まるでドライバー?リョーマ『MAXIMA U』は200ヤードをベタピンできるユーティリティ

リョーマゴルフは9月7日、8年ぶりのフルモデルチェンジとなるユーティリティ、『MAXIMA U(マキシマユー)』を発売する。
同社は自社及び他社製品の性能を超えたものしか発売しないという開発思想を持っているため、新商品の発売サイクルを決めていないのが特徴だ。2014年に発売した初代ユーティリティは累計5万本のロングセラー商品になっているが、8年間、開発と改良を重ね、ようやく前作を超えるユーティリティが完成したという。
新モデル『MAXIMA U』は、一言で言うと「UTの形状をしたドライバー」だとか。『マキシマ2』ドライバーの構造をそのままユーティリティに落とし込み、高初速かつ低スピンを実現しながら、ボールの曲がりをさらに少なくすることに成功したという。
今作の特徴は、『マキシマ2』ドライバーにも採用されている「カップフェース」だ。そもそもカップフェースにすることで、フェースと本体の接合箇所をなくし、クラウンとソール上にずらすことができる。そのため実質のフェース面を広く取ることができ、より撓みの効果を作り出すことができるという。
また、通常のカップフェースはリップ部の長さ(カップフェースのクラウン・ソール部分の長さ)は平均2~3㎜だというが、今作は10mmと長くしているので、撓む領域はフェース全高+上部リップ10mm+下部リップ10mmと広いエリアになっている。
さらに肉厚を0.8mmと薄肉化することで、より撓みの効果をもたらすだけでなく、余剰重量を深低重心化に使うことができる。同社によると、今作はヘッド重量の50%以上をウエイトが占めているといい、そのことからも深低重心構造になっているということが分かる。
深低重心が実現したことで、高初速、高打ち出しで、滞空時間の長い弾道を実現することができ、飛距離が出つつ高さでボールを止めることができるユーティリティに仕上がったとか。
なおシャフトは『TourAD MU2』でS、SR、R、A、Lと5フレックスをラインアップし、レディスゴルファーまでカバーする。そのほかに、同社のフラッグシップシャフト『BEYOND POWER U2』と『BEYOND POWER U2 LIGHT』(共にフレックスは1タイプのみ)もラインアップする。価格は実勢売価5万9400円~。
近年、アイアンのストロングロフト化が進み、ミドルアイアンに苦手意識を持つゴルファーが増えてきている。飛距離が出つつ、グリーンをしっかりと「狙う」ことができる『マキシマU』はゴルファーの武器となりそうだ。