東京都江東区。閑静な住宅街の中に「大島ゴルフセンター」がある。屋外練習場ながら都営新宿線大島駅から徒歩3分と駅近で、駐車場も52台分完備。屋外練習場のアクセス問題とインドアの駐車場問題を同時に解決する練習場とあって、幅広い年代のゴルファーが訪れる。
同練習場は昨年10月、大幅リニューアルをし全く新しい空間に生まれ変わった。そこでリニューアルを終えたばかりの大島ゴルフセンターを徹底取材。その全容をレポートする。
【動画】生まれ変わった大島ゴルフセンターをレポート
まずは生まれ変わった大島ゴルフセンターを同練習場の菅登志夫社長に案内してもらいながら体験した。動画で観てもらいたい。
誰でも使えるコスタコーヒーカフェ
今回のリニューアルのポイントはゴルファー以外でも気軽に利用できる点にある。待合室を大幅改装し、ウッド調で落ち着ける雰囲気のカフェを併設し、店内ではヨーロッパの人気コーヒーブランド「コスタコーヒー」を提供。コーヒー（1杯330円、練習場利用者：210円）や冷凍パンなどを楽しめる。
一般的なゴルフ練習場のクラブハウスはゴルファー以外には入りにくい雰囲気があるが、今回のリニューアルでカフェ専用の出入り口を設置。誰でも利用しやすい雰囲気作りをしており、近隣住民の憩いの場にもなりそうだ。
また練習場来場ポイント5ポイントでコーヒー1杯無料などの特典も用意し、練習場利用客はお得に利用できるようにしている。
また2階の待合室も含め無料Wi‐Fiを完備しているため、仕事しながら息抜きでコーヒータイムや練習もでき、ゴルファーにとっては1日いたくなる場所だ。
27インチモニター付き『トラックマン・レンジ』
さらに全48打席に27インチのモニター付き『トラックマン・レンジ』を搭載している。自分のスマートフォンにアプリを入れなくてもすぐに利用ができるため便利だ。
また全打席にオートティーアップ機を導入しており、練習に集中できる環境が整っている。フェアウェイは100ヤードながら、全面天然芝になっておりアプローチの距離感を養うなどの実践的な練習ができるのは都内の練習場では貴重だ。
本格的フィッティングができるシミュレーションルーム
さらに2階には『トラックマン4』を配備したシミュレーションルームを併設。クラブフィッティングやマンツーマンレッスンも行う。工房も備えており、今後はPXGのフィッティング施設として稼働する予定だ。
初心者大歓迎のスクールを新設
今回のリニューアルのもう一つの柱は、新たなスクールの開校だ。月会費制とチケット制の組み合わせにし、週32コマから好きな時間を選べるようにしているため日々の時間が不定期な人でも継続して通いやすい仕組みになっている。チケットは1回1800円で、その中にグループレッスンと70分の打ち放題が込みになっているため、レッスンを受ければ受けるほど得になる。
また電子カルテを導入し、動画で生徒とプロが上達過程を共有できるだけでなく、プロ同士も進捗を共有しているため、レッスンに連続性が生まれやすい。グループレッスンにありがちな「先生ごとに教え方が違う」「先生同士で進捗が共有されておらずその場限りのレッスンになる」などといった問題が起こらないのも特徴だ。
レッスンプロは経験豊富な3名が在籍しており、初心者にも好評だ。特に20代～30代の生徒が5割以上を占めている点がそれを物語っている。若いカップル同士や友達同士で習いに来る生徒も多いという。
実際にGEW記者もレッスンを体験したが、在籍のプロは数回のスイングで記者の癖を見抜き適確なアドバイスをくれた。わすか5分で弾道とスイングが改善されたのには驚いた。打席の『トラックマン・レンジ』で自分の弾道を確認しながらレッスンが受けられるのもポイントが高い。
初心者にとってレッスンに通うのはハードルが高いのも事実だが、都内駅近でコマ数も多いシステムということもあり、レッスンデビューと継続的な上達の場所として最適なのではなかろうか。
電車でも車でも来られる練習場
最後に同練習場の菅登志夫社長に話を聞いた。
「当練習場は地下鉄の駅から徒歩3分と電車でも来られる点がポイントですが、駐車場も52台分完備しているので車での来場もしやすくなっています。中央区、文京区、台東区在住の方もアクセスしやすい施設です。もちろんカフェだけの利用も大歓迎。都会のオアシスを目指しています」
練習場は「装置産業」と言われたのは一昔前のこと。今や練習場の枠組みを越えた施設が多く登場し始めている。リニューアルした大島ゴルフセンターも、まさにそのような場所と言えそうだ。
