マイカスタム第5回  HS30m/s の女性ゴルファーに 軽・硬シャフトとマッスルバック

マイカスタム第5回  HS30m/s の女性ゴルファーに 軽・硬シャフトとマッスルバック
千葉県木更津市。住宅街の一角で営業するのがゴルフ・リミックス。一人で切り盛りする藤田典紀代表は、玩具のトイザらス出身ということもあり、商品の充実に余念がない。ヘッドやシャフトでも膨大な品揃えが特徴の工房だ。今回の「マイカスタム」は、スコア100前後、30歳の女性ゴルファーが主人公。悩みは縦の距離が揃わず、スコアに繋がらない。その女性ゴルファーにマッスルバックアイアンを薦めた。

多くのゴルファーが軽いクラブ だから飛ばないし安定しない

最近の傾向を藤田氏に聞くと、 「軽いクラブを使う、軽いクラブが良いという傾向が強いですね。それは間違っていると思いますよ」 藤田氏の語気が強まる。 「だって、ボールの重量は変わってないじゃないですか。女性でも男性でも、シニアもプロも、同じ重量のボールを使っっている。それなのに、そのボールにぶつけるクラブが軽いと、単純に負けますよね。それが分かっていないゴルファーも多いと思います」 さらに、 「もうひとつ、重いクラブを振ると体幹でスイングできるようになるんです。軽いクラブでは小さい筋肉しか動きませんし、それでは飛距離も出ない。女性だとバンカーから脱出できないですよね」 それを解決するために、重いセッティングを推奨するのだが、今回のケースは女性ゴルファーだ。彼女の悩みは、不安定な縦の距離が原因でスコアにならないことだとか。そこで、なんと、アーティザンのマッスルバックアイアン『LS★720MB』とクレイジーの『ARROWアイアン』を薦めた。 これにより、何が起きたのか?

軽いがシッカリした軽量シャフトとプロも絶賛のマッスルバック

今回のケースは、30歳、HS30m/s、プレー頻度は週2回だが、スコア100前後の女性ゴルファー。これまでは、高級国内メーカーのアイアンを使用していて、悩みは縦の距離の不安定さによるスコアメイクだ。 「アイアンの前に『アーティザン』のウエッジを購入された。その流れで、悩みのアイアンも『アーティザン』のマッスルバックにしました。これまで使用していたアイアンはレディス。スイングは体幹を使った良いスイングなのに、飛ばないし安定しない。そこで思い切って重たいヘッドにしたんですよ」 アーティザン『720MB』に、クレイジーの『ARROW』シャフトを挿した6番アイアンは347.5gで、以前のアイアンに比べて30g以上も重い。ロフトも6度は寝ている。装着したのはHSに合わせた40g台の『ARROW』だが、フレックスはSRだ。 「女性ならではで、ロフトが寝て球が上がり、ヘッド、クラブの重量でビッグボールが打てるようになりました。『ARROW』はシニア、女性向けの軽量シャフト。ただ、軽量ですがシッカリしたシャフトなんです。今回の女性はスイングがシッカリしているので、フレックスも硬めのSRにしたんです」 ヘッドスペック

女性だからこそ重いクラブをランで稼ぐゴルフからキャリーに

この組み合わせによって、ビッグボールが打てるようになり、クラブ重量でインパクトエネルギーが強くなった。それでアイアンでのキャリーが伸び、これまでつかまっていたバンカーも避けられるようになったという。 「女性は軽いクラブを使うため、球が上がらない。キャリーではなく、ランで距離を稼ごうとするからバンカーに入る。バンカーから出ずにゴルフが嫌になる。そんな女性ゴルファーは多いんです」 それに加えて、 「重いクラブを振ると、身体とクラブでコミュニケーションが取れるようになるんです。軽いクラブでゴルフをしてはダメですよ。ゴルフを続ける上で重要なことだと思います」 結果、30歳の女性ゴルファーは、アイアンの縦の距離が安定して、スコアも縮まっているというが、とはいえ、女性にマッスルバックと軽・硬のシャフトの組み合わせ。常識を覆すマイカスタム。しっかりした体幹を見極めての着想だ。 シャフトスペック

メーカー担当者コメント

アーティザン輸入代理店 インフィニットゴルフ 秋山 弘充氏 「ソール幅、そしてスイートスポットが狭いため、アスリート向けに見られがちな『720MB』ですが、アスリートからアマチュアまで幅広く愛用してもらってます。今回、女性ゴルファーに選んでもらったのも、そういう先入観がなかったからかもしれませんね。幅広いゴルファーに使ってもらいたいですね」

ゴルフ・リミックスとは

〒292-0038 千葉県木更津市ほたる野4丁目19-1 TEL 0438-97-8577/ FAX 0438-38-3308 https://www.golf-remix.com/