ゴルフショップにはどんな来客があり、何が売れているのか。「有力店店長が語るリアルマーケットレビュー」は、全国でも有数の販売力を誇る店舗にその動向を聞くコンテンツ。
二木ゴルフ宇都宮インターパーク店、有賀園ゴルフ新横浜店、ゴルフ5プレステージ新宿店の3店舗に2025年2月度の販売状況を語ってもらった。
二木ゴルフ 宇都宮インターパーク店 徳山 潔店長
2月はピン、テーラーメイド、キャロウェイの米国3社を中心に売れました。中でもピン『G440』の動きが圧倒的によかったです。『G410』から築いてきた安定性に関わる信頼度が高いと思います。今回は元々評価が高いピンの安定性に加え、飛距離性能が大幅にアップしたことも『G440』の快進撃を支えているはずです。購入者の生の声にも「安定性+飛距離性能」の評価が裏付けられます。2位はテーラーメイド『Qi35』、3位はキャロウェイ『エリート』ですが、ピンとの差はかなり開きました。
アイアンは国内3社の人気が高かったです。ミズノの『ミズノプロ』と『JPX925』、ダンロップ『スリクソンZXi 5』、ブリヂストン『242CB +』は、顔もよくて打感もいいということで、試打後の購入率は高かったです。ボールも新商品が中心でした。タイトリスト『プロV1』は値上げしたにも関わらずトップを奪回しましたが、ブリヂストン『ツアーB』も安定した人気でシェアを上げています。
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二木ゴルフ 徳山店長[/caption]
有賀園ゴルフ 新横浜店 小森 康孝店長
2月は新製品ラッシュで沸きましたが、ウッド系はピン、キャロウェイ、テーラーメイドの3社独占という形。その中でピンの『G440』シリーズが断トツの1位でした。理由として、今回は従来から評価が高い直進性に飛距離性能が加わったことが挙げられます。従来のピンは飛距離よりも直進性重視の傾向が強かったけれど、今回は飛距離でも他社に見劣りしないところまできています。試打室で得た顧客データによれば、マイクラブよりも平均5~10ヤード飛距離が伸びていました。このシリーズでは『G440MAX』が売れ筋のトップで、ドライバー部門の2位も『G440LST』が入ってLSTが入っていますが、MAXの方がLSTよりも倍以上売れましたね。
アイアンはピン『G440』が2月から先行予約になりましたが、お客様の中に「やさしすぎる」という声もあります。やさしさを追求するのはいいことですが、顔とかすわりの良さでダンロップ『スリクソンZXi7』やブリヂストン『242CB+』が人気を集めた感じです。
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有賀園ゴルフ 小森店長[/caption]
ゴルフ5プレステージ新宿店松岡 秀典店長
2月は新規ブランド、ニューモデルのピン『G440』、テーラーメイド『Qi35』、キャロウェイ『エリート』を中心に売上が立ちました。この3ブランドは先行予約が始まった1月から人気が集中してましたが、ドライバーを含むウッド系に関しては、2月発売の動きが1月の予約とほぼ同じで、3ブランドの中では『G440』が少し抜けた感じです。『Qi35』と『エリート』も従来の飛距離性能に安定性が加味されて完成度が高いドライバーですが、今後順位の変動はありそうです。1月のランキングで上位だったピン『G430』は、在庫が少なくなったことと『G440』が発売された影響を受けて、グローブライド『オノフ』と入れ替わった感じです。
アイアンもピン『G440』が抜けていました。今回のアイアンは左へのミスを避けたいゴルファーに合いますし、ピンは細かいライ角調整ができることも人気の要因。そのような視点で見ると、今回上位に入ったアイアンはライ角調整が可能なものばかりになっています。
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ゴルフ5 松岡店長[/caption]
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