~野暮だよあんた~その15:自然を愛でるのもゴルフの醍醐味 リサオ
ゴルフの技術やスコアの良し悪しは評価に直結するものではありません。当たり前の話ですが、まず『人として』どうなのか、なのです。マウント取ったり、ニギりの無理強いをしてはいけません。ゴルフが上手くてもなんにも偉くありません。ゴルファーにとっての最高の賛辞は「また行きましょう」と言われること。そのために避けるべきは『へぼ』じゃなく『やぼ』。ゆめゆめ油断なさらぬよう。
【周りが見えない男の末路】
お初の男性3名とのラウンド。最初のうちはネコかぶって薄い会話だけしてたのに、グリーン上にカマキリを発見し、その子が左右にユラユラ揺れてる姿に夢中になっちゃって中身が小学生なのがバレた。地面に這いつくばって観察する私に四十男は迷惑顔。でも、手練れの七十代2名は「へえ、そういうの好きなんだ。じゃあ探してあげる」と言ってそこから各ホールでテントウムシやアマガエルを見つけては教えてくれた。
周りの景色が全く見えてない人に限って、ゴルフの状況判断も甘い。美しい山の稜線や流れる雲、風に吹かれたススキが奏でる音、そういうのを感じられなかったら外で遊んでる意味がない。自然を愛でる余裕がある人はゴルフも上手だし佇まいに雰囲気がある。そこいくと、四十男のゴルフは慌ただしく気配りもなかった。そんなんだから、後生大事に抱えてたクラブケースごとグリーン脇に置き忘れたりするんだわ。後続組から見たらさぞシュールな光景だったろうな。ぽつんと佇むクラブケース。