインイメージのしやすさ」、「フェースとスクエアに合わせやすさ」を進させたデザインとなっているという。
手書きのマークとは異なり、マークにブレが無く集中しやすく、またショット時にクラブが汚れないなど、メンテナンスも容易。
【主な使用予定プロ】
男子 : 宮本勝昌、比嘉一貴、坂本雄介、井戸木鴻樹
女子 : 大里桃子、渡邉彩香、福山恵梨、吉川桃
※プロの使用球は予告なく変更になる場合があります。
【プロのコメント】
大里桃子:「マークの視認性もアップし、より合わせやすく自然と集中できるようになりました。」
渡邉彩香:「ドットラインが長くなり、幅でラインをイメージしやすくなりました。また 、マークとしての優しさも良くなり安心感がアップしたと思います。」
【アライメントマークデザイン共同開発者】
グラフィックデザイナー武蔵野美術大学教授 白尾隆太郎氏
「パターはしっかりとカップや目印に対してイメージをし、打ち出すことが必要です。しかし、集中してイメージすればするほど、パッティング時に緊張し、いつもどおりのストロークができないものです。 Just-in Alignmentでは、自然とラインがイメージでき、ターゲットに 合わせやすく、アドレスからインパクトまで緊張しすぎず、スムーズなパッティングができる事を意図してデザインをしています。」