千葉県柏市の「ガーデン藤ヶ谷ゴルフレンジ」が、ディテクト社製のスイング解析機「SB-RANGE」を全96打席に導入した。同施設ではほぼ同時期に「TrackMan Range」も採用。スイング映像とインパクトデータ、弾道情報を一つの打席で確認できる環境を整えた。
多機能化が進むゴルフ練習場向けシステムの中で、同施設が重視したのは、ゴルファーが迷わず使えるシンプルさと、施設側の運用のしやすさだった。導入の経緯や来場者の反応、スクールでの活用、集客面での効果について、同施設を運営する荒木知太朗代表に聞いた。
まずは動画で
歴代のスイングモニターが好評「シンプルさ」が導入の決め手に
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ガーデン藤ヶ谷ゴルフレンジ荒木知太朗代表[/caption]
ガーデン藤ヶ谷ゴルフレンジでは、以前から、打席で自身のスイングを確認できる機器を導入してきた。過去に設置したスイングモニターは利用者からの評判も良く、荒木代表は、いずれ改めて同様の機器を置きたいと考えていたという。
そのタイミングで、同施設が利用していた弾道計測システムの契約終了時期が近づいた。打席環境を一新する好機と捉え、新しいシステムの検討を開始。展示会でディテクトの「SB-RANGE」を目にしたことが導入のきっかけとなった。
「最初に見たとき、ものすごくシンプルでいいなと思いました。多機能であっても操作が難しければ、すべてのお客様に使っていただくのは簡単ではありません。その点、SB-RANGEは自分のスイングと、ヘッドスピードやボール初速を手軽に確認できます。これなら幅広いお客様に使っていただけると考えました」
施設運営の面では、各打席の機器がネットワークに依存せず、単体で動作する点も大きな決め手になった。
「どこか一カ所に不具合が起きたことで、すべての打席が使えなくなる心配がありません。全96打席に導入する以上、安定して運用できることは非常に重要でした」
必要な機能に絞り込み、利用者にとっても施設側にとっても扱いやすくする。その設計思想が、荒木代表の求めるスイングモニター像と合致した。
球数は平均約10球減少その一方で高まった練習の質
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ガーデン藤ヶ谷ゴルフレンジ[/caption]
導入からまだ日が浅いものの、打球後にモニターへ目を向け、自分のスイングを確認する利用者は多いという。正面と後方から撮影された映像を一球ごとに見返すため、従来のように感覚だけを頼りに打ち続けるのではなく、「見る、修正する」という練習が自然に行われている。
一方で、映像を確認する時間が加わったことで、利用者一人当たりの打球数には変化が表れた。
「ここ2~3週間のデータを見ると、平均で10球ほど減っています。やはり、一球打つごとに映像を確認する方が多いからでしょう。ただ、その分、練習の質や満足度は上がっていると思います」
練習場にとって打球数の減少は、短期的には売り上げ面の懸念材料にもなり得る。しかし荒木代表は、SB-RANGEを利用するために来場するゴルファーが増え、リピート率が高まれば、十分に補えると考えている。
「同じ練習をするなら、スイング映像を見ながら取り組める施設を選びたいという方もいるでしょう。近隣から新しいお客様を呼び込むことや、来場回数を増やすことにつながると期待しています」
実際に、設備刷新後は来場者数にも増加が見られたという。単純に多くの球を打つ場所から、一球ごとの内容を確認しながら上達できる場所へ。SB-RANGEは、練習場が提供する価値そのものを変えつつある。
TrackMan Rangeと相互補完「上達」と「楽しさ」を二つの打席で
同施設ではSB-RANGEとほぼ同時期に、弾道計測システム「TrackMan Range」も導入した。きっかけは、他施設でスイングモニターと弾道計測器を併用しながら練習するゴルファーの姿を見たことだった。
「お客様が数値と自分のスイングを交互に確認しながら練習していて、とても良さそうに見えました。実際に話を聞くと顧客満足度も高まっているということだったので、当施設でも同じような環境をつくりたいと考えました」
SB-RANGEではスイング映像に加え、ヘッドスピード、ボール初速、ミート率を確認できる。一方、TrackMan Rangeではキャリーやトータル飛距離、打ち出し角など、弾道に関する情報を得られる。
スイングを変えた結果、インパクトや弾道がどのように変化したのか。両システムを併用すれば、フォームと結果を関連づけながら練習できる。
さらにTrackMan Rangeにはゲームやシミュレーションゴルフなどの機能もあり、施設主催のイベントにも活用できる。
「SB-RANGEで自分のスイングを固めながら、TrackMan Rangeでは数値を確認したり、ゲームを楽しんだりできます。ゴルフの上達と楽しさの両方を、一つの打席で提供できるのではないかと考えています」
全打席でビデオ診断スクールの指導環境も大きく改善
全96打席への導入は、スクール運営にもメリットをもたらした。従来、映像を使った指導を行う際は、レッスン生のスイングを別途撮影するか、撮影できる環境を用意してそこでレッスンを行う必要があった。
「SB-RANGEがあれば、その場ですぐにスイングを診断し、お客様と一緒に映像を確認できます。機器が置いてあるだけで、常にビデオ診断ができる。これはスクールにとって大きな強みになります」
特定のスクール打席へ移動する必要がなく、どの打席でも映像を使った指導が可能だ。コーチの説明を言葉だけで聞くのではなく、利用者自身が画面を見て課題を確認できるため、指導内容への理解も深まりやすい。
撮影した動画は、画面に表示されるQRコードをスマートフォンで読み取ることで保存できる。施設内で映像を見直すだけでなく、自宅へ持ち帰り、次回の練習に向けて復習することも可能だ。
「その場でも、自宅でも自分のスイングを確認できます。操作も簡単なので、練習後の振り返りにぜひ活用していただきたいですね」
荒木代表は、SB-RANGEとTrackMan Rangeの組み合わせを、競争が激しくなるゴルフ練習場における「新しい価値の提供」と位置づける。
「この二つの組み合わせは非常に相性が良いと感じています。すべての打席でなくても、まずはスクール打席に導入するだけで十分な特徴になるでしょう。さまざまな使い道がありますし、他の練習場にもぜひ取り入れてもらい、お客様に喜んでいただけたらと思います」
全打席で自分のスイングが見え、数値と弾道を確かめながら練習できる。ガーデン藤ヶ谷ゴルフレンジがつくり上げた環境は、これからの屋外練習場に求められる一つの方向性を示しているのかもしれない。
SB-RANGEの特徴
SB-RANGEは、前方と後方の2台のカメラでスイングを撮影し、打球後すぐに映像を確認できるスイング解析機。屋外練習場で生じやすい逆光や昼夜の明るさの変化にも対応し、高速シャッターによってスイング中のクラブの動きも捉える。
再生速度の変更、コマ送り、補助線の描画、骨格表示が可能で、ヘッドスピード、ボール初速、ミート率を計測できる。撮影動画はQRコードを介してスマートフォンへ保存可能。待機中の画面には施設案内やレッスン、ゴルフ用品などの動画を流せるため、広告メディアとしても活用可能だ。
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撮影したスイング動画は、画面のQRコードを読み込むだけで簡単に自身のスマホへ取り込むことができる。[/caption]
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スイングは正面のモニターで2画面表示する。再生速度を変えられるほか、補助線や骨格表示で自身のスイングを分析できる。
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後方カメラ(写真左)と正面カメラ(写真下)でスイングを撮影し、ドップラーレーダー(写真さらに下)でヘッドスピード、ボール初速を測定。[/caption]

ガーデン藤ヶ谷ゴルフレンジ:千葉県柏市藤ヶ谷新田57
TEL04-7193-0270
お問い合わせ:ディテクト
https://golf.ditect.co.jp/
TEL050-1867-5334
受付時間:9時30分~18時(平日)