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  • 飛び系アイアンの登場で「セット」が崩壊 ゴルフはどう変わるのか?

    片山哲郎
    1962年8月3日生れ。月刊誌GEW(ゴルフ・エコノミック・ワールド)を発行する(株)ゴルフ用品界社の代表取締役社長兼編集長。正確、迅速、考察、提言を込めた記事でゴルフ産業の多様化と発展目指す。
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    アイアンセットはウッドに比べて、進化の度合を感じにくいというのが定説だった。バブル時代には、ゴルフクラブの買替え頻度はドライバーが3年、アイアンは5年に一度といわれていたが、今や十数年前のアイアンを使うゴルファーも珍しくない。 クラブ設計家でフォーティーンの創業者・竹林隆光氏(故人)はかつて、ウッドとアイアンに対するゴルファーの意識差をこう話している。 「ゴルファーは、飛距離はクラブ、方向性は腕と考える傾向が強いんです。そのため飛距離差を感じやすいドライバーに人気が集中して、メーカーもドライバーの開発に注力する。その結果、アイアンは疎かになる傾向が強いのです」 ゴルファー心理を言い当てた言葉といえるだろう。 しかし、近年はアイアンに注力するメーカーが増加中。ピンは1月、同社初の「飛び系アイアン」を謳う『G700』を発表したが、先行メーカーは意欲作を投入して「7番アイアンで190ヤード」を主張している。
    ピン G700アイアン ピン G700アイアン
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    2018年01月17日 00時16分
    ブリヂストンスポーツの『ツアーB JGR HF1』は、7番アイアンをヘッドスピード(HS)39m/sで打ち187ヤードを記録したとか。ロフト角26度、カーボンシャフト仕様の38インチで、セット構成は5本組(7~9番、PW1、PW2)で12万円。 ミドルアイアンの飛距離が伸びることで短い番手とのギャップが生じるため、PW2本を設定している。
    キャロウェイ EPIC キャロウェイ EPIC
    『EPIC』はドライバーのHS42m/sの女子プロが7番アイアンで190ヤード級の飛距離が得られたとか。上田桃子は193・8ヤード(通常155ヤード)を記録しており、従来より40ヤード近い飛距離増は驚きだ。ロフト角は26度で37・5インチ仕様。5本組(6~9番、PW)で16万円。
    ヤマハ インプレスUD+2 ヤマハ インプレスUD+2
    また、ブームの火付け役とされるヤマハの『UD+2』も7番で190ヤード(ロフト26度、37・75インチ)を主張しており、4本組(7~9番、PW)で9万6000円。 プロギアの『赤egg』は飛距離を公表していないが、7番(ロフト角25度、38・25インチ)で前作比5~10ヤード飛距離が伸びたという。こちらは4本組(7~9番、PW)で9万6000円だ。 飛び系で最新モデルとなるピンの『G700』は「飛んで、飛んで、止まる」をキャッチフレーズにしており、7番のロフト角が28度と他社より「寝ている」仕様となる。 同社がユニークなのは「1本売り」(2万1000円~)をすることで、カスタム販売の元祖だけにセット販売にこだわらない。

    「セットの崩壊」で何が起きるか?

    以上、「飛び系アイアン」の顔触れを簡単に紹介したが、特筆されるのは各社のセット構成である。ピンの1本を筆頭に、大半は4~5本組で販売するため、もはや「セット」とは呼べない状況だ。 ふた昔前のアイアンは3~9番、PW、SWの9本組が定番で、なかにはAWを入れて10本組もあった。その後3、4番が外れて5番からとなり、現在の「飛び系」は7番以降が定番になっている。 このことは、何を兆すのだろうか。 メーカーはアイアンの長さを半インチ刻みで設定し、各番手10ヤードの飛距離差を想定するのが一般的だが、7番で190ヤードとなった場合、10ヤード刻みでは9番で170ヤードになってしまう。 マルマンは9番とPWの間に10番アイアンを入れるなど、ショートアイアンの構成を変えているが、番手間の飛距離差を10ヤード以上に設定しないと辻褄が合いにくくなる。 さらにセット構成も、ウエッジの本数が多くなり、逆に7番から上の番手もFWやUTを組み込む余地が大幅に増えるなど、従来のセット構成が激変しそうな雲行きだ。 さらに話を飛躍させれば、「クラブは14本」という常識が覆される可能性も否めない。実際、1ラウンドですべてのクラブを使うことはほとんどなく、14本以内で自由に本数を決め、メーカーが定めた「セット販売」に縛られることなく「マイセット」を作っていく。そんな楽しさが一般化するかもしれない。 クラブ設計家の竹林氏は、かつてこんなことを話していた。 「R&Aはクラブの進化に目を光らせていますが、その目的はクラブの進化に依存せず、ゴルファー自身が練習で技術力を高めるところにあります。だとすれば、一番簡単なのは本数を制限することですよ。14本を7本に規制すれば、技術力は格段に上がる。なぜなら、1本のクラブで多彩なショットを要求されるからです」 言い得て妙の至言だろう。 それはともかく、アイアンの飛距離が格段に伸びたことで、ゴルファーは残り200ヤードのセカンドショットをミドルアイアンで狙うことも夢ではなくなる。ゴルフの新たな醍醐味といえそうだ。 その反面、ショートアイアンとの「つなぎ」をどうするかが新たな課題にもなる。この課題を解決するために、これまでにない発想のアイアンが生れるかもしれない。 「飛び系アイアン」の登場には、市場活性化の起爆効果が期待される。
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