ゴルフショップにはどんな来客があり、何が売れているのか。「有力店店長が語るリアルマーケットレビュー」は、全国でも有数の販売力を誇る店舗にその動向を聞くコンテンツ。
二木ゴルフ宇都宮インターパーク店、有賀園ゴルフ新横浜店、ゴルフ5プレステージ新宿店の3店舗に2023年9月度の販売状況を語ってもらった。
二木ゴルフ 宇都宮インターパーク店 徳山 潔店長
9月発売の新製品で大いににぎわいました。ウッドはブリヂストンの『B1』『B2』が独特のフェースミーリングで注目を浴びました。FW ウッド、UTはこのところピン『G430』の独壇場だったのですが、9月は『B1』『B2』が人気を集めました。
アイアンは『ミズノプロ』が大人気で、中でも『245』に人気が集中しました。
目立った動きがあったのは、3割から4割のマークダウンが始まった『XXIO』で、各部門で上位に入りました。以前ほどのフィーバーぶりはなく、『XXIO』1強の世界ではなくなっているにしても、ドライバー、アイアンセットは根強い強さを感じました。特にレディスは既に品薄になっています。
ボールはいつも通り『V1』『ツアーB』が強いのですが、9月は北関東で初めてとなるテーラーメイドのボールイベントを開催した関係で『TP5』が順位を上げました。
パターはスコッティキャメロンの『スーパーセレクト』がやっと動き出したなという感じです。
有賀園ゴルフ 新横浜店 佐藤 靖志店長
9月は厳しい1カ月でした。お客様の数が少なかったというのが一番ですね。猛暑もありましたが、コロナ期間中にゴルフを始めた人たちが離れた感じがあります。
ドライバーは『XXIO12』がクリアランスになったためによく売れました。根強い人気があったのはピン『G430』。テーラーメイドやキャロウェイのクラブもずっと売れてきてはいますが、年末に近づくにつれて、そろそろ値段が下がるだろうという思いから買い控えが始まりますので、本数は伸びていません。代わりに『XXIO12』がよく売れたという感じです。
アイアンはアスリートモデルが好調でした。タイトリストの『T200』にしろ、『ミズノプロ245』にしろ、競技志向の人が来春の大会に向けて調整に入る時期でもあり、今のうちに新しいものに買い替えていくような動きがありました。
パターはオデッセイ、スコッティキャメロン、テーラーメイドの3強は不動でした。中でもオデッセイの『Reserve Truss』が4位。スコッティキャメロンのような高額パターですが、オデッセイやテーラーメイドもしっかり売れるという結果が出ています。
ゴルフ5プレステージ新宿店松岡 秀典店長
9月は最近の中ではお客様が多かったですね。中でもインバウンドのお客様がめちゃめちゃ多くて、割合としては通常はインバウンドが4割くらいだったんですけど、5割ないし6割くらいのイメージでした。国別では中国からが多く、観光バスに乗って大勢でいらっしゃることもありました。
ウッド系で好調だったのはピン『G430』ですね。あとはキャロウェイ『パラダイム』がよかったです。
アイアン系になると、タイトリストの『Tシリーズ』とかエポンの『AFシリーズ』が割と好調でした。
タイトリストはニューモデルが出たので、これを試打したいというお客様が多くご来店なさいました。
パターについてはフルカスタムできる『ZENITH』がよく売れました。フィッティングさせていただくと、はまってしまう方が多かったです。
この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2023年11月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。
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