東京・東神田のインドアゴルフ施設『TERVEX GOLF』は、無人で利用できる練習環境に、レッスンプロによるマンツーマン指導を組み合わせる。26坪・2打席の店舗を運営するターベックスの樋口代表に、開業の背景と今後の展開を聞いた。
2打席にトラックマンiOを導入
同社は2025年3月設立。樋口代表が業務委託のレッスンプロらと運営する。約1年の物件探しを経て、2026年3月5日に東神田店を開業した。
店舗はフィッティングスタジオが退去した1階の路面店。両打席に天井設置型の弾道測定器『トラックマンiO』を採用している。
無人運営を中心に、月6日ほど夜間のレッスン日を設定。競技に出場するレッスンプロが、測定数値を生かして指導する。
「試合で頑張っている人のレッスンを、トラックマンの数値を見ながらマンツーマンで受けられる。上達の最短ルートではないかと思っています」
工房スタッフとの連携によるフィッティングにも対応。月会費の中心帯は2万円台後半から3万円程度で、10月7日の取材時点の会員は45名。会員数は70名程度を上限に考えるが
「予約が取れなくて、そんな店になっちゃったと言われたくない。そういう裏切り方はしたくないので」
ゴルフへの貢献と、人が集まる場づくり
医薬品開発に携わってきた樋口代表が開業した根本には、長年親しんできたゴルフへの思いがある。
「ゴルフというスポーツに、何らかの形で貢献したい。これが出発点です」
地域に質の高い練習環境を提供し、ゴルフを始める人、続ける人を増やす。同時に、指導者が活躍できる場をつくるため、まず自ら店舗を持ったという。
「AIの進化で多くの職種やWebサービスの先行きが見えにくくなるなかで、物理的な場所を構え、人と人が関わるコミュニティをつくることの価値は、むしろ高まると考えています」
事業面では商圏が限られる点にも着目。全国や世界の企業と競うサービスに比べ、地域で練習環境の質を高めることで勝負できると考えた。今後は、直営店とフランチャイズ(FC)加盟店を合わせて5年以内に100店舗を目指す。
新設だけでなく、退場する店舗が増える局面を想定し、M&Aによる既存店の引き継ぎも進める考えだ。FCでは固定費を抑えた無人運営にスポットレッスンを組み合わせ、自社開発の店舗運営システムで支える目論見だ。
既存店の引き継ぎは、設備とともに会員の練習環境や指導者の活動の場を残すことにもつながる。立地や会員層が異なる店舗で直営店の知見をどう生かし、店舗数の拡大と利用環境の質を両立するかが、構想実現の鍵となる。
TERVEX GOLF
https://tervexgolf.com/