ツアーサポートの舞台裏 重量調整がしやすい『トリプルダイヤモンド』で つかまりを調整

ツアーサポートの舞台裏 重量調整がしやすい『トリプルダイヤモンド』で つかまりを調整
今回はツアー会場から、JLPGAツアーでドライバーとFWがトップの使用率を誇るキャロウェイゴルフのツアーサービスカーで話を伺いました。 キャロウェイゴルフといえばウッドクラブ、特にドライバーの使用率が高いメーカーです。JGTO男子ツアーでは使用率の高い試合では40%を超えることも多く、今回取材をお願いしたLPGAツアーでも30%を超えているのが現状です。 キャロウェイゴルフの島田マネージャーに話を伺いました。 「LPGAでの女子選手ですが、平均で使用者が30人。契約プロの8名を除いても22人の選手がキャロウェイを使用している状況です。30人使用の内訳は、『パラダイム』が8割で24人。そのうち9割(22人)が『トリプルダイヤモンドモデル(◇◇◇または◇◇◇S)』。8名の選手が『ローグST』または『speed』を使用。『パラダイム』についてはヘッド重量が185g前後と軽量で、クラブの重心位置調整のグルーと2か所のタングステンウエイトを使用して、クラブの調整範囲が非常に広く選手に合わせやすいモデルです。 従来よりも大幅に『トリプルダイヤモンドモデル』の使用者が増えたのは、今回のヘッドが360度カーボン製で、ソールもフォージドカーボンでフェースがチタンである特性により、従来モデルより大幅に慣性モーメントが大きくつかまりがよいためです。 『パラダイム』はツアーで3モデルを持ち込んではいますが、『トリプルダイヤモンド』が主力です」 契約プロ以外の使用者は、三ヶ島かな、西郷真央、申ジエ、笠りつ子、藤本麻子、金田久美子、川岸史果らです。 プロの意見は飛距離が出るのと打感の柔らかさ、自分に合うフィッティングが決まりやすい、との声が多かった。 ★『トリプルダイヤモンド』は、ヘッド重量が193g~194gでタングステンウエィトが2g~12gの2か所で調整できます。グルーを入れる行為がスピンを減らすためではなく、球のつかまりをコントロールする方向に使えるのはうらやましい。このような仕様であれば、あらゆるプロに合わせやすいのはいうまでもありません。
この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2023年8月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら