「セントアンドリュース・オールドコース(スコットランド)」で開催され、タイガー・ウッズの参戦に沸いた第150回全英オープンの最終日。「ドライビングレンジ東新宿(東京都)」で「セントアンドリュース×EVEN全英オープンパブリックビューイング」が開催された。
主催はゴルフアパレルブランド「St ANDREWS(セントアンドリュース)」で、2017年より株式会社TSIが取り扱う、ゴルフを愛する誰もが憧れを抱く場所の名を正式にすることを許された、伝統もモダンも愛する人のためのゴルフウェアブランドだ。参加者は、シミュレーション9ホールコンペ、ゲストトークショー、クイズイベントに加え、フィッシュアンドチップスやクラブハウスサンドなどケータリングによるイギリス名物を食べながらのパブリックビューイングを楽しんだ。
プライスレスだったのが、過去に現地で宮里優作プロのキャディをした神田七保海さんとゴルフネットワーク中継直前の杉ちゃんこと杉澤伸章さんのトークショー。MC山本潤さんとの軽快なかけあいで、参加者しか味わえないライブ情報から優勝者予想まで熱狂的なゴルフファンも十分に満足できる内容となった。
オープン予定を含め都内を中心に40店舗を展開する「Lounge Range(ラウンジレンジ)」。完全個室で精度の高いシミュレーターを活用したラグジュアリーなインドアスタジオという新たなマーケットを創出した経緯を、株式会社ラウンジレンジの熊倉弘晃取締役に聞いた。
「弊社代表取締役の古川真一とは品川のゴルフサークルで出会いました。お互いにゴルフが大好きで、上達をしたいけれどマンション住まいでゴルフ部屋もつくれず、練習場難民な状況。であれば、古川が行きたいと思うようなインドア練習場を近場につくってしまおうという発想に賛同した形でした」
運よく約700世帯を有する大井町(東京都)の新築タワーマンションに最初の店舗をオープン。
コロナ禍の真っ只中で工期は1ヵ月ほど遅れたが、1ブースの完全プライベート無人空間の「マイゴルフ部屋」を実現できたこともあり、想定以上の集客に成功。ユーザー層の中心は40代~50代半ばで、女性比率は約20%。誰にも干渉されずにシンプルに練習に打ち込みたい熱心なゴルファーからの支持を集めているようだ。
今年の4月にゴルフ場や練習場が多い宇都宮店(栃木県)をオープンしたところ、初月の集客では最も高い反響があったことから、今後は北海道から福岡まで全国各地へと年内50店舗を目指して直営とフランチャイズによる拡大を予定している。
7月7日、150坪の国内最大級インドアゴルフ「Aoyama Park 9ine(パークナイン)」が南青山にオープンした。
ツアーチャンピオンが自宅で練習したいと願うスペースを完全再現し、高品質なゴルフシュミレーター「FULL SWING(フルスイング)」や高分解能圧力センサーで構成されたバランスプレート「SWING CATALYST(スイングカタリスト)」を設置した「TIGER BOOTH」ではタイガー・ウッズ気分を味わうことができる。ボタン操作でグリーンの傾斜角度を変更し、36パターンのリアルな地形を再現してビジュアルでパッティングの軌跡を示すアジア初導入の「VIRTUAL GREEN(バーチャルグリーン)」、全方向に傾斜するスイングプレートが設置された10〜17ヤードのアプローチスペースなど、ゴルフ練習マニア垂涎ものの施設に目を見張るばかりだ。
かつては、韓国独自の文化として捉えられていたシミュレーションゴルフ。日本ではゴルフバーなど飲食を中心に展開されてきだが、リアルゴルファーの「ガチ練習」として活用される事例を数多く聞くようになった。
これからも、コロナ禍でゴルフを始めた若者や女性などの新規参入ゴルファーが継続して楽しんでもらうための重要なマーケットとして注視していきたい。
イベント参加者や関係者に活用事例をインタビュー。
山本一典さん(全英オープンイベント参加者)
EVEN愛読者で応募したところ招待をいただき参加しました。あまり深く考えず、純粋にセントアンドリュースでの全英オープン記念大会を楽しむには最高でした。すごく楽しかったのですが、会場であるドライビングレンジの会員募集や、セントアンドリュースの商品PR、販売促進などをしていただいてもよかったのではと思いました。
ありきたりですが、今後はゲストのトークショーや、シミュレーションゴルフでプロゴルファーのスイングを披露するなどのイベントがあれば楽しそうですね。シャンパンなどアルコールを楽しみながら気分をアップさせて、新商品の先行販売や限定アイテムの販売などプレミアム感をだせば購買意欲が高まると思います。
山本裕士さん(GOLFZON Japan、事業推進チーム)
シミュレーションゴルフとリアルイベントの親和性が高いと思っており、各メディア様へ直営店舗「ドライビングレンジ東新宿」の有効活用をご案内していた中で、今回「セントアンドリュース×EVEN第150回全英オープンパブリックビューイング」が実現しました。
イベントを通じて、スクリーンを活用して試合放映ができたこと、全英オープン最終日の開催と同時刻に同じコースでシミュレーションではありますがラウンドができたことで、施設を活用してお客様に満足度の高い内容になりました。今後は、プロゴルファーによるトーナメント、クラブメーカーの試打会、オンラインのゴルフ大会などを検討していきたいと思います。
石原舞華(Loun9ine、マーケティングマネージャー)
昨年12月に最初の「青山North・South店」をオープンし、今年7月の「Aoyama Park 9ine」で6店舗目となりました。全店舗を通じて、個室、非対面、非接触、常駐スタッフ無し、アプリ予約を導入して、withコロナ対策は万全。その上で、ゴルフ×DAM(カラオケ)、アカデミー、ジムなど店舗ごとにコンセプトを変えています。メンバーのニーズに合わせて店舗によって人数制限はありますが、同伴者は無料で利用できます。今後は、ツアープロも認める最新機材を設置しているので、パーティなど各種イベントに加えて、メーカーの新商品発表会などに活用いただきたいですね。
この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2022年9月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。
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