米国発の削り出しパターブランド、ピレッティは、3年ぶりのプロダクションモデルとなる新シリーズ『Paragon(パラゴン)』を4月に発売する。シリーズは4月、9月、2027年4月の3回に分けて展開され、各回4モデル、合計12モデルを投入する計画だ。
ピレッティは2008年、トップアマでもあるマイク・ジョンソンがテキサス州の自宅ガレージで立ち上げたブランド。金属インゴットからの削り出し製法を採用し、素材本来の質感と繊細な打感を重視するトラディショナルなパターづくりを特徴としている。
ブランドの転機となったのが、2012年のヘンリック・ステンソンとの出会いだ。ステンソンは同社パターを実戦投入するとすぐに好成績を残し、共同開発された『CottonwoodⅡ』は2013年のフェデックスカップ年間王者と欧州ツアー賞金王という栄冠を支えたモデルとして知られている。
ピレッティパターの特徴は大きく三つある。まず、鋳造ではなく金属インゴットから削り出す製法を採用している点。素材の質感を最大限に活かし、打感とフィーリングを重視する設計だ。次に365~375gの重量ヘッド。重めのヘッドによりストロークの安定性を高め、ミスヒット時でもボールを押し出す転がりを生む。さらにロフト角は2.5度のストロングロフトを採用。高速グリーンでもインパクト直後から順回転がかかりやすく、ラインに乗せやすい設計としている。

今回登場する『Paragon』シリーズは、ヘッド形状を刷新し、従来はツアー支給品やリミテッドモデルでしか展開されていなかった形状もラインアップに加えた。新たに採用した「ネオディープミーリング」により、上級者が好むソフトでありながら芯のある打感を実現した点も特徴だ。
第1弾では4モデルを展開。ロングネック仕様でつかまりを高めたブレード型『Potenza2 LN』は、JLPGAツアーの桑木志帆プロが使用するモデル。フラッグシップの系譜を継ぐ『Cottonwood2 HS』は、ステンソンモデルをベースにネックをやや長く設計し寛容性を高めた。マレット型の『Fiore2』は、メジャー制覇を果たした世界的プロの要望から生まれたヘッド形状で、シャープなデザインが特徴。さらに大型マレットの『Firenze1.5』はショートスラントネックを採用し、プッシュアウトを抑えた設計としている。
ツアーで実証された削り出しパターの思想と、最新ツアーのトレンドを融合させた新シリーズとして注目を集めそうだ。