<進化するゴルフ練習場の舞台裏17> ゴルフフェアで開催した セミナーを振り返る 日本シー・エー・ディー代表 小俣光之 

<進化するゴルフ練習場の舞台裏17> ゴルフフェアで開催した セミナーを振り返る 日本シー・エー・ディー代表 小俣光之 
ジャパンゴルフフェアが2025年3月7~9日まで開催されました。当社も毎年出展していますが、今年は2日目にアネックス・ホールでセミナーも開催しました。(株)ONEStoryの山崎さんがコーディネートし、ゴルフ産業需要調査研究所の山岸代表と私の2人が講演を行ったもの。ほぼ満席状態で、動画配信での視聴者も多かったそうです。 内容は、この連載のダイジェスト版という感じでした。読者の皆さんには周知のことかもしれませんが、よい機会ですので、改めて要点をまとめたポイントを紹介したいと思います。(図1) 講演全体のテーマは「データ分析で未来を使いこなす」、サブタイトルは「20年後もゴルフ練習場を続けられるのか? 不安をデータで解消する」としました。

山岸代表の講演内容抜粋(図2)

[caption id="attachment_92054" align="aligncenter" width="788"] 図2[/caption] 山岸代表の講演内容から抜粋して紹介しますが(図3)、要点はこのスライドに集約されています。(図4) [caption id="attachment_92055" align="aligncenter" width="788"] 図3[/caption] [caption id="attachment_92056" align="aligncenter" width="788"] 図4[/caption] コロナ前後の様子をまとめたグラフです。このグラフはとても重要なので、頭にたたき込んでおきましょう。コロナ前の2019年から、特需でピークを迎えた2021年は112%まで伸びたものの、2024年にはほぼコロナ前の水準に逆戻り、この先は人口減によりどんどん落ち込んでいきます。(図5) [caption id="attachment_92057" align="aligncenter" width="788"] 図5[/caption] 連載で何度か紹介しましたが、山岸代表は顧客を「安定・不安定」の二分化で考えることを強調しています。(図6) [caption id="attachment_92058" align="aligncenter" width="788"] 図6[/caption] 次は、全体の28%の常連顧客が、来場回数の83%を占めるというデータです。顧客数と来場回数は相関していますが、比例関係ではありません。単に顧客を増やすだけではなく、常連に育てることが大事です。(図7) [caption id="attachment_92059" align="aligncenter" width="788"] 図7[/caption] 山岸代表は、コロナピーク後の減少は安定ゴルファーの来場回数減が最大要因だと説明しています。(図8) [caption id="attachment_92060" align="aligncenter" width="788"] 図8[/caption] コロナピーク後、若い常連客が大きく減少しました。他の遊びもできる普通の世の中に戻ったからで、業界としてはぬか喜びだった?(図9) [caption id="attachment_92061" align="aligncenter" width="788"] 図9[/caption] 山岸代表のまとめです。カードシステムを導入して自動化・経費節減を図ることは目的の一部に過ぎず、本当の価値は「来場分析」ができ、現状をしっかり把握することで打つ手を考えることが可能になることです、とまとめています。

筆者の講演内容抜粋(図10)

[caption id="attachment_92062" align="aligncenter" width="788"] 図10[/caption] 続いて私の講演内容です。山岸代表のデータ分析・活用の様子を、実際のシステムで見てみましょう、という内容です。(図11) [caption id="attachment_92063" align="aligncenter" width="788"] 図11[/caption] 山岸代表のマクロ分析(商圏分析)を全てデータベース化し、練習場名から簡単に検索して結果を表示することができるシステムです。(図12) [caption id="attachment_92064" align="aligncenter" width="788"] 図12[/caption] データベース化により、高速に計算できるようになったことで、商圏範囲を段階的に変化させ、最適商圏を練習場ごとに求めることが可能になりました。(図13) [caption id="attachment_92065" align="aligncenter" width="788"] 図13[/caption] 当社システムの導入施設では、マクロ分析と練習場の実データを重ねてみることで、最適商圏の検証ができます。(図14) [caption id="attachment_92066" align="aligncenter" width="788"] 図14[/caption] 時間貸し・球貸しなど料金体系ごとの利用状況の分析も大切です。(図17) [caption id="attachment_92067" align="aligncenter" width="788"] 図17[/caption] 来場者の年代別・男女別の様子も重要で、特に若い世代の来場者は将来を支える大切な客層です。(図18) [caption id="attachment_92068" align="aligncenter" width="788"] 図18[/caption] 山岸代表の分析手法は全て分析システムに組み込み、自動で計算された結果を見ることができます。(図19) 現状分析せずに練習場を経営することは、目を閉じて車を運転するようなものです。 [caption id="attachment_92069" align="aligncenter" width="788"] 図19[/caption]

セミナーのアンケート結果(図20)

[caption id="attachment_92070" align="aligncenter" width="788"] 図20[/caption] セミナーのアンケート結果から抜粋したものを紹介しましょう。データ活用を意識したシステムの利用について「導入済み」「検討中」の回答が多くありました。(図21) [caption id="attachment_92071" align="aligncenter" width="788"] 図21[/caption] データ活用方法や市場把握・未来予測に関心があるという回答も多かったです。(図22) [caption id="attachment_92072" align="aligncenter" width="788"] 図22[/caption] セミナーの内容はある程度ご満足いただけたようで、ホッとしています。(図23) [caption id="attachment_92073" align="aligncenter" width="788"] 図23[/caption] フェア期間中、当社のブースを訪れた関係者がとても多く、積極的な質問も受けました。データ分析・活用への関心の高さを実感でき、有意義な3日間を過ごせました。実は、コロナ禍前に山崎さんとセミナーを開催し、その後定期的にやろうと検討していた矢先、コロナ禍に突入。今回は念願の2回目でした。 この原稿を山岸代表に確認いただいたところ、 ・マクロデータ、競合データは永久に不明 ・自施設カードシステムを相互公開、研究しかない ・勉強会をやりましょう とコメントをいただきました。皆様の期待に応えられるよう、定期的にセミナーを開催し、この連載も頑張って続けていきます!
この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2025年4月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら