~野暮だよあんた~その1:ヒトのタマに触るべからず
ゴルフの技術やスコアの良し悪しは評価に直結するものではありません。当たり前の話ですが、まず『人として』どうなのか、なのです。マウント取ったりニギりの無理強いをしてはいけません。ゴルフが上手くても何にも偉くありません。ゴルファーにとっての最高の賛辞は「また行きましょう」と言われること。そのために避けるべきは『へぼ』じゃなく『やぼ』。ゆめゆめ油断なさらぬよう。
【親切がアダとなる】
男性の間では紳士として名高い老医師が「ウチの秘書、ゴルフのセンス抜群なんだよ」と連れてきた女性は初心者ながら果てしない可能性の持ち主。とはいえもちろん球は散らばる。だからこそ、いろんなライで試す良いチャンスなんだけど、この医師が彼女の球を勝手に動かしまくるのですよ。それが彼女の成長を妨げると知っての狼藉か。見かねて彼女に「ややこしいとこから打ちたい?」と聞くと大きく頷く。ので、それ以降はあるがままでプレー。本人は楽しそうでしたが、医師はおかんむり。自分の支配下にあるトロフィーワイフならぬセクレタリーを自慢したいだけの残念なひとでした。
ゴルフの楽しみは人それぞれ。スコアが良ければなんでもいいって人もいれば(マリガンやオッケーを欲しがりすぎるとかね)、球を操ることにヨロコビを感じ、困難な状況からの挑戦こそがゴルフの醍醐味と思う人もいます。大事なのは自分の物差しで測らないこと。よかれと思ってだとしても、まず本人にどうしたいか尋ねるのがスジ。相手が女性でも初心者でもそれが礼儀ってもんです。