新構造で1インチ長くしなるエポン『S:Rシリーズ』

新構造で1インチ長くしなるエポン『S:Rシリーズ』
エポンゴルフが7月、ドライバー、ハイブリッド、アイアンに至るまで同一の思想に基づく新構造を採用した『S:Rシリーズ』を発売する。最大の特徴は、従来のクラブ設計において重要な役割を担ってきたネック構造を見直し、独自の「Any-C System」を全モデルに搭載している点にある。 一般的なゴルフクラブでは、ヘッドとシャフトをつなぐネック部分で構造的に固定されるため、その周辺はほとんどしならない。一方、『S:Rシリーズ』ではこのネック構造を廃し、シャフトがヘッド内部のより深い位置まで挿入される設計を採用している。これにより、従来は動きが制限されていた接合部付近までシャフトがしなるようになり、結果としてシャフト全体のしなり量が増加する仕組みだ。 この構造を分かりやすく言えば、従来モデルが「ヘッドの手前でシャフトの動きが止まる構造」であるのに対し、S:Rシリーズは「ヘッド直前までシャフトがしなり続ける構造」となる。この違いによってインパクト時のエネルギーの伝わり方が変わり、ヘッドスピードの向上につながる可能性があるとされている。また、同一レングスのクラブと比較して、しなりの有効長が約1インチ長くなる点も特徴の一つだ。 ドライバーおよびハイブリッドでは、この構造に加えて専用のスリーブとロックナット機構を組み合わせることで、シャフトをヘッド最下部まで挿入可能としながら調整機能も両立している。これによりインパクト時には、打点よりもシャフトとヘッドの境界位置が低くなる設計となり、フェースが上を向きやすく、高打ち出しとスピン量の抑制につながるとされている。 さらに、ネックを廃したことで重心設計の自由度が高まり、深重心化によるつかまりの良さや、フェースセンターに重心を配置することによる反発効率の向上と方向安定性の両立も図られている。これらの特徴はドライバーだけでなく、ハイブリッドやアイアンにも共通する設計思想として展開されている点が、本シリーズの大きなポイントだ。 一方で、シャフトのしなり方が従来と異なるため、フィーリングやタイミングの取り方には違いが生じる可能性もある。特にスイングタイプによっては挙動の感じ方に差が出ることも考えられ、性能評価については実際の使用環境での検証が重要になるだろう。 『S:Rシリーズ』は、ドライバーからアイアンまで一貫した新構造を採用することで、クラブ全体の設計思想を統一した意欲作である。ネックという従来の前提を見直したこのアプローチが、ゴルファーにどのように受け入れられるか注目される。 エポンゴルフ『S:Rシリーズ』 エポンゴルフ https://epongolf.co.jp/