~野暮だよあんた~その11:褒め上手になろう
ゴルフの技術やスコアの良し悪しは評価に直結するものではありません。当たり前の話ですが、まず『人として』どうなのか、なのです。マウント取ったり、ニギりの無理強いをしてはいけません。ゴルフが上手くてもなんにも偉くありません。ゴルファーにとっての最高の賛辞は「また行きましょう」と言われること。そのために避けるべきは『へぼ』じゃなく『やぼ』。ゆめゆめ油断なさらぬよう。
【何事も捉え方次第】
外国人ゴルファーと回るたび感心かつ見習おうと思うことがある。特に欧米人の、どんな状況でも褒める要素を見出してそれを上手に伝えるところ。
例えば、五十肩で飛距離が落ちて腐っていたとき、それまで飛ばず曲がらずだったティーショットを最終ホールで初めて曲げた瞬間、組合せで一緒になった同伴者が笑いながら言った。
「もー、真っ直ぐの球しか打たないからロボットなんじゃないかって話してたんだよー。よかったニンゲンで(笑)」。
曲がらないことをプラスに考えられなかった愚かさに恥じ入った。また、別のとき、パー3でグリーンを外したら、
「またまたぁ、わざと外して見せつけようっていうんでしょ」とゴルフ仲間。そう言われたらミスしたのにそんな気になってくる。そして狙ってチップイン。「ほらね。やっぱそうじゃん(笑)」。
捉え方ひとつでガラっと気分は変わる。いかに褒めるか。ラウンド中に褒め上手選手権もやったらいいと思う。きっとスコアも良くなるはずだから。