~野暮だよあんた~その10:どこから打とうがパーはパー

~野暮だよあんた~その10:どこから打とうがパーはパー
ゴルフの技術やスコアの良し悪しは評価に直結するものではありません。当たり前の話ですが、まず『人として』どうなのか、なのです。マウント取ったり、ニギりの無理強いをしてはいけません。ゴルフが上手くてもなんにも偉くありません。ゴルファーにとっての最高の賛辞は「また行きましょう」と言われること。そのために避けるべきは『へぼ』じゃなく『やぼ』。ゆめゆめ油断なさらぬよう。 【審判は自分自身。他人は関係なし】 ベストスコアについて「赤からはいくつ、白からはいくつ」とわざわざ分けて言う日本の風習が嫌いです。頑張って練習した結果ベストを更新したのに「でもあのコース距離短いから」と卑下するのを見ていると胸が痛みます。素直に喜んでると「でもさあ」って何かしらいちゃもんつけられるから、事前に予防線を張るようになっちゃうのよね。 しかし、どれだけ短かろうがベストはベスト。謙遜文化なんてクソ食らえ、胸を張りましょう。第一、それを言い始めたらコンディション全部説明すべきってことになる。「天気は」「グリーンスピードは」「リラックスできるメンツだったか」「邪悪な同伴者はいたか」「飛ばし屋に囲まれたか」「自分が一番上手だったか」等々。だってこれ全部スコアに影響するからね。そもそもベストじゃなく平均スコアがものを言う世界、ベスト更新はいわばお祭りなんだからその瞬間を楽しまないともったいない。ゴルフは己との戦い、評価は自分で下せばいいんです。楽しんだもん勝ちだよー。
この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2024年10月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら