[archives key="蔵出しインタビュー" order="54" previousWpId="71897" nextWpId="" body="ミズノの社長は2000年当時、創業家三代目の水野正人氏だった。そしてこの時期、世界のスポーツシーンはタイガー・ウッズの活躍に沸き返っていた。「白人スポーツ」の牙城を粉砕するパワーへの礼賛は、アメリカならではの複雑な人種問題も背景にあった。
そのウッズはアマ時代からミズノ製のアイアンを使っていた。ヒートアップするウッズとの契約交渉は、日本メーカーとして唯一、ミズノが参戦してもよさそうだったが、同社はぴくりとも動かなかった。一言でいえば「高すぎた」のだ。
2000年、ミズノは早期退職支援制度を立ち上げて、応募した社員は当初予定の330名を越えるなど、ウッズ争奪どころではなかったのである。
バブル時代に国内クラブ市場の4分の1をシェアしたミズノは、以後、急激な縮小局面に転じていく。現在はアイアンのカスタムメーカーという印象で、かつてのようにマーケットを動かす力量はない。
今回アップした2000年3月号のインタビュー記事は、同社のゴルフ事業がどこへ向かうのか、もっと言えば日本のスポーツ産業はどうなるのか? それが問われる時期でもあった。なお、文中の数字、役職、団体その他は当時のままであることを了承願いたい。"][/archives]
[back_number key="200003"][/back_number]
ゲーム業界に敗北した?
私事で恐縮ですが、息子がテレビゲームに熱中して困ってます。外で遊べと言うんですが、テコでも動かない。これって太袈裟に見れば、スポーツ産業の危機に映るんですが、如何ですか?
「なるほど。要は麻雀と同じでね、スポーツ産業で働く人たちはひとつの卓を囲む仲間ですよ。同じルールのもとで勝った負けたはありますが、それ以前にスポーツ業界そのものをもっと盛り上げなきゃいけません。という話でしょう。
子供らがテレビゲームに熱中する姿を見るにつけ、どうにかしなくちゃいかんなあ、と。これは心底そう思うし、我々スポーツ業界の仲間同士がね、もっと盛り上げなきゃいけませんな」
つまり、現状はゲーム業界に敗北ですか?
「いやいや、違いますッ。敗北なんかしてませんよ!
ただね、一生懸命戦ってるんだけど、形勢不利ではありますなぁ(笑)。それでよくよく考えてみると、人間て本能的に面白い、楽しい所に集中するじゃないですか。まして子供は正直だから、大人みたいに理性で動くことをしませんよね。
そんな正直な子供達に『スポーツって楽しいなぁ』『面白いなあ』ってどのように思わしめるのか、ここでの勝負だと思っています」
なるほど。「面白い」とは別の観点になるかもしれませんが、「スポーツの意義」を一言でいえばどうなりますか?
「そうねぇ。昔は『競技』『教育』『訓練』の3つに集約されました。ところが1964年の東京オリンピック以後はスポーツが市民権を得ましてね、今では『楽しみ』『健康』『クリエーション』『コミュニケーション』の4つに集約できると思ってます。
それで国民にとって『スポーツは有益か?』と問われれば、もちろん有益だし、異論の余地はありません。ですから、いよいよ21世紀へ向かう社会の中で、我々スポーツ業界は、もっと存在感を示さなあかんと思ってます」
一方のゲームは悪ですか? 目が悪くなりそうだし。
「いや、そこは善悪というよりも、メリットとデメリットがあるじゃないですか。たとえば私、40年前にタイプライター勉強しましてね、ブラ~インドタッチなんかお手のもんですよ。こう、パチパチッとね(笑)。
だからウチの子にも『お前な、これからはブラインドタッチできなきゃ生きていけんぞ』と言いましたら、遊びながら操作を学べるソフトがあるじゃないですか、2週間でマスターしちゃいましたよ。
つまりゲームも使い様で、操作性やクイックレスポンスを学ぶにはとてもいいし、教材にもなる。そういったメリットがあるわけです。
しかしながら弊害もある。どっぷり浸かると体がなまる、友達との対決や友情の分かち合い、切瑳琢磨の機会も減ってしまう。バイオレンスも問題で、どんどん過激になっている。
仮想と現実の区別がないから刹那的、短絡的……。要するに、簡単にリセットできるから都合良く自分の殻に閉じこもってしまいがちなんですよ。スポーツってね、やっぱり爽やかですよ。体にいいし精神的にもスカッとする。そういったいい部分を啓蒙しながら、形勢逆転につなげなきゃいけません」
テレビ解説の言葉がわかりにくい
形勢を逆転するには、リアルなスポーツの楽しさやメリットをもっと訴求する必要がありますね。まして余暇時間を消費するアクティビティは多様化している。この中でスポーツが選ばれるための具体策はどうですか?
「まあ、一口にスポーツと言ってもいろいろあります。見るスポーツ、するスポーツ、レジャースポーツと競技スポーツにその中間もあるんですが、見るスポーツがエキサイティングなら注目を浴びるし、みんな『やってみたい』と入ってくる。
そのためにはまず、放送技術の見直しが必要だと思いますよ。野球中継にしてもですね、専門家の解説はわかりにくいじゃないですか。視聴者がわかってることを前提に話すから駄目なんですよ。
野球を知らん視聴者にすれば、いろんな疑問がありますよ。外野フライの間になぜ3塁走者が動かないんだ? ピッチャーが振りかぶったのにランナーが次の塁へ歩いてる…?
それはね、タッチアップ言うんですよ、あれはボーク言うんですよ、そんなふうに説明して、間口を広げる努力でしょ。より楽しく、よりわかりやすくが大切じゃないですか」
ゴルフにも不思議なシーンが沢山あります。短いパットを「お先に」するとき、他人のラインを踏まないように妙な格好でまたぎますが、ゴルフをしない人にはひたすら滑稽な姿でしかない。ゴルフ中継には専門用語も多いから、丁寧に言い直す言葉も必要です。「レイアップ」なんてわかりませんよ。
「と同時に、環境整備も怠っちゃいけませんね。ゴルフ業界には多くの団体があって、それを束ねるゴ連協(ゴルフ関連協議会)があるやないですか。その活動には批判もあるやに聞いてますが、ゴルフをみんなのスポーツにするためにゴルフ場利用税の撤廃運動やジュニア育成など、いろんな活動をやってます。
これを継続することで、みなさんの目をゴルフに向けさせること。要するに、関連団体が協力して、一人でも多くゴルフを楽しめるための環境整備が急務なんですよ」
そこで、ゴルフのことを深掘りして尋ねます。
「細かいこと聞かんで下さいよ。わたしゴルフ、むちゃくちゃヘタやから(笑)」
そんなこともないでしょうが(笑)。
「いや、ほんまにヘタなんですよ」
と言いますか、御社にとってゴルフとは何ぞや、また、ゴルフ事業という窓を通した世界観ですね、これをお尋ねしたいんです。
「なるほど。その話なら言いたいこといっぱいありますよ。まず、当社はスポーツの総合メーカーですから、スポーツ市場全体の動き、あるいは市場規模そのものの推移がウチの事業に正比例します。
その意味でゴルフ市場は、スポーツの中で最大のマーケットだし、必然的にウチにとっても売上の3分の1を占める重要な事業だから、そりゃもう真剣にやってます」
事業の3分の1は大きいですね。その上でゴルフ市場での戦い方ですが、わかりやすい対立軸として「国内メーカー対外資メーカー」という分け方があります。この点どうでしょう。
「今の世界はボーダレスでしょ。国内対外資という分け方は、ちょっと違うんじゃないですか?」
世界を巻き込む米国のパワー
というか、市場がボーダレスになるほどその企業の立地する国情が密接に関わってきます。北米市場はとにかく大きい。その巨大な市場を背景に米国メーカーが日本を攻める際、生産コストの優位性も当然ある。そういった意味でボーダーの消滅は、逆に米国流を加速させる原動力になると思うんです。
「うん、それはそう。別の視点で考えると、今はアメリカのインターネットが卑近な例でしょうなぁ。
あちらではスポーツ市場の6%がEコマースになっていて、5年前、アメリカの小売商組合がEコマースには手を染めないって決議してるんですよ。内輪でワーワー騒いだこともありました。
だって、ホームページの画面上に各国の国旗が表示されて、それをクリックすれば商品説明や入手経路、支払方法が即座に受け手の国の言葉に変換される。みんなインターネット使ったらどうなります? 小売りさんはどうなりますか?」
非常に劣勢に立たされますね、当然ですが。
「今のところ、日本でどうなるか明確にはわからないし、ミズノの立場も明確ではないんですが、WTO(世界貿易機関)は『世界は自由で公正な競争によって発展しなければならない』と謳ってますので、一度加速したらぶわっと来るかもしれません。
アメリカのやり方っていうのはね、世界を巻き込んで凄いんですよ」
タイガーとの契約は考えなかった
逸早く技術進歩を体現した者が、世界的なアドバンテージを握る。その意味で今は米国発のインターネット社会の到来ですが、この情景を強引にゴルフに当てハメると、タイガー・ウッズを連想してしまうんです。
「うん……、どういうこと?」
彼がデビューした年、ミズノのアイアンを使って活躍した、その影響で御社のクラブが猛烈に売れましたね。
「彼が使ったことも、ひとつの要因でした」
いずれにせよタイガー効果はあったわけで、その時御社は、社内でウッズと契約する議論をしたんですか?
「そういう話は全然ありませんでしたね。彼はアマ時代からの延長で使ってたわけだし、契約金も次元の違うものでした。我々の常識で考えるよりゼロがいくつも違いましたから」
仮にウッズが『Mマーク』のキャップを被っていたら、凄い効果があったと思うんです。そんな夢を見ませんか?
「まぁ寝る前にね、考えないと言ったらウソになります」
プロ契約は一種の丁半博打じゃないですか。その賭場に並んでいる顔ぶれは、日本選手の契約だとダンロップやブリヂストンが相手ですが、ウッズを巡っては、
「アメリカだから丁半博打やなくて、ルーレットでしょ!(笑)」
で、そのルーレットの周りには莫大な見せ金を積んだアクシネットやナイキ、キャロウェイが睨みをきかせている。その場にミズノがいてもよかったんじゃないか。アメリカ流のド派手なプロマーケティングの荒波を、日本代表として被ってみるつもりはなかったんですか?
「そりゃね、彼にミズノのキャップを被らせたいという気持ちは当然ありますよ。ないはずがない。だけど次元の違う金額を投資して、そのコストは消費者が負担することになるわけでしょ。経営の骨格は売上、粗利、経費、利益とシンプルです。彼との契約は経費のところに大きな負担を掛けてしまう。
それでも利益を出すためには、値段を上げるしかありません。ありませんが、それは我々の立場でやるべきじゃないッ!という判断でした。
まあ、ファッションの世界ならそれもいいだろうとは思うんですよ。だけどゴルフクラブは機能商品じゃないですか。一時的なブームに乗って売上が乱高下するんじゃなくって、純粋に機能開発の競争を頑張ってね、その結果シェアが左右されるのが望ましい。と思うんですね。
もちろんアメリカ的なプロモーションのパワーは無視できません。加えれば、メディアも話題性に注目するから、目につくところにスポットライトを当てて、そこだけ光り輝いてる。つまり、そこだけを見て論じるわけですが……。
う~ん……どうも歯切れ悪いなあ(苦笑)。
なんか遠吠えに聞こえるかもしれませんが、ゴルフクラブの評価の基準は、あくまで機能の優劣だと、そこでの勝負やと思うんですよ。機能の優劣でシェアが決まると思っていて、仮にゴルフクラブにファッションの要素があったとしても、ロコミこそがファッションじゃないですか?
あの色いいね、このデザイン飛びそうじゃないかというように、消費者の感性に訴えかけていく。私はね、そういった面における伝播性が大事だと思っとるんです」
アメリカ的な動き方をしない
タイガー・ウッズに巨額の投資をしたナイキと、ぴくりとも動かなかったミズノの在り方は、まさに両極に映ります。メーカーらしいメーカーと、メーカーらしくないメーカーという意味で。
「メーカーらしいメーカーとは?」
物の機能的進歩によって消費者に利益をもたらして、その機能を量産することでみんなに行きわたらせる、という姿勢でしょうか。フォードの初期モデル「T型」が典型的です。
「なるほどねぇ。まあ、人にはそれぞれ生き方があるように、企業にもいろんな主義があっていい。敢えて言えばそれぞれ勝手ですよ。
だけどもね、絶対に譲れない一線があって、会社っていうのは社会のお役に立つことを前提に成立してるじゃないですか、そこにおける根幹は永続性にほかなりません。
別にナイキさんを批判するわけじゃないですよ、主義主張は勝手ですから。
だけど横から見てますとね、あちらさんはストリートファッションの収益が非常に大きい。そして、それを原資に莫大な金額のプロモーション活動をなさるわけです。そういう展開は、どう言ったらいいのかなぁ……乱高下の要素を孕みますね。
対比するという意味では、ウチは明らかに競技志向です。ブームでうわっとやる手法は基本的に馴染みませんし、我々の目標をアチーブするためには開発力を積み上げる道しかない。
本音を言えば、悔しさもちょっぴりありますけど(笑)、適正利益を頂いて永続することが最優先。自分の持ち分でキラリと光る商品を出し続けること。それが何より大事やと考えてます」
なるほど、両社の違いがクリアになりました。その一方、アメリカにもメーカーらしいメーカーがあって、ゴルフの場合はキャロウェイです。とにかく開発に投資して、新しい機能を次から次に商品化する。メーカーらしいメーカーという意味で、ミズノとキャロウェイの違いは何ですか。
「そうですねえ、キャロウェイさんはアメリカらしい会社かなぁと思いますけどね……。つまり、みんながエキサイティングなんですよ。目の色変えてエッキサイティング~ッ!いっつも張り切ってる感じがしますよね(笑)。
まあ、倍々ゲームどころか3倍5倍で伸ばしてる状況を目の当たりすると、凄まじい勢いを感じます。
ただ、アメリカの企業って一般的に、人の移動が激しいんですよ。A社が伸びるとB社C社の有能な人間がそこに集まる。Aが縮むとBへ行く。そうこうしてるうちにD社が出てきてワイワイやる。そんなことの連続で、いつでも誰かがエッキサイティング~!という感じでね」
それがアメリカ市場なり、アメリカメーカーの特徴だと。
「そうですね(笑)」
すると御社は、次々現れるエキサイティングと張り合い続けなきゃいけない。やたら大変そうですけど。
「別にアメリカの会社に限った話しではなく、企業が攻め続けるのは当然ですが、仮に我々の世界シェアが15%なら一気に30、50は狙いませんよ」
ん、つまり?
「つまり日米の対抗軸という意味では、アメリカ的な動きをしないこと。日米のいいところを融合して、新しい機能を出し続けることが大事という話です。
まあ、短期的な勝負なら、メチャメチャ暴れ倒してね、次の年にガックリなんてありますけど(笑)、経営ですから、経営は永続性が大事やから」
中間層を薄くする
もうひとつ、日米のゴルフメーカーの違いを考えると、米企業はほとんど独立した専業メーカーです。キャロウェイとピン以外は大資本の傘下ですが、それでも専業のゴルフカンパニーです。そこで御社も、ミズノゴルフカンパニーの設立はどうでしょう。
「いやいや、それはありませんよ(苦笑)。組織の強化という意味では、もっと別の方法がありましてね、ゴルフ事業を別会社に分離するというような話ではなく、組織全体としてどうなのかって話です。
私、1993年11月1日にリエンジニアリングに関するセミナーを受講しましてね、ジェイムズ・チャンピー、マイケル・ハマー、マイケル・ポーターといった著名人がいろいろしゃべったわけですよ。で、まったくわからんかったですよ、当時は。
だけど今、100%理解しております。組織のフラット化で壁をなくす、中間管理職を薄くする。そのためには1人の管理職がより多くの部下を監視する必要がありますけど、これはパソコンなり情報ツールのネットワークで解決できます。
1人の管理職がこれまで8人の部下を見てきたとします。今、グループウエアを活用すれば30人見ることができる。つまり有能な管理職3人で100人近い人間を見られるんです。
アメリカの90年代は、リエンジニアリングがキーワードでした。実力主義で中抜きして収益を上げるやり方で、それが長期的成長を支える原動力になっている。
仮にレイオフされても景気がいいから職はある。一流企業の部長が翌日からハンバーガーを売ったとしても、失業率は高くならない。当然所得格差はつきますよ。でもね、新しい秩序が生まれつつあって、それは企業にとってチャンスでもあるわけです」
今の話に関連するのかどうか、御社は早期退職支援制度で全社員の約10%に相当する330人の削減を目途にしました。1月末で締めて370人と聞きましたが。
「そこまでは行きませんが、予定人数はやや上回りました。不況だから業績も悪い、切羽詰まった部分も否定しませんが、新しいことへの挑戦は積極果敢にやらなきゃいけません」
最後の質問です。
「何でしょう」
社長はゴルフ事業部の記者発表に出席しませんね。なぜ出ないんですか?
「いやあぁ……(苦笑)、特別な意味はありませんが、ゴルフだけじゃないんですよ。
私、野球やその他個別事業の記者発表には出ませんけど、その代わり全社的な方針発表とかね、そういったことには出ています。
それとゴルフに限って言えば、うちには堂湯さん(元副社長)がいてくれたでしょ。ゴルフは堂湯さんに任せておけば大丈夫という信頼がありましたし、個別事業はそこの長が責任を持つという考えなんですね。
じゃあ私の役割は何かと言えば、弱い所を強くする、問題解決に責任や指針を示すことに集約されます」
とはいえ、年初にゴルフ事業で思い切った手を打ちました。御社のクラブ史上で初めて『ミズノ』ブランドを登場させて、『ミズノプロ』や『グランドモナーク』を全てここに集約する。『家名』の元に個別ブランドを集約させるのは、社長判断として強力に指示されたと聞いてます。
「当然です」
ということは、社長がこれまで以上にゴルフ事業に対して、具体的かつ強力な指示を出すわけですか。
「しっかりとやらせて頂きます(笑)」
ナンバーワン・ユニークカンパニー
満を持しての『ミズノ』投入は、社長の意気込みの表われですね。
「というか、実はSKU(在庫管理単位)からのアプローチなんですよ。一言でいえば管理面からの手法でしてね、たとえばここに卓球のシューズがあります。メーカーの営業マンが『20足あるけど1足買って下さいな』という提案じゃ話になりません。
そうではなく、3足あります、Aの機能は横の動きに強い、Bの機能はこう、Cはまた違った機能がある。さあ、あなたのニーズはどれですか、と。
つまり、それぞれ明確な機能を主張しながら、強いものに集約していくという整理統合なんですよ。厳しい不況で生き残るには、経営からのアプローチで在庫や粗利、回転率、総資本利益、こういった観点で緻密に進めなければなりません。
『ミズノ』ブランドの投入にはそんな背景がありましてね、夢のない話ですみません(笑)。
ただ、強く思いますのは、しっかりした経営計画を立てる、そして目標に向かって力強く歩む姿勢をアピールしたいということです。それが我々を支援してくださるお得意様への責任ですし、ミズノファンへの答えでもありますから」
目標というのはシェアですか。
「違いますッ! シェアは目標ではありません。我々の真の目標は、世界に冠たるナンバーワン・ユニークカンパニーになることです」
[surfing_other_article id=76969][/surfing_other_article]
[surfing_other_article id=77159][/surfing_other_article]
[surfing_other_article id=77161][/surfing_other_article]
[surfing_other_article id=77163][/surfing_other_article]
[surfing_other_article id=77167][/surfing_other_article]
[surfing_other_article id=71897][/surfing_other_article]
この記事は弊誌月刊GEW 2000年3月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。
月刊GEWについてはこちら