<進化するゴルフ練習場の舞台裏15> 「価格変更」した効果を「通常時」との比較で検証する(後編) 日本シー・エー・ディー代表 小俣光之 

<進化するゴルフ練習場の舞台裏15> 「価格変更」した効果を「通常時」との比較で検証する(後編) 日本シー・エー・ディー代表 小俣光之 
本稿は前回のつづきです。ゴルフ練習場が経営戦略を検証する際「料金変更」に伴う来場者動態を確認することは重要です。施設名は非公開としますが、ある大手企業系の練習場から依頼があり、同施設の料金変更が「通常料金」と比べてどのような変化をもたらしたのか? この点を、実データをもとに見ています。具体的には昨年7月1日から始めたモーニングサービスで、 平日8:00~10:00のチェックインで100球の球単価半額 土日祝7:00~9:00のチェックインで100球の球単価半額 これにより明らかな変化が確認できるので、前回の記事と合わせてご一読ください。 [surfing_other_article id=90402][/surfing_other_article] 図12のようにボール利用額も全体的に増えています。 [caption id="attachment_91038" align="aligncenter" width="788"] 図12[/caption] 平日の8時から10時で絞り込んでも、図13のように7月1日直後と同様の感じです。 [caption id="attachment_91039" align="aligncenter" width="788"] 図13[/caption] 図14のようにボール利用額は、サービス開始の7月1日直後よりさらに良くなっている感じです。 [caption id="attachment_91040" align="aligncenter" width="788"] 図14[/caption] 土日祝日の7時から9時の様子です。図15のように7月1日直後よりさらに良い感じです。 [caption id="attachment_91041" align="aligncenter" width="788"] 図15[/caption] 図16のようにボール利用額もさらに良くなっていますが、さらに長い期間で確認してみましょう。 [caption id="attachment_91042" align="aligncenter" width="788"] 図16[/caption] 図17のように昨年7月1日から直近の11月21日までを指定します。表示単位も月ごとにしてみました。 [caption id="attachment_91043" align="aligncenter" width="788"] 図17[/caption] 図18のように7月1日以降に総来場回数がかなり増えています。 [caption id="attachment_91044" align="aligncenter" width="788"] 図18[/caption] ボール利用額を日単位で表示してみました。図19のように大きな丸で表示されている土日祝日が特に伸びています。 [caption id="attachment_91045" align="aligncenter" width="788"] 図19[/caption] 年代別の様子も確認できます。図20のように30〜59歳あたりの来場回数が伸びている感じです。 図21のようにボール利用額も同様です。お得なプランなので、来場回数の伸びに比べると利用額の伸び幅は少なくなります。せっかくなので「打席商品別分析」画面で新メニューがどのくらい利用されているかも確認しましょう。 [caption id="attachment_91047" align="aligncenter" width="788"] 図21[/caption] 図22のように平日9時の一番の人気メニューになっている様子がわかります。 [caption id="attachment_91048" align="aligncenter" width="788"] 図22[/caption] 図23のように8時から10時に絞り込んで表示することもできます。 [caption id="attachment_91049" align="aligncenter" width="788"] 図23[/caption] 年代別表示でも確認しましょう。図24のように50代に人気です。 [caption id="attachment_91050" align="aligncenter" width="788"] 図24[/caption] 土日祝日の7時から9時の様子です。図25のようにこちらも新メニューがよく利用されています。 [caption id="attachment_91051" align="aligncenter" width="788"] 図25[/caption] 年代別では図26のように土日祝日も50代に人気の様子です。 [caption id="attachment_91052" align="aligncenter" width="788"] 図26[/caption] 以上、2回にわたり料金変更に関わる動きを見てきました。練習場で打席の様子を観察していると、 「どうも朝の来場が少ないな」 「コロナ以降、夜の来場が減ってきた気がする」 などの変化を感じることができるものです。その変化を、来場分析のシステムを利用すれば、データを確認してすぐに変化が把握できます。 練習場は、常に打席が利用されている状態を目指さなければなりません。空き打席では1円も稼げず、経費がかかるのでマイナスです。空いているなら、お得な料金メニューを追加してでも使ってもらう方が良いのです。 実際に料金体系を改定したら、その効果を見なければなりません。今回紹介したように、料金改定前後での来場回数や客単価などはデータ比較で具体的にわかります。今回の練習場では、特に土日祝日は来場回数も客単価も効果が確認でき、長期的に見れば対象時間帯以外でも良い効果が出ていました。お客さんの動向が手に取るようにわかるのがこのシステム。しっかりとデータを活用した舵取りが経営の肝です。
この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2025年2月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら