ゴルフの技術やスコアの良し悪しは評価に直結するものではありません。当たり前の話ですが、まず『人として』どうなのか、なのです。マウント取ったり、ニギりの無理強いをしてはいけません。ゴルフが上手くてもなんにも偉くありません。ゴルファーにとっての最高の賛辞は「また行きましょう」と言われること。そのために避けるべきは『へぼ』じゃなく『やぼ』。ゆめゆめ油断なさらぬよう。
【自分のやりかたを押しつけない】
グリーンオンしそうになると思わず「乗るな」と叫ぶぐらいアプローチが好きです。初級者の頃、パターがノーカンだったこともあり、グリーン周りでウェッジを持つことが多く、まあ当然ミスも多いわけで、そうすると同伴者にイヤミっぽく「ピンしか見てないね」と言われる。けど「他に見るとこある?」と思ってました。だって入れる気なんだから入れる場所見てなきゃでしょ。で、お決まりの「パターで打てよ」攻撃を受けるわけです。
私が遊んでる私のゲームなんだから好きにさせてくれませんかね。往復ビンタもダブルパーも全部こちらで引き受けるんだから何の問題もなかろう。チャレンジしなけりゃ始まらないし、現場でのミスからしか学べない。こちとら好き好んでミスしてるんです。試合でもないのにミスを怖がって全部ショートしてる御仁にあれこれ言われたくない。楽しそうにやらかしてる子の邪魔をする権利は誰にもないんだから。自分のゲームに徹して、黙って見守るべし。
この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2024年8月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。
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