追加料金無しでクーラーカート利用が可能
ブリヂストンカンツリー倶楽部(佐賀県鳥栖市)は6月23日(火)、MOVE社が展開する電動冷房ユニットを搭載したゴルフカート40台の運用を開始した。9月末まで毎日先着40組に追加料金なしで提供する。
導入の直接的なきっかけは、昨年7~8月の来場者数の落ち込みだった。同倶楽部が天候などの影響を調べたところ、降雨だけでは説明できず、来場者の年齢層が比較的高いことから、猛暑による外出控えが大きく影響したとみている。
会員からも「暑いから家族にゴルフへ行くのを止められた」といった声が寄せられていたという。そこで昨年、まずはターボファンを10台導入した。
一部の利用者からは好評だったものの、あくまで風を送る設備であり、気温が高い日は温風に近くなる。夏場のプレー環境を根本的に改善するため、実際に冷気をつくる本格的な冷房装置の検討に踏み切った。
選定に当たっては、屋根上に設置するタイプや床面から冷気を送るタイプなど、約6社の製品を比較。カート用クーラーは今後2~3年で性能や価格が大きく変わる可能性があり、大量購入には慎重にならざるを得なかったという。
一方、数台だけでは利用者へのインパクトが弱く、できる限り多くのカートへ一斉に導入するため、購入ではなくレンタル方式を選択した。
電源構成も選定理由の一つだった。リチウムイオンバッテリー搭載車であれば、クーラー専用バッテリーを別途積載せず、カートの走行用バッテリーから電力を供給できる。
専用の充電設備を増設する必要がなく、カート本体とクーラーを別々に充電する手間も抑えられるが、同倶楽部では既存カートが旧型だったため、今回の導入に合わせて一部をリチウムイオンバッテリー仕様へ変更した。

特徴的なのは、利用者から追加料金を徴収しない点。
「できれば利用者から料金を取らずに成立させたい」との意向から、クーラー利用料で直接回収するのではなく、猛暑期の来場者を増やし、稼働率の向上によって導入費用を吸収する考えだ。
カート以外の暑熱対策も継続する。コース内売店を閉めるセルフ営業日でも、夏季は建物を開放して休憩できるようにし、氷を自由に持ち出せる環境を整備。
スタート前にも氷を切らさないよう常時補充し、氷嚢などに利用できるようにしている。
同倶楽部は1957年、ブリヂストン創業者の石橋正二郎氏によって創設された18ホール・パー72のコースで、2026年に開場69年を迎えた。
最後に同倶楽部花田邦幸副支配人はこう話した。
「ブリヂストンの名前が付いたゴルフ場として、安全が最優先です。猛暑の中でもゴルフをしたいというお客様の要望に応え、安全性に快適性を加えた夏ゴルフを提供していきたいです」
