生涯最後の仕事を家族に残す S・トゥーロン氏が『トゥーロンゴルフ』を設立 

生涯最後の仕事を家族に残す S・トゥーロン氏が『トゥーロンゴルフ』を設立 
キャロウェイゴルフのパターブランド「オデッセイ」。その中で異彩を放っていたのが『トゥーロンデザイン』。そのデザイナーであるショーン・トゥーロン氏がキャロウェイを退社。『トゥーロンデザイン』の仕事を継続しながら、自身のクラブメーカー『トゥーロンゴルフ』を立ち上げた。 同氏は自身のクラブメーカーを立ち上げた理由について、 「ジョンとトニーという息子たちからの提案でした。それに感動したというのが本音です」――。 それが起点となるが、 「息子たちに会社を残したいということもありますね」 同氏はテーラーメイドから、ゴルフ用品に関わるキャリアをスタート。しかし、勤めるうちにマネジメント業務が主となり、モノづくりから遠ざかったという。その後、2016年にキャロウェイに移籍。日本のゴルファーでも親しみのある『トゥーロンデザイン』を手掛けている。 「テーラーメイドにしてもキャロウェイにしても大企業ですから、モノづくりにコストに対する意識を高く持っていなければなりません。ですが、自身のブランドなら、青天井で考えることができます。その点も起業した理由のひとつですね」 当初はオンラインでの販売のみだが、すでに高付加価値少量生産のパターから販売をスタート。アイアンも予定しているが、 「どうしても手に入れたい。そうゴルファーが想うようなクラブを提供していきます。美しさ、品質、ソフトな打感などが、それらを構成する要素です」 そして、このビジネスを息子たちに残したいという。 「私自身は63歳です。これが息子たちと一緒に働くことができる最後のチャンスでしょう」――。 パターは1本28万円。すでに初期モデルは完売しているが、今後もゴルファーに「どうしても手に入れたい」と想わせるプロダクトを展開していく。 WEBサイト https://www.toulongolf.jp/