「腕がなけりゃメシは喰えん!」マルマン杉山健三の極意を動画取材

「腕がなけりゃメシは喰えん!」マルマン杉山健三の極意を動画取材
1947年元旦生まれ。クラブ職人歴「半世紀」の頑固おやじ。その手はキャッチャーミットのようにでかい。 マルマン最高顧問・杉山健三氏。経歴は、柿材をノミでパーシモンヘッドに削り上げる作業から始まっている。 同社は10月1日、社名をマジェスティゴルフに変更する。それに先立つ8月初旬、十代目となる『マジェスティ プレステジオ』の記者発表を行ったが、社内はその演出について多くの議論を重ねてきた。結果、職人の「杉山健三」を表舞台に引っ張り出して、新生マジェスティの生き方を満天下に示そうとなった次第。 ステージ上の装いは、作務衣を着せよう、タキシードはどうかなどの要望があったが、「そんな柄じゃない」と跳ねつけている。 マルマンは過去、業界の風雲児として鳴らしてきた。1981年にメタルウッドの『ダンガン』を他社に先駆け、1990年にはチタンウッドの投入でミズノと「世界初」を激しく競い、バブル時代には一方的に「トップシェア宣言」を経済紙に発表。これを巡って他社の反感を強く買った。 創業者・片山豊氏(故人)の戦闘的な性格が、業界に波風を立て続けた。 「先代(片山氏)には、本当に可愛がってもらいました。ぼくの中には片山主義が生き続けているんですよ。先代を知る、数少ない生き残りになってしまった」 バブル時代が終焉し、マルマンは経営難に陥ってしまう。以後、オーナー会社を変え続け、その都度社員は不安の色を浮かべたが、 「いい物さえ作ってりゃ白飯が喰えるんだ。オタオタするな!」と叱咤した。 工場で4日間徹夜して、昏倒した武勇伝の持ち主が、物作りの本髄を大いに語る。台本なしの一発動画――。 [surfing_other_article id=47897] [surfing_other_article id=47752] [surfing_other_article id=45818]