ゴルフの技術やスコアの良し悪しは評価に直結するものではありません。当たり前の話ですが、まず『人として』どうなのか、なのです。マウント取ったり、ニギりの無理強いをしてはいけません。ゴルフが上手くてもなんにも偉くありません。ゴルファーにとっての最高の賛辞は「また行きましょう」と言われること。そのために避けるべきは『へぼ』じゃなく『やぼ』。ゆめゆめ油断なさらぬよう。
【まずは我が身を省みるべし】
女性は日常でもゴルフ場でも常に偏見と決めつけに苛まれています。つまり、慣れているし鍛えられている。前の組オンナ4人かよ、今日は待ち待ちだな、とか、どうせ支度に時間かかるだろうからゆっくり風呂入ろう、とか。おかげさまで我々は「急ぐ」という概念を身につけております。実際、手練れの女性ゴルファーはプレーの手際がいいし、身支度も早い。逆に偏見の持ち主こそ、自分は待つ立場で、待たせることはないと思い込んでいるようで、「急ぐ」「人を待たせない」意識が薄い。だからグリーン上でチンタラしてるし風呂も長い。そのあたり理解している紳士は「じゃ、30分後にここで集合でいいかな」とスマートにおっしゃいます。進行が遅いのは我々の前の組のせいだと看破できるので、ティーイングエリアで仁王立ちして圧をかけたりもしません。そしてなにより、女性ゴルファーから「あーあ、前の組オッサン4人かよ、長い一日になりそうだな」と思われていることを知っているのです。
この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2024年4月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。
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