有力ゴルフショップ店長が語る2024年3月度のリアルマーケットレビュー

有力ゴルフショップ店長が語る2024年3月度のリアルマーケットレビュー
ゴルフショップにはどんな来客があり、何が売れているのか。「有力店店長が語るリアルマーケットレビュー」は、全国でも有数の販売力を誇る店舗にその動向を聞くコンテンツ。 二木ゴルフ宇都宮インターパーク店、有賀園ゴルフ新横浜店、ゴルフ5プレステージ新宿店の3店舗に2024年3月度の販売状況を語ってもらった。

二木ゴルフ 宇都宮インターパーク店 石井 英之店長

3月は非常に厳しい月でした。クラブ関係だけでなく用品も動きが鈍かったですが、その中でもピンは安定した売れ行きで、球筋にも安定感があります。『G430』シリーズで中心的に売れたのは新製品の『10K』で7割を占めます。前作の『G430MAX』はクラウンにカーボンを使っていなかったのですが、『10K』はカーボンを使っているので『G430MAX』からの買い替え層が一定数いました。FWやUTはドライバーに引っ張られる形で売れることが多いので、球が浮きやすくて安定感があるピンを選ぶ人が多かったですね。 アイアンは『オノフAKA』が新製品効果で試打の要望が多かった。今回は打ちやすさに加えて、打感、フェースのデザインもよく、それが高評価につながっている感じです。パターは24年モデルの『スコッティ・キャメロン』への問い合わせが多く、ブランド力を感じました。ボールは競技系が上位を占めましたが、ここ数年はブリヂストンのユーザーが増えてきたという印象があります。

有賀園ゴルフ 新横浜店 佐藤 靖志店長

3月は全体的にお客さんが少なく、1カ月間ずっと厳しかったです。アパレルに関しては気温の上下動があったので、いろいろなものが売れましたが、クラブに関しては動きが小さかったです。そういう中、よく売れたのはピンですね。他ブランドとの比較ですと、圧倒的に売れてます。新製品の『10K』だけでなく『G430MAX』もです。『G430』を使っていた人が『10K』に替えたというケースもありました。テーラーメイド『Qi10』やキャロウェイ『AiSMOKE』を2月に買った人が結局、ピンを買い直すみたいなところもありましたし、ピンを使ったことがない人が試打してみたら「あ、ピンていいんだね」となったケースもありました。 FW、UTはずっとピンが強いんですけど、3月はアイアンもピンでしたね。ドライバー、FW、UTがいいからということでまとめたがる人が多いのか、ぶっちぎりで売れてます。セット数なら2位とは10セットくらい違います。 パターは3月はあまり売れなかったです。ボールはブリヂストンの『ツアーBX』がタイガー・ウッズが使っている効果で少し売れるようにはなっています。

ゴルフ5プレステージ新宿店松岡 秀典店長

3月は集客が見込めない月でした。おそらく気温が安定しなかったことも要因だったと思います。とにかく来店客自体がいなかったですね。そんな状況下、ウッド系はピン『G430』の安定感が目立ちました。やはり結果が出やすいクラブは人気。曲がらないし、まっすぐ飛ぶ分だけ飛距離も伸びるため、他のメーカーと比べて距離があまり変わらなくても、曲がらないのならピンがいいというお客様が多かったです。例えば同じ250ヤード飛んでも、ひとつはOB、ひとつはフェアウェイに収まるのなら、そちらの方が絶対いいですから。 今回の1位は、新製品の『10K』と従来の『G430』を合わせたものですが、上位3位までの差はそこまで大きくはなかったです。アイアンは新製品のピン『i530』が人気を集めました。ボールはキャロウェイのイベントを行った関係で『クロムソフト』と『クロムツアー』がトップになりましたが、上位4商品はダンゴ状態で『スリクソン』がちょっと落ちてきた感じです。