ゴルフ場&練習場の酷暑対策に新提案 「体内に水分を溜め込む」新発想のサプリメントとは?

ゴルフ場&練習場の酷暑対策に新提案 「体内に水分を溜め込む」新発想のサプリメントとは?
労働安全衛生規則の改正を受け、ゴルフ場や練習場でも従業員の暑熱対策が急務となっている。そんな中、スポーツ・健康関連の製品を展開するTAIKANは、新たに『グリセリンローディング セルウォーター(ゴルファーズウォーター)』の取り扱いを開始した。 同商品は体内に「水分を溜め込む」という画期的な手法を用いたサプリメントだ。一体どういうことなのか? そこで同商品の開発者で、(一社)熱中症対策普及協会の代表理事を務める、クレッセンドコーポレーションの窪田金嘉社長に同商品の仕組みを徹底取材した。
熱中症対策は待ったなしです。その状況下、「体内に水分を溜め込む」という発想は興味深い。 「まず伝えたいことは、『熱中症はなぜ起きるのか?』ということです。そう聞かれると意外と答えられないと思います」 そう言われると確かに分かりませんね。炎天下で日差しを浴び続けるからじゃないんですか? 「簡単に言うと、熱中症は『脱水状態』が原因で起きるんです。人間の体内は70%が水ですが、炎天下で汗をかくと体内の水が減っていきます。この状態が続くとエネルギーが作られず、熱もこもっていく。ついには脱水状態になり体の機能が低下する。これが熱中症のメカニズムです。要は生卵がゆで卵になってしまった状態ですね」 なるほど。 「実は24年前に箱根駅伝をテレビで観ていた時、真冬なのに倒れる選手が多いことが気になりましてね。給水所が設けられても倒れる選手は減らなかった。調べていくと、いくら水分摂取しても水分はすぐに吸収されて、汗や尿として排出されてしまうということが分かった。つまり脱水状態を防ぐには細胞内に水を溜め込むことが重要なのではないかと思ったんです」 [caption id="attachment_94194" align="alignnone" width="788"] クレッセンドコーポレーションの窪田金嘉社長[/caption] でも何故そこまで深く調べようと思ったんですか? 「実は娘がプロテニス選手だったこともあり、それ以前から私はサプリメントを開発し商品化してきました。実はあまり表には出ていませんが、『革命』シリーズというサプリメントは一時期、賞金ランクトップ10中9人のツアープロが人知れず愛用してくれていたんです」 開発者としての探求心ですね。 「それで、脱水症状を研究していく中で、ある時『中・長距離ランナーの科学的トレーニング』という本に出会いました。その本の中で保水力を持つ『グリセリン』を水と一緒に摂取することで、体内に水を溜め込める、『グリセリンローディング』という水分補給法が紹介されていた。しかもこの方法は1970年代から研究が進み、90年代から一流ランナーの間で使われて世界記録が出るなど効果が実証されていた。これを使えば脱水状態を予防できるのではないかと思ったんです」 偶然の出会いですね。 「それでその本を翻訳した筑波大学の征矢英昭教授に共同研究を持ちかけましてね。陸上部の協力の元、約5年間の研究がスタートした。2004年には征矢教授が『体育の科学』という論文の中でグリセリンローディングの有効性を示すエビデンスを発表してくれました。 ただ商品化に際して一つ問題だったのは、グリセリンは浣腸に使われていることもあり、過剰摂取すると下痢になってしまう性質があること。そこで少量のグリセリンで吸収率を上げる方法を研究した結果、デキストリンと配合することが有効で、粉末化することで摂取もしやすくなると分かった。 ただデキストリンも無数にあるので、その中から10種類以上を試しましてね。しかも配合も変えながら何回も実験した。それでようやく最適な比率が見つかり、2007年に『グリセリンローディング セルウォーター』として商品化できたわけです」 大変な苦労をしたんですね。実際の飲み方を教えてください。 「1包を500㎖の水に溶かして飲むだけ。それだけで水分を細胞内に溜め込んでくれます」 手軽ですね。ただ当時は熱中症の危険性が今ほど叫ばれていなかった。商品性能に懐疑的な見方をする人もいたのでは? 「そうですね。こういった商品は説得商品ですから、しっかり説明して理解してもらえないと使おうとは思わない。ただトップアスリートは違った。自分の体で違いが分かりますから。やがてオリンピック選手も使い出した。でも表に出なかったのは特に大きな宣伝をしなかったことと、トップアスリートは本当に良いものは人に教えたがらない。 それでいよいよこれから売っていこうという矢先、2011年から2018年までグリセリンがドーピング対象品目になった。『噓でしょ!』と思いましたが、やはりそれほど効果的な方法なんだと逆に自信に繋がりました」

ゴルフ場・練習場のスタッフやゴルファーの猛暑対策に

[caption id="attachment_94196" align="alignnone" width="788"] 手軽に使える水素吸入装置も商品化予定[/caption] 2019年にドーピング対象から外れて堂々と売っていけるわけですが、どうやって訴求していく予定ですか? 「これまで『グリセリンローディング セルウォーター』はパフォーマンスを上げるサプリメントとしてアスリートを中心に愛用されてきました。ただ労働安全衛生規則が改正されたことで自分事として考える事業者が増えてきた。我々としても伝えやすくなりました。 先日も旭川と札幌のゴルフ場の支配人会に呼ばれて熱中症対策普及協会として講演してきたところ、8か所のゴルフ場が商品を仕入れてくれた。今後はゴルフ業界専用にパッケージも刷新し、『グリセリンローディング ゴルファーズウォーター』としてTAIKAN社を通じてゴルフ場、練習場、ショップなどに啓蒙していきたいと思っています」 ほかにも新商品を予定していると聞きました。 「はい。水素を同時に摂取できるタイプも開発しました。水素は代謝を良くし老廃物を出す働きがある。細胞の時を止め、引退を迫られたアスリートが昔に返り咲く。そんな願いを込めて『グリセリンローディング プロゴルファーズウォーター』という商品名にしました。アマチュアゴルファーのゴルフ寿命延伸にも繋がるのではないかと思います」 猛暑対策だけでなく、むしろ夏以外の季節も使えそうですね。 「はい。それと水に溶かすだけで水素を発生させ鼻から吸い込むタブレットや、肌の表面に塗るだけで放熱する化粧水も商品化する予定です。この辺もTAIKAN社と二人三脚でゴルフ業界の声も聞きながら展開していきたい」 楽しみにしています。