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AI搭載のレーダー式弾道測定器「トラックマン4」インドアで続々導入の理由

ハイテク機器 練習場・インドア 浅水敦

2000年代に欧米を中心に普及し始めたレーダー式弾道測定器「トラックマン」は、ゴルフクラブメーカーのテストフィールド導入を皮切りに、トッププロが個人で購入するなど着実に市場シェアを伸ばしてきた。

クラブ、ボール、スイングから生み出される「黄金スペック」の探求はもちろん、プロはどうやって練習しているのか? コーチはどのように指導しているのか? 実は多くの購入者がトラックマンのAI内蔵パフォーマンス向上ソフトウェアの活用に重きを置いている。

これは、オーダーメイドのように1人1人にあった、あらゆるレベルのプレーヤーに合わせることができるもので、プロが自身の調子を確認したり、アマチュアの上達度を可視化。トレーニングプログラムをAIが構築してくれる。

こうした理由から、レッスンの現場でも威力を発揮。クラブフィッティングで先鞭をつけたトラックマンが今、インドア練習施設へ続々導入されている。

最新モデル「トラックマン4」僅か1秒で26項目を表示


国内市場は2013年より本格販売を開始。現在の最新機種は、4代目のモデル「トラックマン4」である。「トラックマン4」は、クラブスピード、ヘッド軌道、フェースアングル、入射角、ダイナミックロフト(インパクト時のロフト)をはじめ、フェーストゥパス(クラブパスに対するフェースの向き)などのクラブデータを計測。

また、ボール初速、バックスピン量、打ち出し角、打ち出し方向、最高到達点、スピンアクシス(回転軸の傾き)、さらにキャリー飛距離、トータル飛距離、左右ズレなどさまざまなボールデータをすべて実測値で計測できるのが特長だ。

トラックマンアジア社長の庭山章ケント氏が、

「たったの1秒で26項目のクラブ及びボールの測定データと3Dでのショットの軌道を表示します」
と前置きして、次のように説明する。

「リアルタイムに、クラブの軌道、弾道、ボールの飛距離、着地などあらゆるショットの軌道が測定可能です。

例えば、2mのピッチから400yのドライバー、160yにおいてプラスマイナス0・5mの誤差での着地点など、インパクトの瞬間をリアルタイムに3D測定します。着地点を正確に計測することで、ショットの全容を把握できるのです」

トラックマン4は従来のモデルと何が違うのか?


従来モデルからの大きな進化は、レーダーの数。従来はひとつのレーダーで計測していたが、トラックマン4では2つのレーダーを完備。1つのレーダーは、スイング、アプローチ、インパクト、そしてインパクト後の動作におけるクラブの軌道やフェース角度、スイングの方向、スピンなどの数値を測定。

もう1つのレーダーは、ボールの飛距離、打った瞬間から着地までの全容、着地のアングルや回転率カーブの度合いまでを計測する。これにより、インパクトの瞬間のクラブの動きとボールデータの抽出ができる仕組み。

これ以外にも、

・高画質カメラによるスイング動画撮影 (Initial HD Camera)
・シミュレーションゴルフ、パッティングなど新しいソフトウェアとの連携(Simulator etc. Advanced Software)

を装備。

「2つのレーダーが搭載されたことにより、ウエッジなどのクラブデータがより正確に表示されるようになりました。ボールとクラブのデータそれぞれに専用のレーダーがついたと思ってください。さらに高画質なカメラを搭載。カメラの位置もゴルファーのスイングを録画しやすい位置に変更されました。

iPhoneとの相性も抜群で、カメラアプリをダウンロードすれば、最大6台まで外部カメラとして同時接続し、ショットの瞬間を6方向から撮影できます」

さらに、Trugolf社のE6と連携しており、最高画質のシミュレーションゴルフが楽しめるのもトラックマン4の特筆すべき点。

パッティング計測もリリース。打ち出し方向、初速、速度低下、順回転速度、正しく転がり始めるまでの距離、回転率、 グリーンの速さ、ターゲットに対する左右の距離、トータル距離、曲がり幅の計10項目を測定する。

トラックマンはモデルチェンジごとにコンパクト化が進み、現在ではノートPCを拡げたくらいの大きさだ。重量も僅か2・8kg。セットアップはボール後方へ設置するだけの気軽さだ。

そして、レーダー式の一番のメリットは、室内だけでなく屋外でも計測できる点。バッテリーを内蔵しているので、電源がなくても使用できる。ちなみにトラックマン4は室内用が247万5000円、室内・屋外用は309万1000円。

室内使用の場合は、レーダーからネットまで4・7m以上あれば正確な計測が可能だという(従来モデルは5・3m)。

年内中にはすべてのアプリケーションが日本語対応になる予定。今後もトラックマンのテクノロジーの進化から目が離せそうもない。

精度
・レーダーテクノロジー:デュアル
・レーダーセンサー:2基
・内蔵カメラ:HD720p FULL HD 1080HD
・プロセッサー:Intel Quad Core 1.9GHz
・ワイヤレス:デュアルバンド2.4+5GHz
・インターフェイス:マイクロUSBとイーサネット
・本体:300×300×45mm、 2.8kg

機能性
・1秒で26項目のクラブ及びボールの測定データと3Dでのショットの軌道を表示
・シミュレーション約110コース収録
・テストセンター、プロや米国の多くの大学がゴルフ特待生入学試験で使用する「コンバインテスト」、AIソフトウエア、パッティング計測
・最大6台のカメラを接続可能
・屋外仕様のバッテリー連続稼働は4時間

価格
■トラックマン4
室内用が247万5000円、室内・屋外用は309万1000円。*室内使用の場合は、レーダーからネットまで4.7m以上あれば正確な計測が可能。

TRACKMAN
お問い合わせ:TrackMan TEL 03-5244-9320 trackmangolf.jp


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ライター紹介 ライター一覧

浅水敦

浅水敦

1971年東京生まれ。(株)明光商会入社後、7年半シュレッダー&パウチッ子&ボイスコールの営業(新規開拓営業部→第3直販部配属、外務省、宮内庁、旧富士銀行、日本興業銀行、大手宗教法人を担当)を経て1997年(株)ゴルフ用品界社入社。本誌及びWEB広告営業&編集、クライアントのビジネスマッチング、JGGANEWS編集委員などに従事。ゴルフ業界歴20年のベテラン記者。2003年取締役、2009年常務取締役、2017年1月専務取締役。

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