ゴルフショップにはどんな来客があり、何が売れているのか。「有力店店長が語るリアルマーケットレビュー」は、全国でも有数の販売力を誇る店舗にその動向を聞くコンテンツ。
二木ゴルフ宇都宮インターパーク店、有賀園ゴルフ新横浜店、ゴルフ5プレステージ新宿店の3店舗に2024年6月度の販売状況を語ってもらった。
二木ゴルフ 宇都宮インターパーク店 石井 英之店長
6月の販売はピン、キャロウェイ、テーラーメイド の外国ブランド3社が中心でした。安定感を求め るお客様はピン『10K』、飛びを追求したい方はキ ャロウェイ『Ai スモーク』やテーラーメイド 『Qi10』を選択されていましたが、国産メーカーで はダンロップ『ゼクシオ13』が健闘しました。FW はドライバーからの流れでセット購入される方が 多く、『ゼクシオ』はウッド系を多めに入れる人が ほとんどなので、本数が伸びました。
アイアンはピン『i230』のアスリート志向の見た目にこだわる方が多く、『ミズノプロ』は打感重視のお客様の支持を得ていました。パターはフィッティングを希望される方が増えて、ピン『i230』がトップになりました。ボールについて上位2社は安定しています。ブリヂストン『エクストラソフト』やタイトリスト『ツアーソフト』がランクインしたのは、季節的にゴルファーのプレー頻度が上がったことの表れだと思います。
有賀園ゴルフ 新横浜店 佐藤靖志店長
6月はセールを開催したこともあり、売り上げはよかったですね。ドライバーは相変わらず外国ブランド3社が強かったですが、その中でキャロウェイ『Aiスモーク』が伸びてきました。スタッフがお客様に勧めている影響もありますが、売れている原因はキャロウェイのクラブは球が上がりやすいところにあるのかなと思います。あとはお客様がピンを買い尽くしてしまって、次は何を買おうかといったときに、キャロウェイがターゲットになっているという印象を受けました。
アイアンはダンロップ『ゼクシオ13』がトップになりました。この時期は易しいクラブを買う人が増えるんです。競技志向系の方は寒い時に買いそろえていますからね。ピン『G430』も同じ理由で上位に入ったと思います。パターはキャロウェイ『AI-ONE』や『OG』が1位と5位ですが、オデッセイシリーズは選べるものが多い点が人気を得ています。メーカー別でまとめたらオデッセイが間違いなくトップです。
ゴルフ5プレステージ新宿店松岡 秀典店長
6月は悪くはなかった月でした。先月から引き続き日本ブランドを求めるインバウンドのお客様が多かったので、グローブライドの『オノフ赤、黒』、ダンロップ『ゼクシオ13』が人気になりました。ピンは海外メーカーですが、インバウンドのお客様にも人気が高かったです。『オノフ』はフィッティングをして結果がよかったということで購入者が目立ちました。また、女性用もあるので、それも順位を押し上げました。
ウッド系ではプロギア『RS-X』がランキングに入ってきましたが、新製品ということで注目が集まりました。こちらに関してはインバウンドのお客様というわけではなく、普通に日本のお客様が買っていかれました。アイアンも上位のエポン『AFシリーズ』と『ゼクシオ13』はインバウンド効果が大きいですね。パターはベティナルディの限定物が入荷したので求められる方が多かったです。ボールはあまり変動はありませんが、テーラーメイドの『TP5』が上位に上がってきました。
この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2024年8月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。
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