ブリヂストンスポーツは12月17日(水)、18日(木)の2日間、千葉県・浜野ゴルフクラブにおいて、来年発売予定の新ツアーボールを対象としたメディア向け試打ラウンドを開催した。
会場にはツアーを代表する契約プロが来場し、商品開発の背景から実戦での使用感までを立体的に体感できる場が用意された。今回は吉田優利プロ、佐藤心結プロが参加した初日の模様をGEW記者がレポートする。
段階的な理解を得られた「計測」「体感」「ラウンド」「対話」
本イベントの特長は、単なる新製品発表に留まらず、「計測」「体感」「ラウンド」「対話」という複数の接点を通じて、ツアーボールの進化を段階的に理解できたところ。
午前中は室内での商品説明に加え、ドライビングレンジでのボール条件計測、練習グリーン周りでのプロデモを実施。データと感覚の両面からボール性能を確認するプログラムが組まれた。
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佐藤プロのデモショット。トラックマンで250ヤードを計測していた。[/caption]
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参加メディアには担当がついて丁寧に商品説明を受けた。[/caption]
記者は『TOUR B X』をここ数年使用しているが、打ち比べて計測をしたところ、『NEW TOUR B XS』のほうがドライバーでの飛距離が出ることが判明。
『X』だとスピン量が2000回転を切ってしまったが、『XS』で試打すると2500回転ほどまで上がり、キャリーも伸びた。
今回のボールは、自分のヘッドスピード(43m/s)では『X』だと少し硬すぎで、もう少し潰れて欲しい感じ。逆に『XS』は程よい潰れ感で、アイアンも『X』より少し飛距離が出て気持ち良く打てた。
データを見て納得したので、これを機会に『XS』にチェンジする予定だ。
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アプローチをしながらボールによる出玉の違いを解説する吉田プロ。[/caption]
いざ実践ラウンドへ
午後は6ホールのラウンド形式で試打を実施。実戦環境下での飛距離、球質、スピンを間近で確認できた。
開発スタッフも同行し、ラウンド後にはプロと開発陣によるクロストークを実施。トッププレーヤーの言語化と、開発思想をすり合わせる時間が設けられた。
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同行ラウンドで豪快なドライバーショットを放つ佐藤プロ。[/caption]
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メディアからの質問に丁寧に答えてくれた。[/caption]

右)吉田優利プロコメント
「いつも『TOUR B X』を使ってますが、打感がしっかりしたことで、ボールの飛び方がすごく安定しました。スピン量が急に変わったというより、適正なスピンの中で初速が揃っている感覚ですね。特にミッドカバーの影響だと思いますが、芯を外しても球質が大きく崩れない。パターでもそうですが、飛びとスピンがイメージ通りに出るので、プレー中の迷いが少ないボールだと感じました」
左)佐藤心結プロコメント
「私も『TOUR B X』を使ってますが、『X』らしさはそのままに、もう一段だけ芯が強くなったことで、球の強さが出ています。スピン量は変えすぎていないので、アイアンでもアプローチでもイメージがズレない。飛距離だけを伸ばすというより、スピンを維持したまま前に強く行く感じですね。大きく変えずに飛び方を整えてきた“正常進化”だと思います」
プロの使用感、開発者の意図、数値データを一体で提示する今回の試打ラウンドは、ツアーボールの価値を業界全体で共有するための「翻訳の場」だった。
プロがツアーボールに求める性能を語る姿は、ボール開発が「ツアーの現場」と直結していることを痛感し、次世代ツアーボール戦略が現場から見えた1日だった。