全国134のゴルフ場を保有・運営(10月現在)するPGMは10月18日、系列のザ・インペリアルCC(茨城県)の開場20周年事業として、同社初の外来型ゴルフ練習場「インペリアルゴルフガーデン」を敷地内に開場した。
面積は約8300坪で、1層20打席180ヤードのドライビングレンジのほか、天然芝で練習できるアプローチ練習場、バンカー、本コースと同レベルのパッティンググリーンも併設。クラブハウス内には物販スペースや工房、テラスガーデンを完備する力の入れようだ。
「遊休地だったこの土地の活用法として、当初はメガソーラーの選択肢もありました。日当たりもよく、収益が見込めると思いましたが、会員への付加価値を優先して外来型練習場に踏み切ったのです。また、同コースには練習施設がなかったことに加え、周辺10km圏内にゴルフ練習場がほとんどなかったことも理由のひとつです」
そう語るのは田中耕太郎社長で、構想は2年ほど前からあったという。工期は約1年で、総工費は非公開。ちなみに、同コースの会員数は現在555名だが、新施設の魅力をアピールして1000名まで増やしたいと意気込んでいる。田中社長がこう続ける。
「実は、それだけではありません。ゴルフ界はプレー人口の減少に直面していますが、我々は10年後を見据え、この施設をゴルフ人口を増やす『遊休地利用』のモデルにしたいのです」

同社は系列134コースのうち、会員制が約100コースで、総会員数約19万人の平均年齢が64歳に達しようとしている。全体の3割超が70歳以上のため、今後数年でナイアガラの滝が現れる。一気に3割超の喪失は、まさに悪夢といえるだろう。
「ですから、この施設は将来的に、ゴルフを始める若年層や女性、ジュニアが集まり、溢れかえるような場にしたいのです。そのために施設をリゾート風のデザインに仕上げ、打席練習以外の施設も併設しました。また、27ホール中の9ホールを使って実践的なレッスンも行います。ここを試金石にして反響をみながら、同様の施設をグループコースに拡げられればいいですね。収益的でプラスになれば、今後はゴルフ場だけではなく、練習場の買収もあり得ます」
詳細は、
インペリアルゴルフガーデン専用サイトへ。
